シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
大胆で辛口な、わたしの家。
コンクリート打ちっぱなしの壁、ステンレスのキッチン、ダークブラウンの家具。
男性が好むインテリアの特徴として、「スタイリッシュ」「シンプル」「デザイナーズ」などのキーワードが挙がることがあります。でも、ほんとうは全ての男性がデザイナーズマンションに住みたいわけでもありません。
一方、女性が好む(とされる)インテリアの特徴では、ふんわり、ガーリー、キュート…お姫様系、などが挙がるでしょうか。
床も扉も真っ白。小物やテキスタイルに花柄やパステルカラーが使われた、かわいらしい部屋。「かわいい〜!」という声が今にも聞こえてきそうなトーン。
でもやっぱり、ほんとうは「もっと格好良い部屋に住みたい」と思っている女性だって沢山いるんですよね。
2015年の春、京都の二条に登場した「六重奏(セクステット)」。
全国に数あるシェアハウスのなかでも、ひときわエッジの立ったこの建物が、女性専用だということに最初は驚きました。
隠れ家を思わせる、コンクリート打ちっぱなし仕上げの内壁。建物の中心に、最上階の天井近くまで達する階段がグルグルと渦巻く大胆な間取り。その縦穴をとり囲むように専有部が配置された、スキップフロアの構成。
多様な確度から緻密かつ辛口に精査されたディテールの数々は、辛口の批評家筋もうならせてくれそうです。
ところが、何度見ても辛口なこの家で暮らせるのは、6人の女性達。
そのためと言っては何ですが、見た目の良さだけでなく機能面もしっかりしています。暮らしやすさまで考慮した上で、なおシンプルで調和の取れた設計にまとまるのは、新築ならではの恩恵かもしれません。
男性たちの、羨望の眼差しが目に浮かぶようです。
二条駅の最寄り出口から、徒歩で7分ほど。車通りの少ない、古い木造の建物が並ぶ住宅地を進みます。
京都らしい街並みを眺めつつ歩いていると、突然目に入る異質な建物。
とにかくインパクト大のこの建物が、「六重奏(セクステット)」です。
爽やかな要塞のような、あるいは、ともすると動き出すアニメのキャラクターのような。とにかく一度見たら忘れない外観です。
ちなみに、工事の真っ最中に届いていたCGの完成イメージがこちら。
実際の仕上がりがここまでイメージ図そのままというのも、なかなか珍しいのではないでしょうか。
アーチ屋根が可愛らしいポストは、各部屋ごとに用意されています。
「Do」「Re」「Mi」…と、部屋には音階の名前がついています。「101号室の◯◯さん」より、「Faの△△さん」の方が、なんとなく親近感が湧くのかも。
分厚いコンクリートで囲われた玄関は、一部がガラス張りになっていて、内部の様子がうかがえるようになっています。
ドアの前で、ふと横の壁面を見ると、渋めのフォントが壁に浮かんでいます。
いわゆる「デザイナーズ」風とも言える外観とのギャップが、チャーミングだと思います。
ナンバー式の電子錠をピピッと押して、建物のなかへ。
床も、壁も、天井も、コンクリート打ちっぱなしのクールな仕上がり。男性の好みそうな雰囲気ですが、女性専用です。
あとから設置したという靴箱は、やや濃いめの色味がコンクリートに負けずちょうどいいバランス。
1部屋につき1段。ということは、パンプスなら6〜7足ほど置けそうです。ブーツなどの背の高い靴は、各部屋で収納しましょう。
玄関を入ってすぐ、すりガラスの引き戸が取り付けられています。
リビングの空調を保ち、外部からの視線も遮ってくれる、重要な役割。木枠とコンクリートの組み合わせも素敵です。
玄関を上がると、すぐにリビングが広がります。
建物全体がスキップフロアの構成。階段を上った先のダイニングとは、1mほど高さが違います。空間が縦にズレていく、新鮮な光景。
リビング側には天井まで届く大きな窓が付いていて、明るさは十分。
これだけ大きな窓で開放感がありつつも、隣家の視線を気にせず過ごせるのは良いですね。ひと部屋ほどの広さの庭には、きちんと芝生も植えられています。
自然と視線のむかう位置に植物があると、日々、気付かないうちにリフレッシュできそうです。朝一番の深呼吸にも、ちょうどいい場所かも。
そうそう、「コンクリートの家は寒そう」と感じている方もいるかもしれません。
実はこのリビング、寒さ対策のために、なんと床暖房が入っているそうです。コンクリートでも、床暖房が設置できるんですね。さらに今後は床にラグも敷かれる予定とのこと。
ちょっとぐらいゴロゴロしながらTVを見ていても、風邪を引かずに済みそうです。ひとまず、安心して良いのではないでしょうか。
TVの後ろの白い壁はホワイトボード。
コミュニケーション用に使うことになりそうです。
パキラもすくすく。
続いて、階段を上ってダイニングとキッチンを見ていきます。
階段から先は、無垢材の床。足元が、ぐっとやわらかくなる感覚があります。
6人が同時に席につける長いテーブル兼作業台は、オリジナルデザイン。
テーブルだけでなく、イスや戸棚など、ほとんどの家具は京北町にある「knot」の手がけたオーダーメイド。
キッチンの作業台も兼ねているため、通常のものよりも少し高さがあります。
それに合わせて、イスの座面も少しだけ高めに。ピッタリのサイズは、オーダーメイドならでは。
ダイニングではイスに、リビングでは床に座ると、スキップフロアの効果も相まって、視線の位置がずいぶんと変わります。
ひとつづきの空間なのに、別の部屋で過ごしているような感覚。新鮮です。
壁側にはキッチンが。
掃除のしやすいステンレスの天板が、シンプルでいい感じの雰囲気です。
この空間で、なおかつ設備もしっかりしているのは何とも嬉しいところ。
ガスコンロだって、抜け目なく4口タイプです。
コンロの対面、テーブルの一角にはシンクが備わっています。
もともとシンクとガスコンロは並べて配置しようと思っていたそうですが、窮屈で使いづらくなってしまうため、バラバラにしたとのこと。作業場所もゆったり取れて、料理の幅も広がりそうです。
キッチン自体はシンプルな作りで、収納はオープンの吊り棚のみ。そのため、各部屋ごとに使える収納棚が別に設けてあります。
食器や調味料などはこちらに収納。引出しタイプもあるのが嬉しいですね。
この棚も「knot」に依頼した作品とか。確かに、扉のなかに引き出しがある収納って、なかなか見かけないですね。
すこし重みのある扉を開けて、上階へ。
階段を数段上るたび、秘密基地のような空間が上へ上へと広がっていいきます。
中央は階段室。数段ごとに水まわりや部屋への入口となるドアがあり、平面で見ると階段をぐるりと囲んでいるような構成になっています。
必然的に階段の上下が多くなりますが、「運動不足にはちょうどよい」くらいのポジティブな気持ちで暮らすのが良いと思います。
天井にはトップライトが設けられ、光の届くところはすこし明るくなっています。
階段の突き当たりのスペースの用途は検討中とのこと。良いアイデアがあれば、採用されるかもしれません。
どこも、映画に出てきそうな隠れ家感が満載。
まず、階段の途中に2箇所ある水まわりから。
午前中の光が心地よい洗面スペースは、ダイニングから数段ステップを上がったところにあります。
スツールや窓際に腰をおろして、じっくり歯磨きやスキンケアに取り組めます。 窓の外のベランダで、もちろん出ることもできます。
外からの視線もなく、お風呂あがりに少し風に当たるにもちょうどよいスペース。
庭も見下ろせますが、手すりはかなり低め。暗くなったら要注意です。
ここも、オススメはやっぱり朝。光を浴びるうち、徐々に頭がすっきり目覚めていきそうです。 洗面台の奥には、シャワールームがあります。
タオルや洗剤、シャンプーなどは棚に収納しておくのが便利そう。
高い位置でも手が届くように、ステップも用意されています。
シャワールームはシンプルなタイプ。
実は、リビングの隣に坪庭付きのバスルームがあるのですが、2015年3月時点では工事中でした。
猫足バスタブ(!)から眺める坪庭の笹が、なんとも風流なのだそう。ぜひ現地で確認してみてください。
もうひとつの水まわりは「Mi」と「Fa」の部屋の間に位置しています。
階段での移動が多くなりますし、部屋からアクセスしやすい配置は大事ですね。
下階の水まわりスペースに比べ、ややコンパクトにまとまった間取り。
バスルームは下階のみですが、洗面にトイレ、洗濯乾燥機がそろっていれば、日常的に不便ということはないでしょう。
トイレは手洗器が一体型のもの。
タオルハンガーやペーパーホルダーに使われているアイアンのさり気なさに、グッと来ます。
洗濯機と乾燥機の横から、階段室に出ることもできます。
ただし、ここからの出入りは、かなりの段差があります。
廊下に面したインナーバルコニーは、午後のひとときを過ごすのに良さそう。
やわらかい風が吹いて、なかなか気分が良い場所。春や秋には、外で読書を楽しむのが最高です。
ちなみに、バルコニーからはこの眺め。
まわりは静かな住宅地。のんびりとした雰囲気が漂う街です。
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ。と、部屋は全部で6室。音階が上がるように、部屋も階段を上って段々高い場所に位置していきます。
それぞれ異なる間取りの部屋を、いくつかピックアップしていきます。
スタートはまず「Do(201号室)」から。
倉庫のように重みのあるドアをガラガラとスライドさせて、部屋へ入ります。
間取りはクセがなくシンプルで、使いやすそうな長方形。
奥にはインナーバルコニーが付いていて、洗濯物も干せます。 オープンタイプの収納もたっぷり。
棚やボックスを組み合わせて使うと、さらに収納力がアップしそうです。
ちょっとネックになりそうなのは、日当たり。窓向きの関係で、採光が良いとは言えません。もちろん天井照明をつければ問題ないと思いますが、気になる方は現地で確認を。
続いて「Mi(203号室)」の部屋。
収納は少なめですが、7.7畳の広さですし、いろいろ家具を置いても大丈夫でしょう。 ベランダは特徴的な形です。
建物を外から見たとき、角のカーブにあたる部分です。バスルームから眺められる坪庭から伸びる笹が、吹き抜けから顔を出しています。
この部屋最大の特徴は、ハシゴ。
ハシゴで上るロフトならわかりますが、下に降りる…?
現れたのは、地下室として使える秘密の部屋。
約2.9畳の空間は、様々な使い道がありそうです。
とは言え、天井までの高さは140cmくらいでしょうか。女性でも、まっすぐに立つのは難しいはず。
荷物置き場にしてしまうのも良いですが、これだけのスペース、なにか面白いアイデアを…と思ってしまうのは贅沢でしょうか。
ちなみに、小さな窓を覗いてみると…
ダイニングが!こっそり様子を伺えてしまいます。
最後は「Sol(302号室)」。
さきほどの地下室(?)に対し、こちらはロフト付きです。
下からみるとわかりづらいですが、実は4.3畳もあるんです。
結構な奥行き!天井高は60cmくらいですから、こちらは荷物置き場として使うことになりそうですね。
ロフトから部屋を見てみると、こんな感じ。
ロフトの前にはカーテンレールが取り付けられ、荷物を隠すこともできます。好みのテキスタイルを選ぶのも楽しみですね。
京都での生活に欠かせない自転車も、しっかり置けます。
京都駅までも自転車圏内。河原町方面へのアクセスは、乗り換えを考えると自転車のほうが便利かもしれません。
「六重奏(セクステット)」の最寄り駅は、各線・二条駅。
JRと地下鉄が通っていて、京都駅まで6分、烏丸御池まで4分と、通勤にも遊びにも便利な立地です。
二条城とは反対方面の、地元の人達が長く暮らす住宅街。親子で代々受け継がれてきたような個人商店が、住宅に入り混じって点在しています。
駅前にはチェーンの飲食店やカフェが多いですが、シェアハウスから歩いてすぐの場所にあるカレー屋さん「森林食堂」が事業者さんのオススメとか。
外観からオーラがすごいですが、内部もこの調子でグリーンいっぱいのユニークな空間。
カレーのメニューも種類豊富で、行きつけにしたらかなり素敵です。
運営・管理を行うのは「株式会社フラットエージェンシー 本店」さん。
京都で40年以上続く不動産屋さんは、2004年から学生専用のシェアハウスの運営管理も行っているそう。実績があるのは、安心感がありますね。
「六重奏(セクステット)」は実に3年がかりのプロジェクトだったそうで、担当さんも「やっとの思い」でここまで来たとか。
プロジェクトチームに男性が多かったせいか、全体に格好良い雰囲気で作られています。オープン前に行われた内覧会でも、男性の反応がとても良かったそうです。
格好良さを求めて盛り上がる男性スタッフ陣に対し、女性陣が現実的なツッコミを入れながら、完成した建物。その甲斐あって、細かい使い勝手や生活の快適性はなかなか高いと思います。
独特の肌触りと、少し乾いた空気感に魅了された方。全国を見渡しても、稀有な存在感をまとったシェアハウスだと思います。
2015年4月現在、空室は残りわずかとのこと。お問合せはコチラからお早めにどうぞ。
この家を住みこなしているなんて、もう、それだけで魅力的。
格好良い女性は、素敵ですよね。
(テルヤ)
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