ほどほどに欲張り

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
ひとりの時間も、大切に。
動物が縄張を持つように、人にもパーソナルスペースが存在します。
暮らしの場では、ひとりになれる場所があると良い…どころではなく、それが無いと不安になってしまう気がします。でも、いざその場を確保すると、無性に人に会いたくなるのは、なかなか不思議です。
各専有部にミニキッチン、トイレ、シャワーが備え付けられた旭コミュニティーマンションは、まるでひとり暮らしのような間取り…と言うか、専有部は比較的プレーンなワンルームマンションそのもの。
シェアハウスに興味を持ちつつ、はじめの一歩が踏み出せずにいる人には、安心感があるかもしれません。はじめての場所は、どうしたって不安になるものです。
大阪の中心地から、ほどよく近い清水駅。
国道を一度曲がり、
広い歩道を4分ほど直進すると、5F建ての白いマンションが見えてきます。
4Fと5Fの2フロアが、お目当ての「旭コミュニティーマンション」です。
1Fには介護サービスが入り、2F・3Fと4Fの一部では、ご年配の方が暮らしているとか。
大きなガラスの玄関ドアの内側には、白いチェアが二脚。
穏やかな陽気の日には、おじいちゃん、おばあちゃんがちょこんと腰掛けているかもしれません。思わず視線が合えば、互いに口元が緩むかも。
ドアの先はこんな感じ。レンガの壁の奥には、
4F・5Fへと上がるエレベーターが設置してあります。
上がった先は5Fの踊り場。ガラスの戸の先、1フロア全てがシェアハウス。
建物はあくまでプレーンなマンション。
専有部、共用部ともに、各部屋のドアは独立しています。
そんなわけで共用部にもインターホンが付いていますが、もちろん入居者さんは押さなくても中に入れます。
扉を開くと現れるのは、ふたつの専有部をひとつに繋げたリビング。
靴を脱いだら中に入ってみましょう。
キッチン前と壁際にカウンターテーブル、中央に白のダイニングテーブル。どこで食事をとるかは、その時の気分次第。おいしい場所がいつも同じとは限りません。
なお、それぞれのテーブルの間には、椅子をひいても通れる程度の余裕があります。
窓の外には洗濯機が設置されています。沢山の陽射しを浴びながらの洗濯日和に、視線の先には、遠くの景色。思わずそのまま出かけたくなってしまうかもしれませんが、まぁ、そこにあるのは割と普通のベランダですのであしからず。
しかし、テーブルの隅に目をやると、そんな日に生まれたのかもしれない、とある日のコミュニティーノート。
イベントは運営事業者者さんが企画するのではなく、入居者さん同士で話に花が咲き、企画されていくようです。そっとノートをめくらせて頂くと、他にも初詣や誕生日パーティーの告知。
その場で出た話が実際の予定となっていくのは、楽しいものですね。
キッチン側からは、こんな具合にテーブルに座る人たちがよく見えます。人の存在を感じながらつくる料理は、やっぱりどこか楽しいもの。
壁沿いのカウンターテーブルでは、頭上のペンダントライトから、やわらかな灯りが落とされます。
読書に勉強、お茶にお酒と、楽しみ方はその日によって。
共用部のキッチンには、実用的な調理道具が揃えられています。
電子レンジに冷蔵庫、炊飯器、オーブンレンジに…
IHクッキングヒーターがふたつ。
ひとあし先にお伝えしますと、専有部のキッチンは大きなものではありません。サイズが異なれば、つくる料理も変わってくるもの。おいしい料理を、ぜひ楽しんでいただきたいものです。
見せる収納もたっぷりサイズ。
各室ごとに、食材や食器を置いておくことができます。
つづいて4Fの共用部。
部屋のつくりは5Fと同じ。4F、5Fどちらに入居していても両方の共用部が利用できます。
なお、お昼ごろになると、2F・3Fと4Fの一部に入居しているご年配の方が利用することもあるそう。この点は予めご理解を。
色々と話してみれば、興味や趣味の幅が広がるかもしれません。
なお、現時点では(2016.02)日本人と外国人の比率が半々とのこと。
意外にもインターナショナルな環境で、入居者さん同士で自国の言語を教わり合うこともあるそうです。そんな時は、壁に貼られた日本地図と世界地図が、話のきっかけづくりに役立ちそうです。
ダイニングテーブルからふと、キッチンに目を向けてみます。
異国のおいしい香りと共に、外国人入居者さんの後ろ姿が目に入る…かも。
部屋を出るとき、外国の言葉で「またね」と言っている自分がいる‥かも。
うーん、そんな自分になれたら素敵ですが、特別に難しいことでもないはず。
共用廊下に並ぶ、たくさんのドア。
そのひとつひとつが専有部です。
もちろん、インターホンも各部屋ごとに用意されています。
が、今日は見学ということでボタンは押さず、そのままドアの鍵を開けて頂きます。
ドアの先は、505号室。
専有部の広さは、全室約8.6帖。
シンプルなつくりで、家具の配置はあれこれ柔軟にできそうです。
見晴らしの良いバルコニーには、自分用の洗濯機を設置するスペースはありそう。窓を開け放ち、風を受けながらベッドに寝そべるのも気持ちよさそう。
ベランダ側から見ると、部屋はこんな感じ。
服の収納は、ハンガーラックにまとめることができます。
小ぶりなキッチンは、ワンルームマンションによくあるタイプ。
特に調理台は無いので、横のテーブルを代わりにしましょうか。
餃子やハンバーグのタネをつくるには座りながらが楽かもしれないですし、それなら下にちょこんと置いてあるスツールも、確かにちょうど良いかもしれません。
でも、やっぱり料理は共用部で行うと決めてしまうのがオススメです。
3点ユニットはこんな感じ。
ごくごくプレーンです。
起床直後に、そのままシャワーが浴びられるのは良いところでしょうか。
続いて516号室。
部屋のつくりは505号室とほぼ同じ。
簡単な家具も揃っていて、身軽にしておきたい方には良いですね。
本格的な料理は共用部、小腹が空いて、ささっと料理をするには専有部、なんて使い分けでしょうか。
周囲に高い建物がないため、遠くまでよく見えます。うっすら見える山は、頂上に巨大な岩を持つ交野山。
最後に517号室です。
床の模様がカラフルです。
なかに入ると、石目調の壁紙が目を引きます。
夜の時間帯に、なかなか落ち着いた雰囲気になるかもしれません。
今回もベランダ側から。ベッドの上部に収納が設置されています。
ハンガーポールが渡されているため、使用頻度の多い服は、ここに掛けておくと良いかもしれません。
1Fの階段を降りた先には、駐輪場。
近隣への買い物や、すこし遠くへのサイクリング。
自転車があれば、行動範囲がぐんと拡がります。
屋根付きで、雨の日でも安心。
ゴミの収集は週に6日と、ほぼ毎日。
それなら、専有部にゴミを溜め込んでしまうこともなさそうですね。
改めて最寄り駅は、大阪市営地下鉄今里筋線の清水駅。
清水駅自体は小さな駅です。乗降りする人が少ないので、駅に向かう人の波ができないのは嬉しいことかもしれません。
難波まで32分、反対方向で京都の祇園四条までなら、乗換をして60分。京阪本線の千林も徒歩圏内なので、この場合は千林商店街でゆっくり買い物してみるのも。
そうそう、近所には小洒落たカフェも見かけました。
一度、足を運んでみては。
「旭コミュニティーマンション」を運営するのは、「株式会社健康創成館」さん。
シェアハウスの運営管理は今回が初めてということで、要望を柔軟に取り入れて、入居者さん発案のイベントなどにも、様々なサポートを考えているそうです。
これまでのワンルームマンション運営の経験で、暮らしをする上で便利な情報をまとめているとのこと。内覧時には周辺の環境や、通勤通学に便利な路線を資料付きで教えてくれます。
暮らすことは、その土地に根をおろすことだと思います。生活がはじまる前にアレコレ知っておくと、安心できますね。
実は入居者さんにはお会いできなかったのですが、コミュニティーノートをパラパラめくらせて頂くことは、日々の暮らしが目に浮かぶ楽しい体験でした。
たくさんの言語に、たくさんのイベント企画。
ひとりの居場所を大切にすると同時に、他の人のいる場所にも自分の居場所をつくっていくこと。すこし時間は掛かるかもしれませんが、だんだん安心できる自分の場が増えていき、気がつけば、ほどよくワクワクできる日常に近づけるのかもしれません。
(イイヅカ)