手作りの暖かさを感じて

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袖触れ合うも、他生の縁。


木の椅子。陶器の器。ガラスのコップ。鉄の扉。

素材は何であれ、手仕事でつくられているものには、なんだかほっこりしたあたたかさを感じます。

手で感触を確かめながら、試行錯誤したり、失敗したり、良い物が出来たと嬉しく思ったり。そういった時間や思いの熱量が、自然と溶けこんでいるからかもしれませんね。

だから、あったかい。

さて、都心から川一つ隔てた静かな場所に佇む「エニシ ツカモト」。

オーナーさんや職人さんの手仕事がちりばめられた空間は、ほっとする温度と穏やかな時間に包まれています。

旅好きなオーナーさんの、旅人としての醍醐味や感覚もそれとなく込められているのも魅力。

てづくりのあたたかみと旅人の想い。

散りばめられた宝物に目を当てながら、じっくりと見ていきたいと思います。


にぎやかな梅田の中心街から電車に乗り込み、隣駅へ。

琵琶湖から流れる淀川をひとつ越えると、少し時間の流れが緩やかになったような気がします。

駅から道のりはおおよそ10分ほど。途中、小学校から響く、のどかな合唱。

穏やかな雰囲気に包まれた住宅街のその一角に、今回のシェアハウスの建物が見えます。

聞けば、前のオーナーさんがわざわざ富山から職人を呼んでつくりあげたらしく、瓦屋根や庇(ひさし)、門構えなど、昔ながらの日本的な住まいといった感じです。

門扉脇の塀からは、道路に溢れ出すほどに生い茂る木花。

内部から見るとまた違った表情が見せてくれるのですが、それは後のお楽しみです。

門扉脇にはモニター付きのインターホンが設置されています。

玉砂利、踏み石、引き戸の玄関。

思わず「実家に帰ってきたんだな」と呟いてしまいそう。日本人のDNAに刻まれているかのような玄関です。

それでは引き戸をがららと引いて、内部に入ってみます。


まず目に飛び込んでくるのは、放射状に広がる風変わり照明の光。

この照明、大阪の硝子職人によって仕上げられたものなのだそう。写真ではより明かりの模様が鮮明に移っていますが、現地では程よくじんわりと、玄関の雰囲気に馴染んでいます。

内部から見るとこんな感じ。

ポップカラーの壁紙がアクセントとなって、可愛らしい雰囲気。

玄関を上がったすぐ脇には共用の本棚が置いてあります。

本棚だけれども、まだ本は無し。その人を知るには本棚を見ろ、なんていう格言も耳にしますが、これはこれでアリなのかも。

これから、それぞれお気に入りの本を置いても良いかもしれません。

個人的には玄関にあるというのもポイント。出かける際にさっと手に取れて、日々の行き帰り、通勤中も退屈しないかと。ちょっとした自己紹介のツールとして、使ってみてはいかがでしょうか。

送られてきた郵便物は、ポストを確認した人が、それぞれのレター受けに振り分けます。

ボックスは葉書や小さな封筒サイズといった感じでしょうか。大きな郵便物は別途対応が必要かもしれません。

見上げると玄関は、格子天井のつくり。波打つ木目が味わい深いです。

ダイニングへ向かう間にも、キュートな一面が垣間みれます。

廊下左手の大胆な柄の壁紙。

個性的かつインパクトのある柄ですが、他のテイストを乱すことなく、しっくりと溶け込んでいます。


それでは、右手のドアを開けてダイニングへ。

ダイニングは焦げ茶の味わい深いフローリング。加えて、ハンドメイドのインテリアが居心地良さを作る空間です。

それぞれのインテリアに注目してみると、割とポップなテイスト。ですが、カーテンのブラックや濃い床の色合いによるシックな土台があるためか、ポップなテイストを遊び心として惹き立たせているのだと思います。

ダイニングはキッチンと一体型です。シンク下の収納は扉を設けず、奥まで見えるようなデザイン。

このデザイン、調理する際の取りやすさもメリットのひとつ。それにリビングのフローリングがキッチンの下まで続いていて、空間全体が広く見えるのもポイント。

そして、こちらがオーナーさん自身が壁紙を貼り付けたチェア。

全部で4脚あり、デザインはそれぞれ異なります。

既成品にも、ひとつ手を加える。それだけでも住まいとインテリアの距離感も近くなるだろうし、ひいてはそこに住まう人との距離感も近づけてくれそうです。

ダイニングテーブルは、古民家の廃材を使ったもの。

古材と黒い鉄を組み合わせた無骨な雰囲気に、グッとくる方もいるはず。

こういった家具は使いほどに手に馴染み、生活に馴染んでくるもの。たくさん使って、愛着を寄せてもらえればなと。

ダイニングを振り返るとこんな感じ。右手奥には和室のリビングが見えます。


和室に鎮座するのは、ノスタルジックな革張りのソファ。

和室とソファ。相性としてはエッジが効いているはずですが、これが絶妙なバランスでしっくりと溶け込んでいます。

たぶん明るいポップな壁紙がそれに一役買っているのかもしれません。

和風だけどカワイイ。そして、どこかしらモダン。

ちょうど良い塩梅だと思いますが、オーナーさん曰く、もっとやりすぎても良かったとのこと。それはそれで見てみたい気がしますが、次回の物件にて乞うご期待といったところでしょうか。

障子はよく見るとかわいらしい柄。

ソファの対面には共用のTVが置かれています。ちなみに右手の床板の部分は、元々は収納スペースなんだとか。

シェアハウスにする際に壁やふすまを抜いて、間取りを広く取ったそうです。

そして、抜いた壁あれば、作った壁もあり。ということで、新しく作られた壁がこちら。

一部をガラス張りにして、廊下の様子が伺えるような作りになっています。

厚めのガラスは、淀川のような大きなうねりを持ったスタイル。

空間を区切らず、どこからでも人の気配を感じる一体感ある雰囲気に仕上がっています。

森のようなカラフルなデザインの壁紙は特に悩むこともなく、自然と選んだそう。

スツールの上に置かれたグリーンも、なんだか壁紙から飛び出してきたように思えます。

パンチングボードの壁は、掲示板代わりに使えます。

今では少しグレードアップしていて、国産のソファが加わっていたり。

内覧の際にはぜひ見てみてください。


キッチンは、スタイリッシュなテイスト。

作業台のスペースがとても広く、シンプルな仕様は入居したその日からよく馴染みそうです。

作業台の隣にあるIHコンロは3口。

玄関につながるドア脇には、洗濯機が置かれています。

トイレやバスルームも含め、水まわりはリビングにまとまっています。日常生活で生活音が気になるシチュエーションは少ないかと思います。

キッチン家電はシンクの隣に用意されています。

鍋類は少し高いキッチン上の棚。

踏み台があれば取りやすいかもしれませんね。

キッチン窓の前、小さなグリーンがたくさん。

調理中や洗い物の最中も、視線をあげればいつでも心やすらげる光景です。


こちらはトイレの様子。

ブルータイルが昔ながらの雰囲気ですが、タイル好きな僕としてはたいへん好みです。

木の便座もナイス。


リビングから見たバスルーム前の脱衣室。

一転してライムグリーンのポップな空間に仕上がっています。

洗面台は無垢のボードに置かれたスッキリしたデザイン。

下の空いたスペースには、収納を置くそうです。

蛇口の取っ手は、四つ葉のクローバー。レトロなテイストです。

一般の賃貸では、蛇口にこだわるのはなかなか難しいコト。こういった細かな配慮を目に見ると、ワクワクしてきます。


バスルームは黄緑で彩られています。

洗い場も広く、少し位であればストレッチできるんじゃないでしょうか(やりすぎには注意ですが)。

バスルームの照明も、玄関の照明と同じく大阪の硝子職人があつらえたもの。

影のシルエットが、真夏にきらめく太陽のように見えます。壁の色彩と相まってぐんぐん活力が生まれてきそうです。


それでは、専有部を見ていきます。

ドアハンドルは細かな意匠が施された豪華な感じ。レバーを握ってガチャリと開けてみます。

玄関脇の101号室は、採光が抜群の洋室。

専有部の中では一番スペースは小さめですが、それでも7畳ある広い空間です。

壁の一部が板張りになっています。

フローリングのクラシックなパターンと比べると、とても個性的な組み合わせ。部屋作りを左右するポイントとなりそうです。

そして、天井に施された“花”やかな意匠。

掃き出し窓の外は、共用の庭です。

表の通りから見た様子とは違い、案配良く剪定されたとても日本的な佇まい。

小さい空間ながらも、踏み石やそこに生えた苔の雰囲気など、味わい深さがあります。

専有部から眺めるにはけっこう贅沢な風景かと。

青々と繁る頃には赤い実がなり、葉が紅くなればその後はカラッと乾いて落ちていく。

四季の移ろいも部屋の中にいながら感じ取れたりするかもしれませんね。


続いては、2Fへ。

玄関脇の階段から上がっていきます。

廊下のちょうど真ん中に洗面台が設置されています。

左手が202号室、右手が203号室。突き当りのドアはトイレです。

洗面台のボウルは幅が広いタイプ。

入居者同士の確認が必要ですが、フラットな底面ということもあってオシャレ着の手洗いもしやすそう。

蛇口の取っ手もかわいらしい感じ。細かいところまで凝っています。


201号室のドアノブは、デニッシュのようなマーブル模様。

部屋は、畳敷きの和室と板の間の2部構成。

障子戸で空間を分けることができ、使い方によっては部屋の中でシーンを変えることもできそうです。

振り返ってみると収納があります。

天袋は、格子状とふすま紙が貼ってある戸のどちらかを選ぶことができます。

近くで見るとふすま紙の柄は、日本画風で描かれた朝顔。

雨降る日でも、室内を見渡せば明るい気分になれそうです。

板の間、と言っても十分な広さがあります。

書斎っぽく作っても良し、収納エリアとして使っても良し、趣味の空間に仕上げても良し。

日常的にあまり使う頻度のないプラスαのスペース。これが生活の余裕ともなりますし、趣味の幅を広げることにもなるかも知れません。部屋作りが好きな方にとっては腕が鳴る環境でしょう。

窓からの景色は、これぞ下町という感じの小さな家が寄り集まっています。

とは言え住宅地だからこそ高い建物がなく、日当たりもよさそうです。


202号室は、201号室をほぼ同じ間取りです。

障子を通した太陽の陽射しは拡散され、部屋にやわらかな印象を与えてくれます。

ちなみに日中だけでなく、日が沈んだ夜にも障子は優れたインテリアとして効果を発揮するんだそう。

例えば夜間、照明を点灯すると障子紙が光を反射し室内をよりいっそう明るくします。 その反射率は60%ほどとか。

間接照明を障子の近くに置けば、夜間照明の美しさを引きててくれるんだそうです。

収納の上部にはポールが渡されています。

クローゼットのように衣類などを掛けられます。

専有部の壁は、左官仕上げ。

職人さんの技と、手仕事ならではの味わいがあります。


203 号室は、広さが自慢の和室です。

実は当初、オーナーさんとしてはこの部屋を二つに分けることも考えたそう。

ただ、そうなると立派な床の間や書院造りは潰さなければいけない。建物の持つ良さや雰囲気に惚れたオーナーさんとしてはそこにもったいなさを感じたそうで、結果、そのまま残すに至ったのだとか。

ふすま紙は屏風絵のような仕上がり。

大輪の花が一面に咲き誇っています。板の間には収納があります。

収納ではありますが、ほどよい高さの中段はデスクという使い方も無きにしもあらず。

かわいらしいかごに収まっているのは、室内灯のリモコン。

一日の始まりと終わりに、ピピッと。


最寄り駅は、JR東海道本線塚本駅になります。

隣の大阪駅までは3分、新幹線へ乗り入れができる新大阪駅も直通で7分です。

また、阪急線十三駅も徒歩圏内。2駅2路線を利用できるアクセスのよさがあります。大阪の中心地でもある梅田にも隣接しています。

駅前には商店街やスーパーがいくつか軒を連ね、飲食店も多く、住みやすい環境が備わっています。

オーナーさん曰く、淀川をひとつ越えたこちらの地域はどこかゆったりとした時間が流れているそうです。

昔からある住宅街がそういった空気感を形作っているのかもしれませんが、それとは別にカルチャーに対しても敏感な部分があるのだとか。

あ、シェアハウスの近くには、トミーズ雅が運営する焼き鳥屋さんもあるそうです。


エニシ ツカモト」を運営するのは、ゴキゲン・ライフ・プロジェクトあらため「glp」さん。

シェアハウスを運営するのは今回がはじめてとのことです。

ご夫婦のお二人は、ともにてづくりのものと旅行が大好き。今回のシェアハウスでは、そういった旅での出会いや縁を楽しめるような空気感を作りたかったそうです。

DIYにも初挑戦したとのことでしたが、とてもキレイに仕上がっているあたりがオーナーさんの住まいへの想いが伝わってきます。

近くに住まわれていることもあって、週の半分以上は掃除に来るかもしれないとのこと。穏やかな方々ですし、とても親しみやすい関係になれそうです。

ゆったりとした淀川のほとりで、暮らしにあたたかさを感じたい方はコチラからお問合せを。


いくつかの計算方法はあるかと思いますが、人と人が出会う確率は、

「二人が生まれる確率」と「二人が地球上で出会う確率」からなると考えてみて、おおよそ__5023650000000000000000000000分の1。

天文学的な数字の羅列は、5023杼(じょ)6500垓(がい)分の1と読みます。

縁とは、まさに運命のことなのかもしれません。

(ソン)

エニシ・ツカモトは大阪駅から一駅の塚本駅にある小さなシェアハウスです。前オーナーさんが富山から職人さんを呼び寄せ、作ったというこだわりの家。徒歩圏内には多くの芸人さんに愛されてきたファンタンゴやエレバティなどのライブハウスや、大阪を代表するミニシア...

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