2013年09月の記事一覧

移り変わる季節、歴史

奥へ奥へと興味をそそる、”うなぎの寝床”の魅力。

駅から目的地まで歩くこと13分。

その日、京都は気温36度に達しました。駅を出るなり身体はすっかり火照ってしまい、両手の荷物が意識を朦朧とさせました。ただ、京町家の並ぶ西陣に足を踏み入れると、どこか涼しげな気持ちになったことを覚えています。

たどり着いた先は、「京だんらん 西陣千両ヶ辻」。

先日、ダイジェストでチラリとお見せした、京町家を改装したシェアハウスです。

敷地の奥行きは約30メートル。

京町家ならではの「通り庭」と呼ばれる土間から、中庭を望む縁側から茶室、ダイニング、蔵へと空間が幾重につながります。

先へ先へと進むにつれて様々な表情を見せる住空間。奥底で眠っていた冒険心が、チクリチクリと刺激されます。

足を止めて目を閉じると、ゆっくり流る時間をしっかりと感じることができます。通り庭の外とも中とも言い表せない不思議な空間は、アスファルトの熱気やビルの反射熱を忘れさせてくれる雰囲気に包まれています。

時おり、足下をすーっと風が通り抜け、どこからか風鈴の音が聞こえる。すると、夏の景色がふわりと浮かぶ。

どこか懐かしく大切にしたいシーンを運んでくれる気がします。たぶん、春も秋も冬にも。

今もう一度確かめておきたい風景を運んできてくれる日常が、はじまる予感がします。

最寄りの今出川駅から、今出川通りを真っ直ぐ。堀川通りとの交差点を超えたあたりで住宅街へ一本入ります。

すると、とたんに京町家が立ち並ぶ西陣の風景に。

京町家の面々の中、大きくセットバックした外観が特徴的な一軒。

思わず背筋が伸びそうな、凛とした雰囲気のアプローチ。ここが「京だんらん 西陣千両ヶ辻」です。

よく見ると、規則性を持って並べられた石畳。どこかモダンにも見えます。

玄関の引戸は、ポーカーフェイスながら夏と冬で違った一面を見せてくれます。

それはルーバーの隙間部分。1枚はガラス、もう1枚は網戸。夏場は網戸をメインの扉とすることで、ドアを閉めたままでも通気可能な素敵な仕掛けです。

玄関を開けると建物の奥にある裏庭まで、約30メートルも続く土間。この土間を「通り庭」と呼びます。この長い通り庭が京町家を「うなぎの寝床」と表現する由来です。

多くの京町家の通り庭は、かつては炊事場だったのだそう。高さ5〜6メートルはありそうな吹き抜けに、天窓を設けた排煙設計のつくりは、その名残なのだとか。かつては熱や煙を逃がすために必須だった設備ですが、今では優しい光を届けるトップライトの働きをしてくれています。

そしてふわりと浮かぶまぁるい照明。ドキドキ。期待が高まります。

そのまま、奥へ奥へと吸い込まれそうな気持ちをグッとこらえ、玄関まわりを見ていきます。

土間とタタキは靴箱によってゾーニングされています。

土間部分の白い扉はすべて靴箱。中で高さが変えられます。

玄関扉のすぐ脇には、アウトドア用品などを収納する戸棚も設置されています。

さらに、廊下側にも容量たっぷりの靴箱。

ロングブーツなどが多くなければ、ひとり10足は充分しまえます。とても心強い収納力です。

さて、うなぎの寝床を奥へと進みます。

廊下の両側はガラスの掃き出し窓。通常の廊下よりも、建物と建物をつなぐ渡り廊下のような感覚です。

すこし進んで振り返ると、チラリと見えていた坪庭の全貌が。

太陽の光がサンサンと取り込む建物のつくり。建物内を明るく照らす役割も担っています。

そして、そこには小さくも風情ある眺め。

白い玉砂利と苔とのコントラストに、思わず目を奪われます。

廊下の先にはダイニングが待ち構えます。

日本庭園や町家の落ち着いたイメージとは一転、明るくサッパリとした空間。

突き当たりの一面はほとんど窓。たくさんの光が差し込んで、優しい色合いのダイニングをふわりと包み込みます。

特徴的なヘリンボーンの床がアクセント。視線を奥へと誘導するような効果もあるかもしれません。

デザインはかわいらしいのですが、やわらかい色合いの中で一際存在感を放つポスト。

オーナーさんのお母さんがお住まいだったときに実際に使っていたものなのだそう。入居者さんからの意見を聞く目安箱として、新しい役割を担い始めたばかりです。

こちらは、出窓を利用したベンチが特徴的なコーナー部分。

白いサッシを使うことで窓枠の存在感を弱め、より開放的な空間を演出しているよう。

そして、空間の主役となるのは8人掛けの大きな一枚板のテーブルと、北欧の雰囲気も感じるチェアです。

空間や使い方のイメージを細かく伝え、オリジナルで作ってもらったのだそうです。

木目の綺麗なナラ材が使われ、さらりとした手触り。改めて、無垢材の心地よさを再確認できます。

実はチェアの座面に使われたファブリックは床のヘリンボーンに合わせたパターン。

新しくもあり、どこか伝統模様の懐かしさも感じられる、不思議な感覚です。

キッチンはダイニングの脇にあります。

細長く横に広がるキッチン。

作業スペースと食事をとるスペースがカウンターによって区切られ、動線がぶつからない設計です。

スタイリッシュなデザインのオーブンは、裏庭で育てた野菜を調理するのにもってこい。収穫したての野菜を粗塩でローストして食べたいなぁ、なんて。グッと料理のバリエーションが広がりそうです。

カウンターの上には収納スペースがずらっと並びます。

シェアハウスの運営経験から、特に注力したという収納スペースの確保。

暮らしを快適にする大切なポイントをしっかり押さえています。

続いて、ダイニングの隣にある和室へ。

以前はお茶室として使われていたのだそうです。

元々ある材や建具はなるべく残し、雰囲気を大きく変えないように修繕していったのだとか。

ぼんやりと広がる行灯のような照明が、さらにムードを演出します。

ダイニングとの間は襖で仕切ることもできます。

ちなみにこの襖、簾戸(あしど)に変えることもできるのだそう。玄関同様、夏は自然の風が通るような工夫が施されています。

実は小さなにじり口も。後ほど外側から見て行きたいと思います。

休みの昼下がり、畳にゴロリと寝転がる。

これが最後、と力を振り絞るセミの声を遠くに聞きながら、夏の終わりを感じたりして。

さて、続いて水まわりを順番に見て行きたいと思います。

玄関近くの廊下はランドリースペース。

洗濯機と乾燥機が分かれていて、効率よく洗濯物を回すことができます。どの専有部からも適度な距離があり、音が気になりづらいのも生活していく上では重要なポイント。

向かいには、バスタブ付きのバスルームとシャワールームがひとつずつ。

脱衣室は洗濯機を設置しても余裕なほど、ゆったりサイズです。

温かみのある色合いのタイルが、どの季節にも快適なバスタイムをもたらしてくれそう。

窓から差し込む光との組み合わせを見ると、朝の時間もきっと気持ちよいはずです。

一歩足を踏み入れると、足にザラリとした感触を覚えます。

なかなか珍しい洗い出しの床。

その窓からは中庭がチラリ。

外からの目線はしっかり遮ることができるよう、ブラインドが設置予定とのこと。ただ、視線がないときには緑を眺めながら、ゆっくりバスタブに浸かりたい気もします。

シャワールームはスタンダードなタイプですが、全身鏡付き。

時間やタイミングによって、バスルームと上手く使い分けをすると良さそうです。

トイレは全部で3カ所。

人数を考えても、不便な状況はないと思います。

2Fへ続く階段は、玄関からタタキに上がる入り口の目の前。

階段を上がった目の前は、開放的なホールのようなスペース。

特に目的が決まっている場所ではありません、とのこと。

ちょっと雑誌を読んだり、お風呂上がりに一息ついたりと、休憩スペースのように使うことが多くなりそう。

一角には洗面台も設置されていて、爽やかな朝の目覚めが期待出来そうです。

くるりと振り返ると、奥に吹き抜けが見えます。

開放感の秘密は天井が高いことだけではなさそうです。

近づいて見下ろすと、通り庭のちょうど真上に当たる位置。

「火袋」と呼ばれるこの空間。先ほど下から見上げたときとは、また少し印象が変わります。

年季の入った木製の窓枠の枠の先に、お隣さんの緑が。

朝ドラなどで見たことのある昔の学校の窓のようなレトロさに、ギュッと心を鷲掴みにされてしまいました。

それでは、お待ちかねの専有部を見ていきます。

まずは、201号室。

改めまして、「九条ねぎ」の部屋です。

そう、「京だんらん 西陣千両ヶ辻」では、全室に京野菜の名前が付けられています。撮影にお邪魔したときにも「堀川ごぼうと賀茂茄子、どっちにしよう〜」と、美味しそうな悩みが聞こえてきたり。京野菜の持つやわらかな響きが、建物の雰囲気に良く合います。

通りの面しているので、日当たり良好。

道路面ギリギリに建っていることの多い町家ですが、今回はセットバックして建っているいる分、向かいの家からの視線は少し遠めです。(とは言え、カーテンは必要だと思います)

斜め天井で、面積よりも開放感を感じる空間。

クローゼットの上のスペースにも物を置けたりと、収納力はなかなかです。

205号室は「賀茂茄子」。

各部屋とも間取りは素直な長方形。配置に悩むことはあまりなさそうですが、既に家具を持っている人は、広めの部屋を選んだほうが良いかもしれません。

引き違いの窓では珍しく、床の部分まで全面的に窓ガラス。

腰上の高さまではすりガラスになっていて、外部からの視線を避けるようにできています。

「賀茂茄子」の隣のドアからは、ベランダに出ることができます。現在は物干し竿も設置されているとのこと。

屋根には透明なポリカーボネートが張られ、多少の雨なら凌げます。太陽光もダイレクトに当たりますし、洗濯物が乾くのも早いかも。

ベランダから下を覗けば、坪庭が。

青緑の屋根の色は、銅と酸素・二酸化炭素等の化学変化で現れる「緑青(ろくしょう)」という現象なのだそうです。簡単に言ってしまえばサビなのですが、この明るい青緑色になるまではそれなりの時間を要するそうです。

下の屋根が最近張り替えた銅の屋根、上の屋根が元々あった既存の屋根。いつかは、下の屋根も緑青色に染まるはず。

パッと見ただけでも、時間の経過を感じるワンシーンです。

ベランダを挟んだ反対側にも建物がつながっています。

奥の建物へのアクセスは、ベランダを通るルートと1階の和室の隣から階段を上るルートの2種類。

ちなみにベランダを通るルートの場合は、内側から鍵が掛かっていることがあるかもしれませんのでご注意を。

爽やかなブルーだった手前の空間に対し、奥側はベビーピンクのかわいらしい内装。

階段の手すりは、リビングのヘリンボーンと同じ斜め模様に統一されています。ちょっぴり木の枝のようにも見えたり。

「聖護院大根」の206号室。大根ですが、見た目はカブに似ています。

各部屋のサインは、イラストレーターさんにお願いして描いてもらったのだそう。サインというより、飾られた絵画のニュアンスを強く感じます。

イラストだけで部屋の名前がわかるようになるまでには、ちょっぴり時間がかかるかもしれませんね。

緩やかな船底天井に、水平垂直の窓枠。

最も町家や和の雰囲気を残している部屋とも言えそうです。

建具は以前から使われていた年季物。

現代のサッシのようにスムーズに動かないところにまで愛着が湧いてしまいます。

実は収納もたくさんあります。

3段に分けられた収納に押し入れ、更には屋根部分を利用した地袋まで。

窓の向こう側に収納がある感覚、なかなか面白いのです。

最後に通り庭を進んでみます。

ガラス越しの縁側を横目に、先へ進みます。

和室のにじり口も、内部に人がいれば出入りができます。こういう小さな扉、いくつになってもワクワクしてしまうのですよね。

建物の屋根がかかった部分を抜けると、リビングの先のウッドデッキに出ます。

裏庭で採れた野菜を洗ったり、日向ぼっこをしたり、布団を干してみたり。

そしてウッドデッキの先には、大きな蔵が待っています。

それではいざ、蔵の内部へ。

外は30度を超えていても、薄暗い室内には土壁のひんやりとした空気が漂います。

奥の壁は一面の本棚。入居者さんが持ち寄った本を並べて、ブックシェアリングをする予定なのだとか。

ふと壁に目をやると、波打っていることに気付きます。

このうねりの正体は、壁の中に埋め込まれた横柱なのだそう。上から土壁を塗り固めることで生まれる、不思議な形状です。

この蔵、実は2階建て。

ハシゴに近い勾配の階段を使って、2階へ。

1階より明るく、天井の高い2階はより共用部らしくソファが置かれ、のんびり寛げるスペースです。

スクリーンとしても使えるように一面の壁は白く塗装されています。

人数を考えても適度なサイズ感。プロジェクターを持ち込んで、蔵で映画鑑賞会なんてなかなか楽しそうです。

そうそう、無線LANも完備してます。色々と活用できそうなスペースなのです。

蔵の奥には広々とした裏庭。

まだ手つかずの状態ですが、これから土を入れ替えて畑を作り、京野菜を育てる予定なのだとか。

入居者さんと相談して進めていくとのことで、イチから庭作りに携わる貴重な機会となりそうです。

自転車置場も庭の一角に。

自転車は、通り庭経由で移動させます。屋根も付いていますし、家の表側に停めておくより何かと安心です。

シェアハウス周辺は京都町家とアパートなどの現代住宅が混在する、住宅エリア。

大通りが近いですが、一本入ったとたんに静かになる場所でもあります。

最寄り駅は市営地下鉄烏丸線今出川駅。京都駅からは8分ほどです。

また、シェアハウスから2分の場所に京都駅行きのバス停があります。結構、便利に使えそう。バスだと京都駅まで30分ほどです。

駅の隣に同志社大学と京都御所が並び、とても緑の多いのが特徴的。

駅からはすこし距離があります。

個人的には自転車がオススメ。古都の街並を探索するにも、マストなアイテムになるかなと。

京だんらん 西陣千両ヶ辻」を運営しているのは「株式会社八清」さん。

京都の町家や年季の入った建物の再生&リノベーションを中心に行っている、京都の不動産屋さんです。

京町家が取り壊しの話を聞くと、つい「もったいない」と感じてしまいます。ですが、実際にそのままの状態で住むとなると、空間設備等や建物の状態がハードルを高くしてしまっているのも事実。

月日が経てば人の暮らし方も変わります。古い建物を壊して、新しく綺麗にしてしまうのは1つの手です。なにせ、<再生>となると、その建物の設計思想や暮らし方・使われ方をちゃんと理解した上で、現代の暮らしに落とし込んでいく作業が必要ですから。

ただ、八清さんは<再生>という手を選びます。手掛ける物件を見てみると、残すもの・新しくするものが絶妙な塩梅で、落とし込みされていることに惚れ惚れとします。しっかりとした知識と技術、建物の良さやポテンシャルを本当に良く理解しているからこそなんだろうなと、いつも思います。

スタッフの皆さんはとても気さくで、いつも朗らか。キリッと締まった雰囲気を持ちつつ、やわらかく穏やかな表情を見せる今回の物件は、スタッフさんたちにも通ずるものがあるような気がします。

中庭を眺めて四季を感じたい方、蔵に畑に通り庭、全てにグッと来てしまった方。もちろん、「町家再生、待ってました!」という玄人の方も。

専有部は着々と埋まってきています。お問合せはコチラからお早めにどうぞ。

移り変わる空間、季節、そして歴史。

飽きない魅力が詰まっています。

(テルヤ)

2013年09月17日

カテゴリ: デザイン物件 ユニーク物件 京都

はみ出すアイデア

※こちらの物件は2015年10月より運営事業者が「株式会社インクリメント」さんへと掲載変更されています。

黒板を埋め尽くすアイデアをいつも傍に。

窮屈とまでは感じないものの、街中での暮らしは思いのほか制限されています。

なんて思ったのは、つい先日のこと。

ネットで見つけた大きなポスターを額に入れて飾ろうとしたものの、壁には引っ掛けるところがない。フックを打とうにも、ネジ穴を開けるのがコワい。事業者さんに確認すれば一件落着なのですが、そのワンアクションが億劫に思えて…引っ掛けるはずだったポスターは床置きのオブジェとなってしまいました。

思い返せば、他にもそんな事例がゴロゴロ。

シューズラックになっているはずのデッドスペース。ステイン塗料でペイントするはずだったテーブル。なんだか、もったいないなぁという気持ちになってしまいました。

今回のシェアハウス探検隊は「シェアカレッジ 神戸」。“作り上げる住空間”をテーマに掲げるシェアハウスです。

壁に棚を取り付けたり、ペイントしたり、床にフローリングを張ったりしても大丈夫な、D.I.Y.可能な住まいです。(限度はあるでしょうが)なんでもできる自由な暮らしの先には、幾度の失敗も待ち受けているかも知れません。ただ、それを乗り越えることができるのもまた、醍醐味のひとつだとも思います。

知らず知らずのうちに縮こめていた羽を、ぐーっと広げてみる。その先には、どんな日々が待っているのでしょうか。

最寄りの岩屋駅から、徒歩4分ほど。阪神鉄道の線路に沿って小さな商店がチラホラ並ぶ道を進みます。

小道に入れば、緩やかな坂道。

一戸建てや低層のマンションの並びにある、この白い建物が「シェアカレッジ 神戸」です。

エントランス扉を開けると、足場板の敷かれたクラフト感の漂うスペースがお待ちかね。

神戸市内にあるカフェやショップのフライヤーが並ぶ一角があったり、入居者さんが作ったアクセサリーが飾られていたり。ギャラリースペースのほか、入居者同士の情報交換のスペースとしても活用を考えているのだそうです。

そんな中、オモシロいものを見つけました。

空間の真ん中にあるランダムに置かれたシェルフは、実はシューズラック。

使い勝手や管理面でやや不安は残りますが、訪れた人へ与えるインパクトは大。

後で紹介しますが、自室にも靴箱が用意されていますし、このシューズラックもレイアウトは自由に変更できるので、不便であれば他の活用方法も試してみて良いかなと思います。

メインラウンジは、エントランス入って右手にある階段の先。

校舎のような階段は、シェアカレッジという名に妙にしっくりきます。

ラウンジは奥に広がる、ゆったりとしたスペース。

窓からは日光がたくさん入り込みます。

ところどころに見られる手作り感。

実際に事業者さんがひとりで、あれやこれやとD.I.Y.したのだそうです。

見渡してみると、うーん、まだまだ手を加える余地はありそう。入居者さん、事業者さんと相談しながらカスタムメイドしてみても良いかと。

キッチン近くは、部分的にカフェテイスト。青くペイントされた板材がいい仕事をしています。

ダイニングの対面側にある小上がりスペースは、気取らずゴロゴロと過ごせる空間。広さがあるので、つい寝転がってウトウトしまいそうです。

ラウンジの奥にはキッチンがあります。

キッチンというより、厨房と言ったほうがしっくりとくるスペース。

聞けば、社員寮の調理場だったのだそう。複数名で使っても支障は出ない広さかと思います。

大きめの冷蔵庫は、具合を見て追加の設置も考えているとのこと。

キッチン家電はひと通り揃っています。

エスプレッソはコイン式。また、エントランス前には自動販売機も設置されていました。作業の合間の一服には困ることはないかと。

では、一度階段を降りて1Fへ。

向かった先はエントランスの奥にあるアトリエ。

スペースの半分は足場板が敷かれた土足OKの空間となっています。

木材を調達してきて、ベンチやチェアをこしらえるのもアリでしょう。空間のアイコンでもある大きな黒板には、設計図や作業工程のチェック項目を思う存分書き込んで良し。

自転車を運び込んで、チューンナップする場としても活躍しそうです。

家具作りや愛車のメンテナンスは、作業をはじめると時間があっという間に過ぎていきます。

ですので、別の住人さんと鉢合わせすることもままありそうですが、空間に広さがあるので互いに支障なく作業できそうです。一応、テーブルや本棚づくりなど広い空間が必要になる場合は、事前に連絡しておいた方が良いかもしれません。

また、アトリエはギャラリースペースやワークショップの会場としても活用できるとのこと。

一定の条件を満たす必要があるものの、複数日に渡っての開催もできるとのこと。作品の発表の場を探されている方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

アトリエの脇には、こぢんまりとしたキッチンスペースがあります。

コンパクトな空間には、ちゃっかりカウンター席が3席。隠れ家風とも言えなくなさそう。

語りたい夜、または語ってほしい夜の集合場所に使ってみてはいかがでしょうか。

水まわり設備は、廊下沿いに設けられています。

浴室は2Fに集約されています。

大きな浴場ですが、これで1人用。浴槽は原則使わない方向で考えているそうですので、期待しないほうがよいかと思います。

ほかに、スタンダードなシャワールームが2室設置される予定とのこと。こちらについては、内覧時に現地でご確認くださいませ。

浴室のお隣は、洗面台とトイレ。男女共用となります。

洗面台の脇には、乾燥機が無造作に置かれていました。

このラフさ加減は好き嫌いが分かれそう。外人ハウスの頃の空気感に似ているかと思います。この辺りの空気感も現地でしっかりと確認いただければなと。

それでは、部屋を見ていきます。

こちらはモデルルームの201号室。

6.2畳の室内は天井が高いこともあり、すこし広く感じます。

収納スペースも十分に確保されているので、衣服や生活用品はおおかた収納できそうです。

天井まで、ぎっしり収納。

ハギレやミシン、大工道具、絵の具やパレット、イーゼルまで収納してしまってください。

205号室は、人工芝の敷かれた廊下沿いにあります。

室内はこんな感じ。

ブルーのカーペットに時代の流れを感じますが、気に入らなかったら張り替えてOK。

こんな選択ができる経験もなかなか貴重な体験かと思います。

廊下側の壁には、収納スペースがどっさり。収納量は201号室にも勝ります。

入り口脇には、靴入れスペースも設けられています。

続いて、3Fの302号室。

鮮やかなグリーンの壁が印象的。2Fの部屋同様に天高で、結構広く感じます。

こちらも、壁・床とも手を加えて大丈夫。

左右の壁にお気に入りのクロスを張るも良し、部分的に黒板ペイントをするも良し。無垢材を貼付けてウッド調の部屋に仕上げるなど、思い思いに部屋づくりを楽しんでいただければと思います。

縦に設置された蛍光灯も、アイデア次第では部屋のチャームポイントになるかも?

階段を上れば、屋上に出られます。

周辺に背の高い建物がないため、見晴らしはなかなか良い感じ。日当りもよく、洗濯物はすぐに乾きそう。

天気の良い日であれば、BBQも可能です。設置された流し台は、食材の準備や洗い物などに便利に使えそうです。

最寄り駅は、阪神・岩屋駅JR線・灘駅。すこし遠くなりますが、阪急・王子公園駅も使えます。

JRを使えば2分ほど、阪神線だと4分ほどでお隣の三宮駅にアクセスできます。自転車だと大体15分ほどだそう。

駅からの距離も遠くはありませんし、街の賑わいから少し落ち着いた環境に身を移すと捉えれば、街中で徒歩十何分という立地よりも良いのではと思えてきます。

岩屋駅・灘駅の周辺には飲食店や生活用品店が並びます。帰路の途中で、買い物を済ませられるのは嬉しいポイント。

自転車があれば10分ほどで行き来できるMEGAドンキホーテが、行きつけになるやもしれません。

運営・管理をするのは「株式会社ドリーマーズ」さんです。

ドリーマーズの社長さんは、かれこれ数年前から関西のシェアハウスを手がける運営のベテランさんのひとり。これまで十数棟の物件プロデュースを経験しているのだそうです。

いつもお話を聞いていて感心することがあります。それは、果敢なチャレンジ精神。これはオモシロいぞ、と思いついたらまずは実現してしまう。そのスピード感の溢れる行動力は見事なものです。

そんなチャレンジ精神旺盛な事業者さんが手がけるアイデアの集大成のような物件。入居審査にもひとクセ盛り込んでいるようで、「シェアカレッジ神戸」で何がしたいか・何を実現したいかとPRして欲しいのだそう。少しドキドキしますが、ハードルを乗り越えてこそのユートピアなのかもしれません。

神戸が好き、神戸で何かはじめたいという想いをお持ちの方は、コチラからお問合せをどうぞ。

いいアイデアの下には、もっといいアイデアが生まれる。

連なる化学反応が生み落とす、暮らしの行く末が楽しみです。

(イシクラ)

2013年09月03日

カテゴリ: ユニーク物件 兵庫