2013年02月の記事一覧

漂う南国

そこは、自分スタイルの住まい。そして、南国だった。

続く寒さのなか、ふと暖かかった季節のことを思い出す時があります。

そこを初めて訪れたのは、まだまだ日射しの厳しい2012年8月のことでした。

NOOSA in Kishibe」という開放感のある住まい。デッキテラスに足を踏み入れた瞬間からどこか感じていた異国情緒。物件名でもある「NOOSA(ヌーサ)」という耳慣れない言葉は、オーストラリアのリゾートビーチの名前なのだそうです。

インテリアはもちろんのことながら、「NOOSA in Kishibe」にはライフスタイルという興味深いポイントがあります。

南国テイストの1Fは、ラウンジを中心に個室がぐるりと並んでいます。一方2、3Fは、全室水まわり・キッチンを備えたワンルームタイプ。2、3Fの入居者ももちろんラウンジを使え、自分にあった距離感を選べるのです。

シェアハウスでの暮らしを始める前、距離感の取り方に不安を感じている人も少なくないはず。私もそのうちの1人でした。

いざスタートしてみると杞憂に終わったわけですが、専有部のタイプから選べるというのはまたひとつ、選択肢がグっと広がります。ひとり暮らしからの引越しの場合も、あまり違和感なくスタートできるかもしれません。

個室とワンルームがミックスになっているパターンは全国的にもまだ少数。注目していきたいところです。

駅からの道はひたすら真っ直ぐ。

車通りの多い道路から少しだけセットバックした場所に建つのが今回のシェアハウスです。

ちなみに道路側のお隣さんは更地で、日当たりも開放感も抜群です。

柔らかな白い壁の一角、やはり目を引くのはウッドデッキとピンと張られたタープ

足元だけでなく壁にも木板が張られ、寒い季節にも優しい雰囲気。

室内とは味わいの違う、開放的なデッキテラス。実はシェアハウスの玄関も兼ねています。

2、3Fの入居者さんにはこの引戸の鍵を渡し、自由に出入りができるのだそう。

テラスにカメラ付きのインターホン。

なかなか見慣れない光景で新鮮です。

ガラガラとガラス戸をスライドさせると、目の前には1Fの入居者さん用の靴箱が設置されています。

さらに先に続くラウンジとはほぼフラットに床が続くのですが、この靴箱が玄関とのパーテーションの役割も兼任。靴箱の裏手は白のフローリングに変わります。

靴箱の脇にはウェルカムボードならぬ、ウェルカムブラックボード。

お知らせをしたり、入居者さんが絵を書いてくれたりと賑やかなスペースになりそうです。

さて、早速目の前に広がるラウンジへ。

手前はダイニング、奥側がソファスペースと、ゾーンが分けられています。

ダイニングまわりはホワイトをベースに、爽やかなエリア。

真偽は定かではありませんが、丸テーブルは集まった人々の心を開かせることができるという説があるそう。確かにテーブルを「囲む」という行為がよりしっくりくる気がします。

テーブルの上も、どこか漂う南国のかほり。

エネルギッシュなカラーリングが気持ちを上げてくれます。

ソファスペースは落ち着いたトーンの家具を用いて、リラックスした空気感。

少し高めの位置に設置されたTVは、ソファに横になって見るにも良さそうです。

おそらく、たぶん、サーフィンの映像がぴったりだと思います。寒いこの季節だと、ウィンタースポーツの画も良いですね。はつらつとした躍動感にぴったりな雰囲気があるのです。

ソファは、雑誌のアジアンリゾート特集で良く見かけるラタン製。

夏は爽やかに、冬は暖かく使えるのが魅力的なラタンという素材。その丈夫さから、日本でも約1000年前から武器や建築の素材に使用されてきたのだとか。

南国の雰囲気、というだけではない開放感を生み出しているポイントはおそらく大きく2つあります。

まずはコチラの天井部分。

天井を抜き、躯体を見せることで天井高をグッと上げる手法は、飲食店やショップを中心に良く使われています。

さらに、本来見えてしまうはずのゴチャゴチャした配線類を全てキッチン側に集約。スッキリとした印象は暮らし心地を確かに向上させるもの。見えぬところで良い仕事をしていらっしゃいます。

続いてのポイントは、壁面積の実に半分近くを占める大きな窓。

以前はなんと天ぷら屋さんだったというこの空間。面影はすっかりなくなってしまいましたが、開放感を演出する大きな掃き出し窓は当時と変わらぬ姿なのだそうです。

隣の土地に建物が建っていないのが、さらなる開放感を生み出している要因でもあります。

窓の前でベンチに腰掛け、「ああ、あの窓の先にリゾートビーチが広がっていたら…」

思わず妄想が膨らんでしまいます。

開放感は抜群ですが、時には都合が悪いこともあるかもしれません。

そういったときは、全面に設置されたカーテンを閉めて解決。

雰囲気の変化も合わせて楽しめます。

キッチンはラウンジに隣接しています。

四角いボックスの中にすっぽりと収まっています…と思いきや、

一歩踏み出して見ると実は一枚の壁。

シンプルながら、どこかワゴン車の屋台を思わせるような遊びゴコロも感じられるデザインです。

木材を切り抜いて作られた「NOOSA」のサインが、ワゴンの看板のようにも見えたりして。

内側はというと、I字タイプのとてもシンプルな構成です。

サイズは通常のファミリータイプといったところ。

2、3Fの専有部にはキッチンが付いていますし、ココは1Fの入居者さんがメインで使うことになるかと思います。

共用の食器類は引き出しの中に。

一番目立つところに、ハート型のお皿があるのがニクいですね。

キッチンの対面に電子レンジ、炊飯器、ポットと家電類が並びます。調理中の動線はかなりコンパクトに収まっていて使いやすそう。

ちなみに写真ではわかりづらいですが、奥の壁の端からチラリとブラックの冷蔵庫が覗きます。

一度リビング側に戻り、水まわりを見ていきます。

引き戸をスライドさせると、廊下が登場します。

左手にバスルームとトイレ、右手にランドリーが集まるスペース。

洗濯機は2台設けられています。

ちなみに乾燥機能はなし。まあ、混雑の原因にもなりますし、物干し台をつかったほうがカラリと気持ちよく干せるというものですよね。

洗濯用品などを保管できる棚もありますが、経験則からいうと個々の部屋に持ち帰り保管するほうが良いかも。

あくまで個人的な意見なのですが、スペースをスッキリと保つための秘訣でもあると思っています。

洗濯機の対面はバスタブ付きのバスルームがあります。

廊下の幅なども考慮し、脱衣室のドアは引き戸タイプ。

バスルームはアクセントパネルを使ってキリリと締まった印象です。

バスタブは足も伸ばせるサイズ感です。

隣はシャワールーム。どちらも男女兼用です。

バスルームとシャワールームについては、1Fの入居者さん専用となります。

お互いの快適性を保つためにも、2、3Fの方は各部屋での入浴を。

更に隣はウォシュレット付きのトイレ。

トイレは廊下の先にもう1つ同じタイプのものが設置されています。

水まわりはL字型に配置されています。

突き当りを右に曲がるとソファスペースの前に出るという、回遊性のある間取り。その周りを専有部がぐるりと囲んでいるイメージです。

ちょうどキッチンの裏手に当たる位置にあるのが洗面台。

使用頻度もそれなりに高いことが考えられる場所でもあり、目の前の部屋の人は少し音が気になるかもしれません。こ

の辺りは人によっても差がありますし、気になる方は現地で確認を。

それではまず先に、1Fの専有部から見ていきます。

トップバッターはソファスペースの隣に位置する101号室。

ドアハンドルをそっと握り、カチャリ。

8.5畳の広々とした専有部は、とてもシンプルで使いやすそうな間取りです。

大きな窓が専有部にも付いているのは、快適な生活を送る上でとても嬉しいつくり。

アクセントパネルのような壁ですが、この面はDIYが可能なのです。

塗ったり描いたりというよりは、布を貼ってみたり写真や絵を飾ったりという装飾的な方向のDIYが向いています。シンプルな空間だけに、様々なテイスト・パターンでも割としっくり来そう。オリジナリティを存分に発揮してくださいませ。

備品は全室ベッドとクローゼット。

持ち込みの家具も十分置けるスペースがありますし、洋服類の多い方はクローゼットを2つ並べたとしても圧迫感はあまり感じないかと。

そうそう、窓が床から30〜40cmほどの不思議な高さに付いているのにお気付きでしょうか。

ガラリと開けてみると、外にはウッドデッキが。窓の位置はこのための高さ調節だったということです。

物干しもできますし、グリーンを育てるのも似合いそう。あっという間に成長してしまうと思いますが…。

日射しが強い夏場に大活躍なのはサンシェード。

実家のベランダでは簾(すだれ)を愛用していましたが、日射しを遮るものがあると室内にも大きな効果をもたらしてくれるのです。

こちらは101号室と比べると少しコンパクトな103号室。

コンパクトとは言え、天井の高さや採光の良さもあり、数字で見る面積よりも広く感じます。

丁度ベッドのヘッドボードと同じくらいの高さにある窓。

きっと毎朝差し込む朝日でスッキリと起きられます。

目覚めたらまず窓を開けて、思いっきり深呼吸。

隣は畑で、開放感も抜群です。たまに、作業中のおじさんと目があってしまうかもしれませんが。

こちらのデッキテラスは同じ窓向きの103号室から107号室までが一続きになっています。ベランダのような、縁側のような場所。子供だったら走り回ってしまいそう。

夏には縁に腰掛けて、足をブラブラ揺らしながらスイカが食べたいなぁ、なんて。

端っこの107号室は2面窓。昼なら照明要らずで過ごせます。

DIY可能な壁面積が大きく、より大胆に装飾したい人にはダイナミックなキャンパスとなってくれそう。

この壁は、DIYなしの状態でも仕上げの状態が良いのが魅力的。構想を練っている間も違和感なく過ごせます。

さて、続いては2〜3Fを見ていきます。

上階へ上がるには1度外に出て、玄関の裏手に回った場所にある階段を使います。

階段の入口にも、「NOOSA」の看板。

南国の代名詞とも言うべきヤシの木が中央に配置された南国感たっぷりのロゴが、焼印で押されています。

単体で見ると、背後に青い海が広がっているような気分に。目を閉じれば波の音が…と言いたいところですが、現実に戻って先を見ていきます。

2、3Fの専有部のポストは、各部屋ごとに設置されています。

帰ってきたらまず郵便物を確認して、部屋に戻って買ってきた食料を冷蔵庫に入れ、ラウンジに降りてくる、というスタイルの人が多くなりそうな予感。

2Fと3Fには各4部屋ずつ。

冒頭でもお伝えした通り、上階はワンルームタイプの専有部が並びます。

2Fのドアはオレンジとチョコレートなカラーリング。ちなみに3Fはショッキングピンクとレモンイエロー。さらにエネルギッシュな配色です。

こちらはチョコレート色の205号室。

早速ドアを開けて中を見ていきます。

ワンルームタイプということを考慮すると、玄関はそこそこ広め。

靴箱やシューズラックが置かれると少し変わると思いますが、すっきりとした印象です。

内部はというと、ずばり、広い。

大きな窓も効果があると思いますが、やはり2間続きになっている点が大きそう。

2、3Fは全室2名入居も可能です。ゆったりひとり暮らしもアリ、広さを生かしてふたり暮らしもアリ。

広い方のスペースを有効に活用するため、荷物が多い方はこちらの部屋を収納部屋のように使うのもひとつの手(もったいないような気もしますが…)。

寝室として考えると少しだけタイトに感じるサイズ感ですし、作業場としてしまうのも良いかもしれません。

どちらかがよほどの衣装持ちでなければ、ふたり暮らしの洋服でも賄えるサイズのクローゼットも付いています。

奥行きはあまりありませんが、上段をうまく使って収納上手を目指したいもの。

こちらの部屋もリビングも、掃出窓からベランダに出られるようになっています。

物干し竿はありませんが、スタンド式のものを置く余裕はあります。ただ、車通りの多い通りに面した開けている側なので、特に女性の方は気になる方がいるかも。この辺り、現地で確認してみてください。

室内の一角にはキッチンが設置されています。

改装時に新しいものに交換したとのこと。小さな作業台が付いていて、なにかと活躍しそうです。

スペースの関係上縦並びですが、ガスコンロも2口あります。

シェアハウスで少し気を使うのは、煮込み料理など時間のかかるタイプのものや鍋ものの作り置き。専用のキッチンがあれば、ぐつぐつと長時間煮込む料理もなんの問題もありません。

もちろん1Fのキッチンも使用できますし、必要に応じて上手い使い分けを。

キッチン脇は水まわりのスペース。

洗面台は独立していて、生活スペースから見たときに目立たないよう、すっぽりと壁の中に収まっています。

洗面台は生活感がグッと出やすいポイント。小さいことながら、生活していく上で嬉しい配慮ですよね。

バスルームにはバスタブが付いています。

ユニットバスの多いワンルームタイプで、バス・トイレが独立しているのはまだまだ稀なケース。長風呂派の方にはかなりオススメです。

トイレもバスルーム同様、ダークトーンでアクセントが付けられています。

落ち着いた雰囲気ですし、長風呂派ならぬ長トイレ派の方にも良いかと。

ワンルームタイプの専有部にはそれぞれインターホンがあります。

ピンポーンと鳴らして、201号室へ。

各専有部は少しずつ間取りが異なります。こちらは角部屋で2面窓。

奥の引き戸の先は、205号室と同じく収納付きのスペースがあります。

出窓のある面は、入居者さんが壁紙を選べるのだそう。

壁紙選びは、DIYとはまた違った楽しみのある素敵なサービス。”自分の選んだものを使っている家”というのは、愛着の度合いがググッと上がるのだと思います。

掃き出し窓からベランダに出ると、一面の畑が望めます。1Fのテラスから見るのとはまた違った光景。

小さな成長が楽しみになりそうです。

最後に303号室です。

撮影時、実はまだ電気が通っていなかったのですが、この採光。昼間はまさに照明要らず。

2Fの専有部よりも少しだけ面積は小さいものの、天井が高いせいか開放感があります。

オープンタイプのキッチンの専有部はちょっぴりゾーニングが難しいかもしれません。ただ、よくあるワンルームの廊下兼キッチンではなく、広い場所で料理が出来るのはメリットのひとつかと。

モデルルームとして、この専有部は既に壁紙が貼ってある状態。

ほんのりとした桜色をベースに描かれた、上品な花模様。引いてみると分かる通り、主張は控えめでインテリアも作りやすいと思います。

引き戸の奥の部屋は少し幅広のタイプ。

これくらいの幅があれば寝室としての用途も候補に入ってくるサイズ感かと。

脱衣スペースを兼ねた水まわり。バスルーム、トイレ、洗面台が集約されています。

洗濯機置場もあり、持ち込み洗濯機の設置が可能です。

ひとり暮らしからの引越しで、家電類を全部持っているような方はワンルームタイプが良いかもしれません。

洗面台は洗い場が広いタイプ。洗濯物のつけ置き洗いにも便利そうです。

なにかと便利なシャワー水栓です。

トイレは引き戸の中に隠れています。

スペースはちょっとタイトめ。小さなスペースが落ち着く方にはピッタリのサイズかも。

窓が多く取れる間取りになっていて、バスルームも小さな窓付き。

やはり窓があると換気の効率が良いもの。バスルームを綺麗に保つ秘訣でもあります。

そうそう、玄関のドアはこんな感じ。

「どこでも○○〜」

…という冗談さておき愛くるしいこのカラーリング。寝坊をしたときに開けるとすぐ会社!というような便利機能はないようです。

22世紀にはまだまだ辿り着かないですね。

最寄り駅はJR東海道本線岸辺駅

新大阪までは約7分、大阪までも11分とアクセス良好な立地。阪急バスの停留所でもあり、千里中央や吹田市役所行きなど複数路線が乗り入れます。

曲線を多用したデザインが印象的な駅舎は2012年春に完成したばかり。青空が良く映えます。

今後2期工事に入り、最終的には2013年秋頃に全体が完成するのだとか。

シェアハウスのある出口から改札までの跨線橋の両側は、ガラス面になっています。

空中にふわりと浮いたような感覚で、晴れた日はとても気持ちの良い空間ですし、雨の日には雨に濡れないというメリットもあります。

周辺は低層の住宅地域。

交通量が多いため道路は広いものの、一本小道に入ればのんびりとした空気感も味わえます。

NOOSA in Kishibe」を運営しているのは「株式会社サンライフホームサービス」さん。

北摂エリアを中心に、戸建・マンション・一般賃貸を扱う不動産屋さんです。

担当さんは以前アパレル関係のお仕事をしていたこともあるそうで、クリエイティブな感性はかなり鋭い様子。内装デザインを担当した建築事務所の担当さんと数々な意見を交わし合い、今回のシェアハウスを作り上げたのだそうです。

デキる男オーラはビシビシと感じるものの、ご本人はとても気さくな方。生活上で困ったことがあったときも頼り甲斐がありそうです。

自室に一味加えた生活をしたいと思っている方、ひとり暮らしとシェアハウスでの暮らしを迷っている方は空室予定を見かけた時がタイミングです。お問合せはコチラからどうぞ。

少しずつ広がっていく、ワンルームとシェアハウスの関係性。

またひとつ、新しい住まい方が増えた感覚です。

(テルヤ)

2013年02月18日

カテゴリ: デザイン物件 大阪