住まいの動線

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空間の配置に感じる、安心感。


たとえば、キッチンとダイニングテーブルとの丁度良い位置関係。

ソファでTVを観ているときに、他の人を気にせずにいられるかどうか。

見ばえの良さを加味した上で、かゆい所に手が届く配置。その気遣い、気配りはつまり、気の利いた先回りなのだと思います。

何気ないことかもしれませんが、気にならないで済むことは、少なければ少ないほど安心できるものです。


杉本町駅から徒歩3分ほど。2F建ての住居が「Ambition House」です。

周囲は、落ち着いた住宅街のなかに個人商店がちらほらと。

玄関ドアの右脇に、プロパンガスが設置されています。聞けば、緊急時に自前でライフラインを確保できるよう設置したとのこと。将来的には太陽光発電も考えているそう。

玄関を入ると、左手に足元まで映る全身鏡。そうそう、鏡はこの場所。全身鏡が玄関にあると、靴を履いた状態を見られるのが嬉しくて。

土間のタイルはイタリア製。スペースは、ふたりなら靴を履き替えられるくらい。

下駄箱はというと、このサイズ。

ひとり2段使用できるため、16足程度収納することができそうです。たっぷりですね。


リビングのドアを開けると、左手にダイニングテーブルとキッチン、天井にはシーリング・ファン。

シーリング・ファンは、クルクル回転して空気を循環させて、室内の温度差を減らしてくれるありがたい存在です。


さて、まずはキッチン。

対面式のアイランド型で、シンクとガスコンロがひとつずつ。

さて、この調理台、一般的なものよりすこし低くつくられているそうです。それには理由があって…

調理の合間に一息入れて、ちょっと手を休めるのにちょうど良い高さにしてあるそう。座ってしまうと立つのが億劫になりがちですが、すこしの休憩後「さて」と手を置くときに_、_うってつけ。

対面の様子を見ながら、「それ美味しそう!あとでひと口くれない?」なんて会話も弾みそうな距離。

ズラリと並ぶキッチン家電に、冷蔵庫が3台。

たくさんの食材が保管できますが、うっかり賞味期限切れにはご注意を。


さて、ご飯の支度を終えたらダイニングへ。

あたたかい料理はあたたかいうちに。

冷める前に…と早めに運んだスープのこぼれる心配が少ないのも、キッチンとダイニングテーブルとの動線が良いため。

TVの上には窓がふたつ。キッチンとダイニングの区切りがないこともあり、匂いがこもらないようにと配置したのだそうです。

ダイニングテーブルの左手に視線を向けると、窓際のソファスペース目に飛び込んできます。


食事を終えたらソファに深く腰掛けて、ゆっくりしましょう。

ソファスペースでは、60インチのTVで映画を楽しんだりスポーツを観戦したりなんてことが、主に行われているそうです。また、起業家の方をサポートしたいという事業者さんの思いから、この場で講習会も開かれるとか。

ソファスペースの後ろに目を向けると、更に椅子が数脚。入居者さんが一同に集まっても全員座れます。

ちなみに、壁に掛けられた絵に描かれているのは、NYの桟橋だとか。

桟橋を英訳すると、Pier。「様々な架け橋になりたい」という思いが込められているそうです。なお、運営事業者さんの名前も株式会社Pierです。


リビングドアの脇には、ポツネンとパソコンデスク。

すこし離れた場所にある仕事のスペース。さあ、集中しましょう。


1Fのトイレはキッチンの隣。

1Fにひとつ、2Fにふたつ。1家族4人で計算すると、総勢12名が使用するにはちょうど良いくらい。

ちなみにウォシュレット付きです。


水まわりと各専有部へは、キッチン先のドアを進みます。

洗濯機が3台に乾燥機が2台。水まわりは1Fだけなので、2Fの入居者さんは、洗濯物を持ち運ぶランドリーバスケットがあると良いかもしれません。

赤い壁に洗面台が2つ。

その対面には、専有部ごとにシャンプーや洗面用具を収納できます。

高い位置の方は取る時に注意を。


バスルームは、足を伸ばせる縦長のタイプ。

そして、横に長い鏡が取り付けられています。横か縦かはさておき、鏡があると何が助かるって男性は髭が剃れ、女性はメイク落としができるのです。

シャワールームも1室あります。鏡もありますね。縦ですね。


つづいて専有部、まずは101号室。

専有部には全室防音シートが貼られ、断熱材を多めに入れて設計されています。

TVが設置されているのは、1Fのみ。全室同じものは、机と椅子に大きなベッド。クイーンサイズで、手足を伸び伸びと拡げられるベッドです。

1日の疲れを取るためには、質の良い睡眠が不可欠。


102号室はこんな感じ。

ベッド下には全室、収納が2つあります。

箪笥も別に用意されていますが、洋服ってどんどん増えていきますからね。

収納が沢山あるのは嬉しいことです。


さて、2Fへ。

強度を持ったつくりの階段は、足音が鳴りづらいように設計されているそう。

足元に敷かれた絨毯も足音対策。

入居者さんによって、家に帰る時間はマチマチ。

音を吸収してくれるのは嬉しいものです。


2Fのトイレはこんな感じ。なんだか広いんですよ。

1Fと同じく洗面付きです。


正面のドアは、バルコニーへと通じています。

特に主だった景色はありませんが、なんとなく座ってもよし、洗濯物を干すもよし。

ただし、喫煙スペースでもあるため、洗濯物を干す際には注意を。


2Fは全9室です。こちらは202号室。

部屋のつくりは1Fと同じ。

異なるのはベッドカバーと壁紙です。


続いて206号室。

最近のシェアハウスとしては、専有部にアレコレ付いているのが特徴かもしれません。


駐輪場は玄関脇。

自転車があれば、行動範囲が大きく拡がります。

駐輪場脇のゴミ捨て場には、共用部のゴミを当番の入居者さんが取りまとめて放り込むのがお約束です。


最寄り駅はJR阪和線杉本町駅天王寺駅まで阪和線で15分、大阪駅までは天王寺駅からJR大和路線の快速で16分と、まずまずのアクセス。

周辺には古事記や日本書紀にも記載がある大依羅神社が。遣唐使の時代には韓国や中国の船の発着場としても利用され、人の行き来が多い場所だったようです。

杉本町駅の一帯は、もとは商店街だったそう。そのためか、今でも個人商店が多く、運営事業者さんのご学友の経営する店もチラホラあるのだそうです。

希望の方には、地域のお店で職業体験なんてこともできるとか、できないとか。


さて、運営事業者は株式会社Pierさん。

ご自身がNYで経験したシェアハウスの生活をから、どうしたら住みやすいかを考えた結果、住まいの動線を強く意識したそうです。

鳶や大工も経験してきたユニークなキャリアもあり、つくれるものは自分でつくって仕上げたのだそう。それでこの仕上がりとは、驚かされます。

もうひとつの顔は、社交ダンスの先生。ダンススタジオの経営も手掛けるということで、興味のある方には、良いきっかけになるかもしれません。

ピンと来た方は、コチラからどうぞ。


毎日を快適に暮らすには、必要なものが必要な場所にあることが大事です。

日常的にしなくてはいけないことは、なるべくなら手間をかけないでいたい。そして、空いた手でコーヒーを豆から淹れてみたりと、こだわりたいことに、ひと手間、ふた手間と時間をかけてみたり。

丁寧に敷かれた住まいの動線は、面倒なことに気をとられずに暮らしをより充実させるために、大事な役割を担っているのです。

(イイヅカ)

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