シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
自分が甘えたい日だって、ある。
「はぐぅ〜む まな」は、関西ではまだ少ない、シングルマザーと単身女性のシェアハウス。
シングルマザーと単身者は入居フロアが分かれています。玄関も独立していて、フロアごとに生活を完結させることができます。
シェアハウスの企画を提案したのは、子育てを終えた女性スタッフさんだったそうです。
なにか社会貢献をしたいと模索していたところ、シングルマザーの方の話を聞く機会があり、母子家庭支援の体制を作るべくNPO法人を立ち上げたとか。やがて、この土地に建っていた長屋の建替えと結びつき、シングルマザー向けシェアハウスの企画が実現に至ったそう。
入居者さんの意見も交えながら、食事支援や一時預かり、お迎えサービスを自ら担っています。仕事の忙しい入居者さんに代わり、子どもを病院へ連れて行ったことも。
「私は、入居者さんたちのお母さん、子どもたちのおばあちゃんみたいな存在になれたらいいなって」
頼ることのできる人、甘えてもいい人が近くにいてくれる環境は、意外と貴重だと思います。
交差点の角に建つ、落ち着いた色合いの建物。
目の前の道路は、交通量はまずまずで歩道は広め。ガードレールも付いています。
玄関へのアクセスは、小さな階段とスロープのどちらか。
ベビーカーや小さな子どもを連れている場合だけでなく、大きなキャリーケースを持ち運ぶにも便利です。
小さな窓の付いた、木目調の玄関ドア。
1階はファミリー世帯、2階は単身女性が入居可能。各階のつくりはまったく同じで、日常生活は階ごとに完結しています。
玄関が独立していて、各階を自由に行き来することはできませんが、料理の得意な単身の入居者さんが1階に差し入れをすることもあるそう。
玄関はナンバー式のオートロック。
うっかり鍵を閉め忘れてしまう、なんて心配もありません。
ドアを開けると、ゆったりめの土間が広がっています。
ベビーカーでも、そのまま押して入ることのできる余裕があります。荷物の多い日にも便利そう。
ドアを開けると、大型の靴箱が。
1世帯につき、3段ほど使えます。自分だけでなく、子どもの靴も何足か置くことができます。
右側の大きめのスペースは、自転車用の空気入れやボールなど子供の遊び道具もしまっておくのにちょうど良いはず。
右側には、小さな子どもなら立ったまま入ってしまえそうな高さの空間が。
聞けば、ベビーカー置き場だそう。玄関に対して直角の位置で、出し入れもスムーズ。
広い玄関でゆっくり準備ができるのは、忙しい朝の時間にも心強いです。
廊下の突き当たりに、リビングがあります。
緑のソファーベンチが印象的な、ゆったりとした空間。
大きな窓からたっぷりと太陽の光が入ってきて、昼間は照明いらず。
ベンチの下部は引き出し式になっています。
引き出しは1世帯にひとつずつ。遊んだ後のおもちゃを、子どもたちがキチンと片付けることのできるように、とのこと。
自分のおもちゃは自分でしまう習慣が、自然と付きそうです。そのうち、子ども同士で片付け競争がはじまってくれるかも。
同じ空間に、テレビも設置されています。
夕方になったら、子どもたちがアニメを。子どもの寝かしつけが終わったら、大人たちはひと時の息抜きにドラマを。
テレビの前に集まる機会も、なにかと多いかもしれません。
大きな掃き出し窓の外は、芝の植えられた三角形の庭。
コンクリートではなく、あえてメンテナンスの必要な芝にしたのは、子どもたちに土に触れて育ってほしいと願う運営事業者さんの強い思いからだそう。
夏場はプールを出して遊んだり、窓際に腰掛けてスイカの種を飛ばしたりも。
小さな空間ではありますが、子どもたちの思い出には大きな影響を与える気がします。
リビングの隣は、ダイニングスペース。
中央には、大きなダイニングテーブル…
と思ったら、よく見ると小さなテーブルが集まっています。
子どもの年齢が違えば、生活スタイルも大きく異なります。
小さな子がご飯を食べているあいだ、小学生の子は宿題をやっているかもしれません。
それぞれの家庭の使い方に合わせて、テーブルを離したりくっつけたり。ファミリー向けシェアハウスならではの視点です。
ダイニングとリビングのあいだには、引き戸が。
空調効率の向上も、部屋を分けられるメリット。その他に、運営事業者さんとしては入居者さんの「逃げ場」としても考えていたそう。
単身者の場合、気が向いたら共用部に顔を出して…と自らのライフスタイルを選ぶことができますが、子どもがいると「気が向いたら」とばかりもいきません。
家庭ごとに、生活リズムも教育方針も異なります。
それが良い影響をもたらすことはたくさんありますが、何かと難しいこともあるでしょう。
みんなのいる場所から離れたい日、視線を遮りたい日が、もしかしたらあるかもしれない。
そんなことを考えて、共用部をふたつに分けたそうです。
どんな用途で使うかはさておき、気持ちに寄り添ってもらえるのは嬉しいものです。
テレビの取り付けられた壁の裏側が、キッチン。
壁の両側から行き来できる回遊式。子どもたちが、鬼ごっこや隠れんぼに周囲を走りまわる光景が目に浮かびます。
鮮やかなオレンジ色のシステムキッチンが、2台並んでいます。
単身者向けに比べて、食事の時間が重なることの多いファミリー向けのシェアハウス。
それでも、これだけ大きなキッチンがあれば、わりとゆったり使えるのではないでしょうか。
調理のはかどる、4口のガスコンロ。
何かと重宝するはず。
ご自身も食に興味の強い運営事業者さん。
キッチンには特に力を入れていて、先日は離乳食をつくるイベントを開いたそうです。今後も、入居者さんの生活に役立つ企画を考えていく予定とのこと。
食器や調理器具は、運営事業者さんの知人からゆずり受けたものが多いそうですが、パーティーに使える大皿や焼き物など種類も豊富。食器に困ることはないと思います。
ドアには、こっそりミッキー。
実はリビングにも隠れミッキーがいるのですが、子どもの方が早く見つけてしまいそうです。
リビングを出ると、目の前に廊下が続いています。
フロアのちょうど中央部分に、水まわり設備を集約。
万が一の場合も、どの部屋からもすぐトイレに走ることができます。
バスルームは、フロアに2室ずつ用意されているのが嬉しいところ。
他の入居者さんと生活のリズムが似ていても、比較的ゆったりとバスタイムを過ごせるのではないでしょうか。
爽やかな水色のアクセントパネルが使われたバスルーム。
脱衣室だけでなく、バスタブもゆったりめの広さ。子どもとふたりでの入浴でも、きちんと足を伸ばせそうです。
バスルームの床は、クッション性のある、やわらかい素材。
もし子どもが転んだとしても、大きなケガにはなりにくいかも。
大人の疲れた脚にも、多少やさしい気がします。
洗濯機は各フロアに2台ずつ。
洗濯に必要な、洗剤などのアイテムを収納しておける棚も設置されています。高さを変えられますから、大きめのボトルも置くことができます。
どうやら、「すすぎ」機能がかなり強力そうです。
なんでも通常のすすぎ機能に比べ、服に洗剤が残りづらいとか。子どもたちの肌に触れるものを扱うには、嬉しいところ。
トイレはウォシュレット付き。
手を拭くのはタオルではなく、ペーパータオル。そのまま捨てられて、衛生的です。
親子でも広々使える、廊下に面した洗面台。
歯ブラシやコップなどの洗面用具は、部屋ごとに分けられた棚に収納しておけます。
では、専有部をいくつか見ていきます。
まずは103号室。
ドアには小さな明かり窓が取り付けられ、廊下の灯りが消えていても、人の気配が分かるようになっています。
広さや間取りは、おおよそ同じ。
クローゼットやエアコンの位置が、すこしずつ異なります。
親子で暮らすことを前提に建てられているため、はじめから防音対策はしっかり。
上下左右の壁に防音シートや吸音材が使われているそう。入居者さん同士の不要な気遣いを、すこしでも軽減しようと配慮されています。
クローゼットは、天井まで届くしっかりめの容量。
衣装ケースやラックなどをうまく使うと、子どもの服もうまく収納できそうです。
クローゼットだけでなく、床下収納も備わっています。
おもちゃや季節もののアイテムなどを、しまっておくのに便利です。
建物の完成した直後は、ヒンジ付きの片開きのフタだったそうです。しかし、もし子どもが中に入ってしまった場合、閉じ込められてしまう危険があると意見が上がり、全室現在の取り外し式のフタに作り直したそう。
各部屋はベランダ付き。
壁は大人のヒジの高さほど。小さな子どもがひとりで上ってしまうことはなさそうです。物干し金具は壁の縁に取り付けられていますから、外から洗濯物が見えてしまう心配も不要。
雨の日や夜間でも洗濯物を干すことのできる、室内用の物干し竿も設置されています。
ブラインドを調節するための紐と同じく、輪っか状の紐で竿を上げ下げすることができます。使わない場合はしまっておけるのも便利。
洗濯物を外に干しにくい花粉の季節には、重宝しそうです。
続いて105号室。
衝撃を吸収しやすい床材が使われています。小さな子どもが転んでしまっても、ケガの軽減が期待できるそう。
ベランダには防犯シャッターも備わります。
長期で不在にする場合は、閉めておくと安心です。
郵便受けは部屋ごとに用意されています。
世帯数の多いマンションの郵便受けよりも断然大きなサイズで、安心の容量です。
玄関の横に設置されていて、雨に濡れる心配もありません。
自転車の出し入れがしやすい、道路に面した駐輪場。
屋根付きで、多少の雨なら凌ぐことができそうです。
一方、柵などは無いため盗難対策は念入りに。
最寄り駅は、大阪市営地下鉄千日前線・南巽駅。
駅までは徒步8分。千日前線で鶴橋まで10分、なんばまで16分とアクセスはまずまず。
薬局は徒步1分、コンビニは徒步2分、スーパーは徒步6分の距離。
子どもと遊びに行くことのできる公園や、小児科のある病院も多数。保育園や小学校も徒步6分圏内にあります。
入居者さん同士で、まめに情報を交換するといいかもしれません。
シェアハウスの運営管理は、広実ハウス工業株式会社さん。
注文住宅や介護施設を中心に設計・施工などを手がける傍ら、母子家庭や高齢者の自立を支援するNPO法人としても活動しています。
「はぐぅ〜む まな」の所在地の生野区は、大阪市のなかでも空き家率の高い地域。老朽化した木造の長屋をはじめとした住宅が密集していて、火事などの危険性を問題視する声が上がっていたそうです。「はぐぅ〜む まな」の土地にも、かつては長屋が建っていたそう。
空き家対策と母子家庭支援の両面から、生野区と協力して取り組んだのが「はぐぅ〜む まな」。建物の完成時には、区長も見学に来たそうです。
日常の巡回や管理は、企画者でもある女性のスタッフさんが担当。
自身の子育て経験を交えながら、日々を忙しく過ごす入居者さんたちの相談に乗り、献身的にサポートしています。事務所も自転車ですぐの場所。なにかあった場合には、すぐに駆けつけてくれるそう。
「本当は週に2〜3回程度の巡回で様子を見るはずなのに、なんだかんだで毎日見に来ているんです」と事業者さん。
入居者さんごとに、状況も事情も様々。大変なことも、もちろんあると言います。
大変な時も、入居者さんの気持ちを汲みながら応援してくれる存在。そして、困ったら助けてくれる存在。
第三者だからこそ、頼ることができることも多いのではないでしょうか。お問合せはコチラからどうぞ。
子どもにとっては、たくさんのお母さんとお姉さん、そしておばあちゃんに囲まれている環境。
どんな大人に育つのか、いまから楽しみです。
(テルヤ)
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?