シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
団地事情の現在進行形。
最近、住宅好きの間では団地の魅力にとりつかれた人たちが増えていると耳にします。
と言いますのも、実は僕もその中の一人。整然と住棟が並ぶ景観に、時には独特な雰囲気を感じ、異国の地を訪ねたときに似た感覚を覚えることも。
興味の矛先はというと、ビジュアルはもちろんのこと、団地のもつ特有のシステムへも向けられます。
団地といえば大きな敷地。植栽された広場でご近所さんが世間話をしていたり、学校帰りの子供が遊んでいたり。若い家族からお年寄りまでひっくるめて大きなコミュニティが自然に発生します。
なんだか、シェアハウスに似ている?・・ワクワクの原因はここにあったか。
今回のシェアハウス探検隊は「シェアハウス明舞」。団地の一室をリノベーションされた爽やかな物件です。
団地の開放感を活かし、ほどよい加減で生活感を残した共用部は見どころ。団地の“現在進行形”を見ていきたいと思います。
おそらく移動は車かバス。明石駅からバスに揺られること15分ほどしたところで、団地の並ぶ光景が見えてきます。
バス停があるのはちょうど団地の敷地の前。
バス停を降りればシェアハウスまでは目と鼻の先です。
ずらりと棟の立ち並ぶ敷地に足を踏み入れれば、「これぞ団地!」な階段がお出迎え。
幼い頃、団地に住んでいた友達は、よくこの踊り場で鬼ごっこしていましたっけ。いつも最後は怒られていた、なんて風景も自然と蘇ってきます。
シェアハウスは11号棟の4階の角。
玄関からはわかりませんが、団地にしては珍しい(?)メゾネットタイプなのです。
「ガッチャン!」
少々重ための玄関ドアを開けると、コンパクトな玄関。隣にはトイレがありますが、こちらは後ほど。
壁は鮮やかな黄色にペイントされています。
大きな引き戸を持つ収納は、靴箱として利用するとのことです。ユニーク。
それでは、正面のドアを開け、まっすぐリビングへ。
コンパクトだった玄関から一点、爽やかな空間がふわっと広がります。つい、「気持ちいいなぁ」と思わず声をあげてしまったほど。
爽快感の秘密は、淡いミント色の壁、明るいカラーリングのキッチンでしょうか。
実際のところ、リビング自体はそれほど広くはありません。おそらく10疊前後、昔ながらの団地のリビングと変わらずと考えて頂ければ分かり易いかなと。
天袋収納やキッチン収納で濃いめの色を差し込んで、空間をぼやけないようにしているあたりが、実にテクニシャンなんですね。
インテリアのセレクトは自然な素材を使用し、ナチュラルというキーワードを連想させます。
足元をよく見ると・・・
全体的に空間はコンパクトに収まっているので、掃除機よりもホウキのほうが活躍する機会が多いかもしれませんね。
洗濯機は掃き出し窓の外のベランダに設置されています。
雨の日の洗濯が課題となってきますが、少人数の物件なので上手くローテーションすれば解決策は見つかりそう。
周辺に低層住宅が多いことから、ベランダからの景色は、どかんと空。
あいにくの雨だったのですが、晴れた日は気持ちいいだろうなぁ。とつぶやいてみたり。夜空も満喫できそうです。
それではキッチンを見てみます。
パッと目を引く明るいカラーリングが特徴的なキッチンは、聞けばもともと備え付けられていたものなのだそう。
タイル張り、ダウンライトの設置などDIYを駆使して、穏やかな雰囲気のキッチンに仕上がっています。
導線を考えても、キッチン脇に設置されたフックやワゴンはなかなか使いやすそう。
すぐ隣にあるダイニングテーブルは料理の際は作業台としても活用できるかと。
段々になった収納棚はもともと作り付けだったそう。
奥行が深い上段には、あまり頻度の高くない鍋など、割と大きなキッチンツールの収納場所としてピッタリそうなサイズ感です。
ふつふつと浮かんでくるキッチンでの風景は、家庭的なシーンばかりです。
大きな厨房、広いダイニングテーブル、ゆったりとしたソファという贅沢ももちろんアリ。ですが、ダイニングテーブルを作業台として使いながら、みんなで料理して片付けて囲んで食べる、というのもいい風景じゃないですか。
そう考えると、個人的には食卓の場にテレビが欲しいかも。オーナーさんに相談してみてもいいかもしれませんね。
ちょっとした小物もキュート。
続いて冷蔵庫脇にある水まわりへ。
ドアを開けると、昭和の残り香をほんのり感じるコンパクトなバスルーム。
脱衣室は無く、設置されているシャワーカーテンでスペースを仕切って使うとのことです。
タイトなスペースというわけではないので、とりわけ不自由ではなさそうですが、気になる方は現地で確認を。
浴槽はシンプル、ほどほどの大きさ。
寒い時期は特に嬉しい自動追い焚き機能付きです。
浴槽に浸かるとこんな感じ。
敷かれたモザイクタイルやカーテンの青色が程よくアクセントとなっています。
照明はマリンランプ。
毎日のバスタイム、きっと気分はゆらりゆらりと潜水艦の中。
トイレは玄関脇にあります。
三角コーナーの貯水タンクが懐かしさを漂わせていますが、ウォシュレット機能はしっかり付いています。
ギュッとコンパクト、配管むき出し。個人的には、これはこれで愛嬌があって良いかなと。
それでは、階段を上って専有部を見ていきます。
階段は傾斜があるので、焦らずゆっくりと。
階段を上がった正面にはカラフルでキュートな壁紙。
聞けばメイド・イン・スウェーデンとのこと。団地にも北欧の風が吹き込みます。
では、まずは202号室から。
もともと和室だった部屋ですが、とてもスタイリッシュ。
明るい色合いの無垢材のフローリングと、ダウンライトが部屋を広く感じさせます。
障子は柄モノ、パンチが効いています。
合うインテリアを選びそうではありますが、せっかくですので、この柄を中心にアイデアを膨らますほうが面白いかと思います。
床の間には畳シートが敷かれています。
畳だったところが板間に、板間だったところが畳に。
引き戸の取っ手には、よくよく見ると細かな花模様が施されています。
ボヤけて映る壁紙も花柄。相性はぴったりです。
こちらは201号室。203号室に比べ、すっきりとした印象です。
部屋の柱はオスモというドイツ製の塗料で染めたのだそう。肌に馴染む色合いといいますか、暮らして行くほどに良い味を出してくれそうです。
昔ながらの通気口は、あえて残したまま。
年季の入った木材の色、味、細かなギミックに愛着がわきます。
今ではあまり見かけなくなった、コードで調光するタイプの照明も良い感じです。
窓からは、団地風景を満喫することができます。
普段は下から見上げる光景。たまには上から見るのも新鮮で面白いものです。
自転車置場は、団地敷地内のガレージを利用できます。
団地の住人さんとの共用となりますので、マナーの方は忘れずに。
また、畑をひと区画利用することも出来るのだそう。
手頃なサイズで、日常のご飯としても食べられるプチトマトやハーブを育てるにはピッタリかと。これからの季節が楽しみです。
「シェアハウス 明舞」の最寄駅はJR神戸線・明石駅。もしくは、JR神戸線・朝霧駅となります。
ターミナル駅として便利に利用できる明石駅までは車で15分、朝霧駅までは5分ほど。どちらの駅からもシェアハウス前までバスが通っているので、移動手段には困らなさそうです。
とは言うものの、おそらくマイカーや原付・バイクで移動される方が一番多いかと思います。
その際は、別途有料で駐車場も借りられるとのことなので、マイカーを所持している方はご相談を。
ちなみに、2012年9月から入居者さんが無料で利用できるシェアカーが導入されたそうです。
通勤や宿泊などの遠距離移動といった独占利用はできないそうですが、日常的な買い物などに是非使って欲しい!とのこと。
入居者さん同士で大型スーパーへ買い出し、というシーンも気軽に楽しめそうです。
「シェアハウス 明舞」を運営されるのは、「株式会社フロッグハウス」さん。
神戸・明石を中心に経営される建築・リフォーム屋さんで、会社理念は、「道徳を忘れた経済は罪悪、経済を忘れた道徳は寝言」。つまりは、入居者の視点で暮らしを考え、今まで眠っていた物件に息を吹き込む、ということなのだそう。
物件づくりにあたっては、いくつものシェアハウスを訪ね調査を繰り返し、遠いところでは上海、はたまたヨーロッパまで足を運んだのだそうです。
これまでの団地のイメージを一新したいと語られる姿が印象的で、その思いは物件に詰め込まれたアイデアから伺うことができるかと思います。
今回はじめての物件とのことですが、管理面もしっかりと勉強されたのだとか。親しみやすい人柄の方なので、気軽に相談できそうです。
時代を先ゆく団地暮らしを楽しみたい方、コチラからお問い合わせくださいませ。
その時代にあわせて、暮らし方もさまざま。
団地暮らし、ニュースタンダードなライフスタイルのひとつとして、捉えられてはいかがかな。
(イシクラ)
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