シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
雑誌の表紙のような、日常。
キッチンで洗い物をする。ソファでPCを開く。カウンターで雑誌をめくる。
日常のなにげない仕草が、絵になってしまう空間があります。
大阪でゲストハウス事業を手がける運営事業者さんが、「ZEZE OSAKA -TESEN-」のプロジェクトを始めたのは2016年のこと。
懇意にしている気鋭の設計事務所とタッグを組み、コンセプトの段階からじっくり議論を重ねたそうです。
1年以上かけて、ようやくシェアハウスが完成したのは2018年2月。
大阪では珍しい、モノクロームを中心としたスタイリッシュな内装。
同時期に完成した「SEN OSAKA -TESEN-」とは、また異なる雰囲気の仕上がりです。
企画当初から、一定数の外国人入居者さんを想定していたそう。それもあってか、どことなく日本離れした異国情緒が漂います。
ほどよい緊張感とリラックス。
相反するふたつの要素のバランスの妙が、この新たなシェアハウスの作り手の持ち込んでくれる風でしょうか。
たくさんの店舗がならぶ大通りから1本入ると、そこはすっかり低層の住宅街。
駅から徒步3分とは思えないほど、穏やかでのんびりした雰囲気が漂います。
低層住宅の中でも目を引くスタイリッシュな建物が、「ZEZE OSAKA -TESEN-」。
住宅よりも店舗や事務所を思わせる、スライド式の玄関ドア。
日が落ちれば、スモークガラスから柔らかな灯りが漏れてくるはず。
疲れて帰ってきた日も、家に灯りが点いていると、なんだかホロリとしてしまいます。
物件名を切り抜いて作られた、表札を兼ねたカメラ付きインターホン。
フォントもオリジナルデザインだそうで、金額的にもなかなか高級な一品です。
郵便物は、ひとつの郵便受けにまとめて投函される仕組み。
シェアハウスでも、部屋ごとに分かれた集合ポストがすっかり定番になってきた昨今、流れとは逆を行くスタイル。
郵便を手渡ししたり振り分けたりすることによって、会話のきっかけにして欲しいとの運営事業者さんの思いから、あえてひとつの郵便受けを選んだそう。
好みは分かれると思いますが、「おかえり、郵便来てたよ」の言葉は意外と嬉しかったりします。
玄関ドアをスライドさせると、変形の土間とアーチが目の前に。
変わった間取りではありますが、土間は意外と広めです。
アーチの内側には、靴箱。
横幅もしっかりめで、ひとり5足ほど置いておけそうです。
玄関を上がると、そこには思わぬ大空間が広がっていました。
建物の外観からは、とても想像のつかない天井の高さはインパクト抜群。
住空間と店舗空間のニュアンスの中間点にポンと置かれたような、独特の雰囲気があります。
詰めれば8人が同時に腰掛けることもできそうな大きさの、オリジナルデザインのソファ。
リビングの形に合わせ、ゆるやかなL字型になっています。
座面の下は収納スペース。
仕切りがすくなく、大きめのものも収納できます。
リビングで使うブランケットをしまったり、大きなペットボトルのストックを入れておいたりと、フレキシブルに活躍してくれそう。
欲しい場所にコンセントがあるのも、オリジナルデザインならでは。
壁のコンセントから延長ケーブルを引っ張ってくる必要がなく、ソファでも快適に仕事ができそう。
テーブルやソファの高さに合わせ、家具はすべて特注。
照明の間隔も、デザイナーさんがミリ単位で調節したそう。その甲斐あって、とても凛とした空間に仕上がっています。
ひとつだけ設置された、モダンなデザインのランプ。
アームを左右に動かすと、照らす場所を調整することができます。夜はすこし明るさを落とすとムードが高まりそう。
コミュニケーションボードとして使える黒板も設置。
入居者さん同士のコメントはもちろん、レタリングも似合いそう。
実は、リビングには続きがあります。
高い天井を活かしたユニークな空間は、階段を上った先、リビングの上に。
こちらは後ほどゆっくりと。
カウンターテーブルには、左官材の「モールテックス」が使われています。
コンクリートに似たスタイリッシュな仕上がりになるモールテックス。プールの施工に使える防水力で、飲み物をこぼしてしまっても問題ありません。
シンク周りの仕上げも、同じくモールテックス。
スッキリとしたシンプルなデザイン。凛とした雰囲気に、洗い物だけでも背筋が伸びそうです。
メンテナンスのしやすいIHヒーター。
キッチンの天井近くには、窓が付いています。
高い位置の窓から差し込む光で、日中は照明を点けなくても十分な明るさ。
朝はきっと、とても心地が良いのではないでしょうか。
キッチンの壁面は真っ白なタイル貼り。
中央部分の小さな棚は、コーヒーメーカー置き場。
目覚めのコーヒーはこちらにお任せ。窓から差し込む光とコーヒーで、快適な時間になりそうです。
カウンターの天板下は収納スペース。
キッチン家電置き場としてだけでなく、部屋ごとの収納スペースも確保されています。
持ち運びのできるボックスなどを用意しておくと、より便利に使うことができそう。
続いて、水まわり設備を見ていきます。
廊下の手前側、階段の向かいに水まわり設備が集約されています。
ふたつの洗面台の上には大きな鏡。ふたりはもちろん、3人並んで歯を磨くこともできる広さ。朝の忙しい時間帯でも安心です。
水まわり設備の入口は、カーテンで仕切られています。
顔を洗う前に、サッと閉めて使うことも可能。ちょっとした気遣いが嬉しいですね。
洗面台の奥側には、洗濯機と乾燥機が1台ずつ。
洗濯機は無料、乾燥機は1回100円で利用できます。
もちろん、脱衣室には鍵付きのドアがありますからご安心を。
シャワールームは鏡付き。本来は全身鏡ではないものの、ステンレスの反射によって全身鏡のように使うこともできます。
シャワールームの隣がトイレ。
もちろんウォシュレット付きです。
1階の専有部を見る前に、階段を上って2階へ。
たどり着いたのは、三角形の中洲を思わせるスペース。
リビングの上に位置する中2階で、床に座ってのんびり過ごすことのできる場所です。
ロフト、ベランダ、階段の踊り場。どれにも当てはまらない、不思議な空間。
下をのぞき込めば、リビングを一望できます。
縁に座って脚を投げ出せば、掘りごたつ代わりに。
ただし、酔っている場合は要注意。テーブルはかなり低めで、のぞき込みすぎると落ちる可能性があります。
飲みすぎたらリビングのソファが安全です。
窓の外には、向かいの団地に植えられた桜の木。
この桜のために設けられた、絶好のお花見スポット。
家の中でお花見。贅沢です。
本棚には、運営事業者さんが揃えた写真集や雑誌が並びます。
今後、入居者さんの持ち寄りで充実させていきたいとのこと。
101号室の本棚、102号室の本棚…なんて部屋ごとにスペースを設けると、個性が出て面白そうです。
中2階から2階へは階段を数段上るだけ。
玄関の靴箱と同じ、アーチ状の先がトイレです。
トイレのスペックは1階と同じ。
ペーパーホルダーは、スマートフォンなどを一時的に置いておけるデザインです。
では、専有部を見ていきます。
まずは階段の途中にドアのある、201号室。
真っ白な壁とグレーの床は、すべての部屋で同じ。
天井の色は、部屋ごとに異なります。
201号室は、やわらかく明るいトーンのベビーグリーン。なんだか、春を感じる色合いです。
ドア側には収納もたっぷり。
一般的なクローゼットより、ハンガーバーの位置が低めに設計されています。そのぶん、天井まで届く棚の容量が多め。
使用頻度の低いアイテムやダンボールは上段へ。収納上手になりそうです。
レモンイエローの204号室。
大きめの窓が特徴的。カーテンもデザイナーさんが指定し、オーダーで作ったものだそうです。
最後は101号室。
サーモンピンクの天井は、角がすこしだけ斜めになっています。
間取りは、どの部屋もおおよそ同じです。
収納棚は高さの変更が可能。
小さなハンガーバーが設置されているのが気になります。どうやって使うのでしょうか…。
設計の繊細さは、照明のスイッチの位置にまで。
ドアノブの高さと照明のスイッチの高さが揃えられています。手を上下する必要がないように、とのこと。
ココまで来ると、設計士さん、すごいです。
蹴込板(けこみいた)のないストリップ階段を上って、3階へ。
ドアを開けると、大きな空が広がります。
大きさはまずまず、物干しスペースはたっぷり。
なんと、物干し竿は部屋ごとに1本使えるそう。天気のいい休日でも、他の人に気を使わず存分に洗濯物を干せます。
周辺は住宅街ですから、夜遅くにワイワイ騒ぐのはもちろんNG。
ちょっとした気分転換や夏のお風呂上がりに涼むのには、ちょうどいい場所だと思います。
自転車置き場は建物の脇。
金属の管が配置されていて、チェーンをつなぐことができます。
歩道にはみ出ないよう、建物にぴったり沿わせての停車が必須です。
最寄り駅は、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線・今福鶴見駅。
京橋までは電車で4分、心斎橋までは16分とどちらも直通でアクセス可能。京橋で大阪環状線に乗り換えれば、大阪までは20分の距離です。
シェアハウスから駅までは徒步3分ですから、通勤に30分かからない方も多いかもしれません。
スーパー、ドラッグストア、コンビニはすべて駅までの道中に。
わずか徒步3分圏内で日常的な買い物を済ませることができるのは、本当に便利だと思います。
帰りが遅くなった日は、家の近くで外食も可能。
遅くまで営業している居酒屋やファミリーレストランなど、チェーン店も充実しています。
シェアハウスの運営管理は、株式会社日本レイズ TESEN事業部さん。
不動産業に加え、大阪・谷町九丁目でゲストハウスを運営しています。
スタッフさんたちは、海外でシェアハウスに暮らしたり、ルームシェアをした経験のある元バックパッカーが多いとか。日本でシェアハウスに住んでいた方もいるそうです。
担当者さんもワーキングホリデーで滞在したオーストラリアで、ルームシェアを経験。ひとりずつの専有部ではなく、大きなリビングの一角を自分のスペースとして使う入居者がいるほど、かなり雑多な雰囲気の家だったそうです。
日本のようにルールも家も整備されておらず、自由すぎる入居者に驚くことも多かったとか。ただ、ハプニングも含めてとても楽しい生活を送り、住まいに対する価値観も変わったそうです。
ゲストハウスの運営と海外生活での経験は、設計にも大きく反映されています。
コンセントの位置、床材、収納など、その場所で過ごすことを具体的にイメージしたことのわかる仕上がり。
郵便受けの運用や中2階のお花見スポットは、入居者さん同士のちょっとした接点を生み出すための仕掛け。
美しい見た目の裏に、長く快適に過ごすための工夫がたくさん詰まっているのです。
ややしっかりめの賃料設定ではありますが、デザインと立地を考えれば、充分その価値はあるのでは。
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来年のこの季節には、窓から満開の桜を眺めているかもしれません。
そして、きっと次の年も。家でお花見、素敵な恒例行事ですね。
(テルヤ)
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