【RESIDENTS】安東さん NPO勤務

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

■安東さん(27歳) □東京都出身 □入居後2週間目

先進国の肥満と開発途上国の飢餓を同時に解決するプログラムを推進する国際協力NPOに勤務。趣味は海に行くことと、読書。最近は食べることやアフリカに関心がある。

安東さんは、国際協力のNPOで働いている。まだまだNPOと聞いただけで尻込みする方もいるかもしれないが、その取り組みは自分の一挙手が誰かの助けになっているようで、なんだかワクワクするものだった。仕事の話をする時に爛々としてくる目を見ていると、働く人がそんな風に輝ける活動なのかとさらに興味が湧いてしまう。

入居した手のシェアハウスでの生活や、物件選択の経緯なども織り交ぜつつ、オープンしたばかりのシェアハウスで出会った安東さんに話をうかがってきた。

■大学卒業→シンクタンク→商社→NPO立ち上げメンバーに

**羊:**勤務先の国際協力のNPOは、どんな団体なんですか?

安東さん(以下、安東)**:**日本やアメリカ等の先進国で、肥満や生活習慣病で亡くなる方が10億人ほどいる中で、同じ地球の裏側、アフリカでは10億人が飢餓で亡くなっているという統計がでています。同じ食べ物に端を発している問題なので、同時にポロッと解決できるんじゃないかという発想で生まれた、主に日本で活動しているNPO団体です。

**羊:**具体的な活動内容と支援内容は?

**安東:**日本やアメリカの企業の社員食堂やカフェテリアで、カロリーを抑えたヘルシーメニューを出してもらうんですね。そこで先進国の人は肥満予防をする。抑えたカロリーを直接送ることはできないのでお金に換えて送るんですが、ヘルシーメニューの代金の中に20円の寄付金が含まれていて、その寄付金をうち(NPO団体)で定期的にとりまとめて、現地に給食費として送ります。それがアフリカの子供達の給食費となるんです。

**羊:**なるほど。

**安東:**なぜ20円に設定されているかというと、現地では私達の経費を差し引いても給食1食分が20円でまかなえてしまうから。こっち(先進国)で一食摂ると、アフリカに1食が届く。日本の参加者さんとアフリカの子供が、時空を越えて食卓を囲むようなイメージですね。

↑こちらはシェアハウスの食卓、ダイニングキッチン

**羊:**それ、すごく素敵なイメージですね。支援先はどの辺りの地域ですか?

**安東:**ウガンダ、ルワンダ、エチオピアです。エチオピアは最近、干ばつがひどくて温暖化の影響で川がカラカラに干上がってしまったそうで、食べ物もなくなり不景気で寄付金も集まらなくなって、給食も無くなってしまったんです。あった物が無くなるという一番辛い状況になってしまい支援をすることになりました。

以前はマラウイにも支援をしていましたが、別のドナーが現れたので私達は支援を引き、エチオピアへ支援先が移りました。ただ、実際に給食を配るのは現地の提携機関で、私達はそこへ集めた給食費を送るという役割です。

**羊:**普段はどのような活動をされているのですか?

**安東:**企業に対して食堂にプログラムを入れる提案を行ったり、一般の支援者の方へ向けたイベントを行ったりしています。先日は南アフリカでワールドカップが行われたので、メンバーが特別に視察に行き、南アフリカとSkypeで生中継で繋がろうというイベントがありました。向こうには現地の子供、日本には支援者がいて、お互いの現地語で挨拶をするんです。

現地の子供達が覚えたての日本語で「こんにちはー」とか、困るとニコッとして「センキュー」って(笑)。もう、すごくかわいいんですよ。

**羊:**面白そうなイベントですね。個人の方が活動に協力したり、参加したりするためにはどのような手段があるのでしょうか?

**安東:**一般の方向けに参加していただけるメニューを増やすために、コンビニと提携してヘルシーな対象商品を出してもらっています。最近では大手の飲料会社さんに、うちの写真をラッピングしたヘルシー自動販売機を設置していただいていますので、そちらでご購入頂くのも良いと思います。

**羊:**なるほど。支援者とは別に、NPOで実務を手伝ってくれる方はどの位いらっしゃるんですか?

**安東:**実は、正規の職員はボスと私の2人だけなんですね。ひとり、完全にフルタイム・ボランティアで来てくれている方が一人、なんと会社を1年半休職して手伝ってくれています。それから、週に2~3日ずつ来てくれる学生さんが3名と、定期的にちょこちょこ手伝ってくれる方が30人位ですかね。

**羊:**安東さんは、いつからこのプロジェクトに参加されたんですか?

**安東:**3年前です。NPOが立ち上がったのが2007年の秋なのですが、立ち上がる直前から参加したので、初めての仕事は登記でした(笑)。

**羊:**以前は、どんなお仕事をされていたんですか?

**安東:**以前はフランスからワインや食材を輸入する商社で、フレンチのレストランにワインを卸していました。そこはベンチャーだったのですが、社長の一身上の都合で、急に休眠してしまったんです。それでちょうどいい機会だったので、前から住みたかった海辺に移住して、しばらくのんびりしていた時に縁があって紹介されて、現在のNPOに参加することになりました。

**羊:**もともと、食料や食品に携わる事を勉強していたのですか?

**安東:**いえ、実は全然関係がないんです。大学は法学部で、最初の職場はシンクタンクでしたし。

**羊:**今の関心事はアフリカとのことですが、以前から興味があったのですか?

**安東:**いえ、NPOの活動をしてからですね。私、仕事をするのが好きなので、一直線になるんですよ。ヨーロッパやアメリカなどの色々な面で成熟した先進国とは違い、これから伸びる余地がまだまだあるので、アフリカは面白いんですよ。人々が貪欲に頑張っています。きっと中国なども面白いんでしょうね。

**羊:**活動の中で、実際に現地へ行かれたりもするのですか?

**安東:**本当は先頃ウガンダにいる予定だったのですが、予定地で爆弾テロが起こってしまい行けませんでした。なので、残念ながらまだ行けて無いのですが、9月に行こうと再調整をしています。

**羊:**すごい。でも、楽しみですね。

**安東:**3年間の夢ですから。でもこの仕事をしていると、子供の頃からずっとこういう仕事がしたくて!というアツイ学生さんがいっぱい来るんですよ。だから、3年ぐらいで行けないのが悔しいなんて言っている場合ではないかも知れません。

**羊:**皆さん、情熱を持って取り組んでいるんですね。

**安東:**そうですね。欧米から輸入されたプログラムの日本支部という活動は多いのですが、私たちの団体は日本から始まっているので、そこに夢を感じてくれて、日本から世界に向けて打ち出していこうよ!という心理もあるような気がします。

■赤坂の物件を選んだワケ

羊:「TOKYO SYNC赤坂」は名前の通り赤坂という特殊な立地ですが、今はどんな方が住んでいるのですか?

**安東:**今は全部で9名で4名女性で5名男性です。女性は、やはり場所柄か大きな企業で働く方が多いような気がします。男性はバラバラなんですが、この周りにある、すごく忙しいベンチャー企業の人が職場にすぐ歩いて行ける近所が良いという事で住んでいますね。後はシェフもいるのですが、シェフがまた、結構かっこいいんです(笑)。

**羊:**外国の方は住んでいますか?

**安東:**友達が遊びに来たりはありますけど、住んでる人には外国人はいないです。

**羊:**ふむふむ。赤坂だから多いかな、なんて思ったんですが、そうでもないんですね。安東さんは、シェアハウスでの生活は初めてですか?

**安東:**以前は実家に住んでいたり友達と二人でルームシェアをしたり、という感じでしたが、こういう形態は初めてです。どうなるのかな?と考えてはいたのですが、意外と快適に過ごしています。

**羊:**こちらに引っ越してくる前のお住まいはどちらだったんですか?

**安東:**実家のある杉並区です。今までは電車で30分で、遠くはないですが、井の頭線、小田急線、千代田線と乗り換える3線とも朝も夜も混み合うので、通勤だけでぐったりしちゃって。特に今年の前半は仕事が忙しくて毎日終電で辛いなと感じていました。今は事務所のある乃木坂まで歩いて通勤できるので、すごく快適ですね。

**羊:**それなら、ここはピッタリですね。他に、どんなシェアハウスがあると良いと思います?

**安東:**子育て出来るシェアハウスがいいですね。知り合いが欲しがっていました。

**リビタ(運営事業者)担当さん:**それは、シングルマザーへ向けたシェアですか?

**安東:**いえ、そうではなくて、家族3人仲良くです(笑)。両親だけの子育てはすごく大変と聞いているので、週末には住んでいるみんなが集まって、誰かが赤ちゃんの面倒を見てくれる環境があると、色々できて楽な気がするのですが。ただ、分譲だとハードルが高いので、賃貸で子供が大きくなるまで住めたら良いかも知れません。赤ちゃんの共用おもちゃがあったら楽しいと思いますし。

**担当さん:**それでしたら弊社のリノベーション一棟分譲のマンションを是非!

**安東:**いや、買うのはちょっと(笑)。私、家を買うのは好きじゃないんです。両親が転勤族だったので、2~3年以上定住することがなかったんですよ。定住していたのは小学校の頃ぐらいかな。そのせいか引越しが大好きで、今回も実家に3年住んでいたらウズウズしてきちゃって。昔から間取り図を見るのも大好きなので、なんとなく新しい家を探していたら、ここを見つけたんです。

やっぱり、住むとその町がわかるじゃないですか。都内で何度も引っ越したので、東京の横浜寄りの西側も千葉寄りの東側もわかって、どこへ行っても楽しいんですよね。仕事でどこに営業に行っても、私、この近くに住んでましたって。住んでいた所って思い出が出来るから、都内転々は楽しいですよ。買ったら転々とできなくなってしまうので・・

↑入居者さんたちのwishリスト

**羊:**ああー、なるほど。ところで、ここの生活で、なにか楽しみにしている事ってありますか?

**安東:**パーティーですね。第2回目の。

**羊:**第2回目!ということは、もう第1回目があったんですね。

**安東:**はい。22時の開始予定でしたが、集まったのは24時過ぎとかで(笑)。

**羊:**遅い(笑)。赤坂の物件らしいと言うか・・

**担当さん:**私も夜の9時45分からスタンバイしてたんですけど、お2人(インタビューは2名で実施。もう1名の方は後日ご紹介予定)がいらしたのも23時過ぎですかね。

**安東:**すいません。私、仕事のアポイント系だとピタっと来るんですけど、プライベートはアフリカンタイムで(笑)。

**羊:**すごいところでアフリカを(笑)。2回目はどんなパーティーを期待していますか?

**安東:**この間はリビングでやったので、次はウッドデッキでやりたいです。外でご飯を食べるのがすごい好きなので、この家で一番気に入っているのはウッドデッキなんですよ。部屋のベランダと部屋の近くにある共用ベランダが広いのも好きです。

ウッドデッキでは、出勤前や休日、あとは深夜に帰宅した後、ひとりでボーっとしたり水飲んだりしています。すごい暗い子みたいなんですけど(笑)。

その辺の道を通る人がギョっとして、この人なんだろうって見ています。

↑これが、安東さんお気に入りのテラス

■最近の暮らし方

**羊:**他の方の部屋には行かれますか?

**安東:**いえ、人の部屋にまで行くことはないんですよね。この辺り(ラウンジ)ではよく話したりしますけど。

**羊:**ふむふむ。部屋では普段、どのように過ごされているのですか?

**安東:**うーん、実は部屋であんまり生活していないですね。友達が遊びに来ている時は部屋にいますけど、それ以外の時は大抵ウッドデッキかダイニングで過ごします。

休日も桧町公園(東京ミッドタウンに隣接する公園)に行ってしまうので、やっぱりあまり部屋には居ないですし。もともと外が好きなので、建物の中に広い空間があるのに、何も部屋で1日を過ごす必要はないような気がして。

羊:(部屋に置かれた本を指して)こちらの本は?

**安東:**星野道夫、大好きなんですよ。アラスカに渡った写真家の方なんですけど、アザラシとかカリブーとかを追いかけて撮っていて。僕はアラスカに行くと決心をして、アラスカ大学の学長に手紙を書いて受け入れてもらって。すごい素敵な方なんです。『旅をする木』って読みました?絶対読んで下さい!

**羊:**あれ、備品の冷蔵庫が無いですね。

**安東:**部屋に持ち込むのは水くらいなので、1階の冷蔵庫に入れれば良いかなと考えて、リビタさんに引き取ってもらいました。


(ここで、安東さんお気に入りのウッドデッキに移動)

**羊:**やっぱり夜は雰囲気がかなり違いますね。

**安東:**外から戻ってきて、そのまま裸足だとキモチ良いんですよ。私、オフィスでも裸足なんです。

**羊:**オフィスでも裸足なんですか?

**安東:**オフィスと言っても普通のマンションなので、お客様にも靴を脱いでもらっています(笑)。

↑夜のテラスで。くつろぐときは、やっぱり裸足。

**羊:**確かに、これは気持ちいいかも。今日は遅くまで本当にどうも有難うございました。その内また、パーティーの時にでもお邪魔させて下さいね。

(ホン)

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