シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
人の集まる場所には、理由がある。
駅に降り立った瞬間に感じる、良い予感。
甲陽園の駅前に拡がる光景には、ある種のニュアンスが湛えられています。
古くは、映画の撮影所や温泉などでにぎわった地域と言います。老舗旅館◯長(まるちょう)の建物をリノベーションしたダイバーシティ 甲陽園は、昭和33年から甲子園球児を受け入れ、数えきれぬ球児たちの疲れを癒やした老舗旅館。
その面影は、リノベーション後も残っています。
古くから多くの人が集まった甲陽園。
学生向けのコンペを開き、老舗の旅館をどうしたら現代でも受け入れられる場所にできるかを、模索したと言います。時代は変わり建物も変われど、再びまた集まる人々の疲れを癒やす場になるための、挑戦が始まります。
2016年のコンペを通じてリノベーションされ、生まれ変わったダイバーシティ 甲陽園。
泊まる場所から、住む場所へ。
形態は変われど安心して身を委ねられる場という文脈では、変わりありません。老舗旅館が現代で愛されていくために何を行なったのか、さっそく見ていきたいと思います。
玄関前のアプローチ。
入口は旅館当時、お寿司屋さんがあった位置。
玄関扉の手前には、専有部ごとにポストが設置されています。
屋根が付いていて、雨の日も心配はいらなそうです。雨に濡れることなく、取り出しの時もゆっくりと落ち着いて。
玄関の鍵は、複製しにくいディンプルキーです。
玄関ドアは透明になっています。
すぐ奥のリビングに顔馴染みがいるなら、「ただいま!」と開けてもらうのも良いかもしれません。
玄関から内部を見るとこんな感じ。
なお、靴箱は玄関付近ではなく…
裏口ドアの脇に設置されています。
表玄関から入り靴をしまいに行っても良いですが、裏口から入ることもできます。
大きな窓から光の差し込むリビング。
明るいダイニングテーブルには、結構な人数が座れそう。ソファも用意されているため、ちょっと横になって、なんてことも。
掃き出し窓はアコーディオン式になっています。
全て開け放すことで、リビングの印象がまた変わります。リビングとテラスが一体になると、とても開放的です。
普段はテラスへの扉は閉めているそうですが、イベントがあるときは開け放して、外部の人が入りやすいようにしているとのこと。
キッチンは玄関の脇。
ダイニングテーブルの目の前です。
広々としたキッチン。
アイランド型キッチンは、特注された大型のもの。食洗機や備え付けのオーブンも付いていて、料理もしっかり楽しめそうです。
過去には入居者さんたちでピザをつくるイベントも。
シンクはまずまず大きめのサイズ。
浄水器直結の水栓も設置されています。野菜を洗うにもお米を炊くにも、浄水器の水が使えるのは良いですね。
シンクの下は共用の調理器具が収納されています。
鍋にフライパン。一般的なものはひと通り揃っています。
IHクッキングヒーターは2口。
油が飛び散らないよう、仕切りがあるのは嬉しい配慮です。
共用のカトラリーは、IHクッキングヒーター下の引き出しに。
よく見ると、おろし金まで入っています。
キッチンカウンターの後ろには、食器棚が設置されています。
広さに余裕があるため、共用のものと専有部ごとのスペースが同居しています。
食器棚の対面には、キッチン家電。
吊り戸棚と引き出しには、共用の備品が入っているとのこと。
つづいて水まわり。
洗濯機は廊下に設置されています。裏口脇には洗面台。外から帰ってきて、すぐに手洗いが出来る位置ですね。
洗面台脇にはウォシュレット付きトイレ。
洗面台は2つ設置されています。その対面にはシャワールームが2室。
シャワールームは男性、女性で分かれています。
それぞれの脱衣室の前にサインが付いているため、間違える心配はなさそうです。
シャワールームには鏡が付いているため、メイク落としに髭剃りと、確認しながら行えます。
もうひとつは女性用のシャワールーム。
つくりは、ほぼ同じ。
リビングのドアから地下へ降りられます。
入った先の右手には、ウォシュレット付きトイレ。
地下室って、妙にワクワクしてしまいます。
降り立って見ると、広い!
フロア丸々、多目的ホールとして使用できます。楽器の演奏にダンスの練習。様々なことに使用できそうです。
奥の方に、ピアノが1台置かれていました。
多目的ホールは、入居者さんだけではなく、外部の方も利用することがある。
そんな機会に使用されるというピアノは、ご近所の方のご自宅で眠っていたものとか。
「◯長がシェアハウスとして再生するなら、また日の目を見ることがあるのではないか」と、いただいたそうです。
窓のサッシが二重になっていて、防音もしっかり。
外の景色が地下に見えない点は、後ほど。
大きな音を出す活動は、ともすれば近隣に迷惑をかけてしまいがちです。配慮と対策は大切。
多目的ホールには小部屋が3室ほど。
なかにはエレクトーンが置かれていました。
まだ人前で演奏するのにはちょっと、という方は、練習することができそう。自分で練習したい楽器を、持ち込んでみるのも良いかもしれません。
多目的ホールの隅には、1Fへ通じる裏口が。
裏口を出ると階段になっていて…
上がると1Fのテラスへとつながっています。
先程窓の外に見えたのは、この階段を降りた辺り。多目的ホールで外部の方が参加するイベントを行うときは、ここが出入り口になるとのこと。
つづいて各専有部を見ていきます。
階段を上がり、先ずは1Fから。
赤いドアが印象的な103号室。
部屋ごとにドアのカラーは異なります。外から見たときにも、ドアのカラフルさが 目を引きました。
専有部はプレーンなつくり。
基本、縦に長いつくりです。
室内で洗濯物が干せます。
折りたたみ式になっているため、不要なときはたたんでおくことも。
部屋には、無線ルーターが用意されています。
シェアハウスでは、残念ながらWiFiの電波が届きにくい部屋があるものですが、その点は安心でしょうか。
部屋の反対側には収納が用意されています。
ハンガーポールが設置され、丈の長い洋服もOK。
106号室のプレートには、よく見ると初音ミクが描かれていました。
以前入居されていた外国人の方が、描かれたものだとか。
日本びいきの方だったのでしょうか。
窓には梅や桜のウォールステッカーが貼られていました。
シールひとつでも、愛着を持っていたであろうことが伝わってきます。
もちろん剥がすことも問題ないため、ご心配なく。
フロアの移動は階段を利用します。
2Fから上の専有部の入居者さんは、勝手口を玄関にしてしまうと楽かもしれませんね。
2F廊下。
廊下は音を吸収するカーペット敷き。専有部の前だから、ありがたい配慮です。
2Fには、小上がりのリビングが用意されています。
畳が敷かれ、どこか落ち着いた雰囲気。
掘りごたつに障子。
◯長時代の面影が、壁に。
当時の部屋のサインは、今ではリビングのアクセント。
2Fのキッチンは、小ぶりの可愛らしいタイプ。
ちょっとした料理をするときに、ちょうどいいかも。もちろん、他フロアのキッチンを使用することもできます。
キッチンに立つとリビングがよく見えます。
キッチンの対面には洗面台。
シンクが2つ用意されていて、朝の貴重な時間帯でも効率よく使えそう。
冷蔵庫やキッチン家電も用意されています。
1フロアで完結できるように、必要なものは揃っています。
シャワールームは1Fと同じつくり。
2Fには2室、シャワールームが用意されています。
もう1室はトイレの脇。
シャワールームは少し離れた場所にあるため、専有部から近い方を使うことになりそうです。
シャワールームの脇には洗面台。
大きなシンクの幅いっぱいの、大きな鏡です。
洗面台の対面はトイレと洗濯機が置かれています。
ウォシュレット付きトイレに、洗濯機が2台。
つづいて専有部。
こうしてドアが並ぶと、カラフルですね。
2Fは2室入ってみます。
まずは205号室。
部屋のつくりは1Fと同じ。
異なる点は、2Fの専有部にはベランダが付いていることです。
椅子が置けそうな広さがあります。
ちょっと涼むのに、ちょうどいいかもしれません。
一見、殺風景な専有部。
208号室はDIYが可能な専有部です。壁や床を思いのままに。
入居者さんのなかには、床を自らフローリング加工した方もいるとのこと。
収納のなかも、お好きなように。
208号室の他、209、306、307、308号室でもDIYが可能です。
最後に3F。
3Fのリビングは、カウンターテーブルです。
もちろん、3Fもキッチン付き。
テーブルの一部分は、カウンターからはみ出しています。
そのため、対面でも座ることができます。
スペースに余裕があるキッチン。
まな板を使用する作業場も広めです。
IHクッキングヒーターは1Fと同じタイプ。
全てのフロアで2口タイプなのは、嬉しいですね。
IHクッキングヒーターの下は、共用の食器が収納されています。
白いものが多いですね。
キッチンの後ろには、男女兼用のバスルームがあります。
バスルームは3Fにしかないため、使用の際には3Fまで。
広々としたバスルーム。
やはり、伸び伸びできて良いものです。
階段付近には水まわりがまとまっています。
洗面台に、シャワールーム、女性用トイレが並んでいます。
洗面台は、もう1箇所。
その手前には男性用のトイレ。
4Fには、屋上が。
洗濯機と洗濯ハンガーがあるため、洗濯物をそのまま屋上で干すことができます。
広さも割としっかり。
屋上からは甲陽園周辺が見渡せます。
甲陽園の街は比較的グリーンが多く、落ち着いた環境が拡がっています。
屋上から眺めていると、ゆったりとした気持ちに。
駐輪場は屋根付き。
自転車は、雨ざらしにしておくと錆びてしまうもの。屋根があると少し安心かもしれません。
3駅のみを行き来する茶色の可愛い列車です。
しかし、夙川駅で阪急神戸本線快速急行に乗り換えれば梅田駅まで約22分、三宮駅まで28分と、大阪や神戸にも十分に通勤圏内です。
また駅から北へ徒歩20分ほどで甲山森林公園や北山公園といったハイキングコースが整備されているとのこと。のんびり歩いてみるのも良いかもしれません。
古くから多くの人に愛されてきた、◯長を有する甲陽園。
事業者さんの話では、近所の商店の人たちは、元◯長がシェアハウスに変わったことを知っているそうです。「シェアハウスに住んでいます」とお店の人に伝えたら、話が弾むかもしれません。
そうそう。甲陽園には洋菓子で有名なツマガリ本店があります。
贈答用に、家のおやつに、古くから愛される老舗です。
運営事業者は、「株式会社ウィル」さん。
シェアハウスの運営ははじめてながら、早くも様々な人たちと知り合い、世界が広がったと言います。
ダイバーシティ 甲陽園には生活をする上で様々なものが用意されてはいるものの、いくら豪華な設備があっても、入居者さんが快適だと感じなければ意味がないと考えているそうです。
最近は燻製にはまっているということで、燻製イベントをリクエストしてみるのはどうでしょうか。
のんびりとした暮らしの拠点に、顔馴染みのご近所さん。
そんな生活って良いのかもなぁ、と思う方はコチラから。
時代が変わっても、安心できる場所。
時代が変われば、どうしても環境は変化してしまうもの。だからこそ、ある時代にその土地にあったものを新しい時代に合わせて上手に引き継いでいくことが大事なんだと思います。
(イイヅカ)
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