デザイン物件の記事一覧

畳ですごそう

「居住まい」を正す。

古くは「茶湯」や「茶の湯」とも呼ばれた、茶道。

お茶の風情を味わう時間のなかで聞こえてくるのは、抹茶を点(た)てる音に、着物の衣が畳にこすれる音、そして絶妙の間で静寂をやぶるししおどしの音。

普段なら窮屈な正座も、不思議と心の落ち着く姿勢に感じます。

優雅に着物をまとって楽しむ、静かなひととき。

いかにも京都らしさを感じさせる光景も、現代では実際に体験する機会は減ってきています。そもそも、お茶会のできる和室自体が、徐々に身近ではなくなりつつあるのかもしれません。

京都・北大路エリアに誕生した「紫野 香月荘」は、リビングに畳敷きの床座スペースを備えます。

さらに、京都の風情を感じられる立地も大きな魅力。

週末は着物姿に番傘を持って、近くの大徳寺までぶらりと散歩へ。ちょうど良いことに、大徳寺は千利休ともゆかりがあると言います。

畳敷きというだけですこし膨らませ過ぎてしまったかもしれませんが、せっかくですし、やっぱり畳でお茶を飲んで欲しいと思うのです。

たくさんの車が行き交う北大路通り。

その途中で通りの角を曲がると、小さな商店やカフェが混在する住宅街へ。低層住宅が立ちならび、大きく空が広がる街並みの一画に、やがてお目当ての建物が見えてきます。

道路から大きくセットバックした外観は、自然色のベージュとブラウンの仕上げで落ち着いた色合い。

正面の外壁には、シェアハウスのサインが大胆にデザインされています。

月を模したシルエットのなかに、「KOUGETSUSOU」の文字。

周囲の外壁と色合いをなじませた仕上げは、なんだかとても京都らしさを感じさせる、さりげない魅せ方。

門扉の手前に設けられた集合ポストは、容量も大きめ。

実は、撮影時(2014.4)は最後の仕上げ段階。現在は、玄関までのアプローチに植裁が施されているそうです。

玄関ドアは、格子状のデザインがどこか日本的。

それではさっそく内部へ足を進めます。

ドアを開けた先は、電球の色に照らされたあたたかな仕上がり。

モダンな装いながら、奥に見えるガラスの引き戸が和の趣きを感じさせます。

靴箱は、1部屋あたり扉1枚分。

高さがあり、なかなかのボリュームです。 ブーツやパンプスといった日常的な靴はもちろん、スノーボード用ブーツなど、自室では保管に困るアイテムもすんなり収めることができそう。

ルームサインは、三日月がモチーフ。

おなじものが、屋内の収納や、自室のスペースを表すサインとしても使われています。

土間をあがった先の引き違い戸は、オーナーさんの実家で使われていたものを転用したとのこと。

和風の建具ですが、さりげなくソフトクローズ機構になっていて、ゆっくりと静かに閉じます。左手の扉の奥は、水回り設備が集約されたスペース。

扉の上部に掲げられた墨書は、オーナーさんの友人が記念に書いてくれたものだそう。

墨=モノクロというイメージとは異なり、とても鮮やかな色彩。香月荘の和とモダンを表現する、シンボリックな掛け軸です。

リビングは、木と「い草」のいい匂いがするモダンな和空間。

ダイニング、床座、キッチンスペースの高さを変え、起伏に富んだ設計がユニークです。壁には、漆喰と似た調湿機能を備える素材が用いられています。

オーナーさんとしては「小さな頃から慣れ親しんだ木造住宅が、家としていちばんしっくりくる」とのこと。

ペンダントライトはお花のシルエット。

和のなかにフェミニンなインテリアが配され、かわいらしい雰囲気がほどよく漂っています。

そして空間の主役とも言える、縁無しの畳が敷かれた床座スペース。

ダイニングやキッチンより高い位置に設計され、見方によってはちょっとした舞台のよう。

ごろんと寝転がるも良し、ゆっくりと読書を楽しむも良し。

畳敷きの空間には、ソファやダイニングとは異なり、どこか格式を感じる瞬間があります。書にいそしんだり、お茶をたてたりと、たまには姿勢を正してみる過ごし方も良いかもしれません。

掃き出し窓を開け放てば、気持ちよい風の通り道が生まれます。

見上げると、藍色に塗られた開放的な吹き抜けが。

大きな窓が設けられ、自然光のやわらかな日差しがLDKに降り注ぎます。

入居者同士で肩を並べて料理を楽しむスタイルの、横に広がるI型のキッチン。

シンクは1台。グリル付きの3口ガスコンロが2台設置されています。

食器洗浄機は、パーティーなどのイベントのときに重宝しそう。

実は、節水にもなるそう。積極的に活用してみては?

キッチンの向かいには、作業台として使うことのできるワイドなカウンター。

お菓子やピザ、うどんなど、スペースを必要とする手の込んだ料理も気軽に楽しめます。

キッチンには、レストランを営むオーナーさんがプロの視点からセレクトした調理器具がずらり。

とはいえ業務用といった感じでもなく、暮らしになじみ扱いやすいアイテムを揃えたそうです。

もともと料理が好きな人はもちろん、これから料理を始めたい人にも暮らしてほしいという思いが込められています。

収納も兼ねたカウンターも、各部屋に扉1枚分のスペースが割り当てられています。

棚の高さは調整することができ、1.5Lボトルの調味料なども楽々収めることができます。

月1回程度のイベント開催も検討中とのこと。

コーヒーの美味しい淹れ方教室などのフードイベントからはじまり、ストレッチや苔玉ワークショップまでジャンルもさまざま。

着付けの仕方を学ぶイベントがあったら面白いかもしれませんね。美しく着こなした着物で、そのまま緑豊かな大徳寺へ。風情ある休日の散歩を楽しめそうです。

掃き出し窓を開けると、テラコッタ調のタイルが敷かれたテラスがお目見え。

まわりには塀が高く設けられ、外からの視線を気にすることなく、ゆっくりくつろぐことができます。

1Fの水まわりは玄関脇の部屋に集約。

左手のドアがバスルーム&シャワールーム。その隣の2つのドアがトイレです。

洗濯機の側面には専有部のサインマグネットが。

使用中であることを知らせるほか、順番待ちの札としても使用します。

洗面台の隣には深めのシンクを設置。

洗濯機で洗うのを躊躇してしまうようなデリケートな衣類は、ここで手洗いできます。

洗面道具やバスアイテムを保管できるスペースも備え付けられています。

屋内の各所に収納が設けられているのは、何かと便利です。

トイレは、マルチストライプのカラフルな空間。

ウォシュレット付きです。

こちらは共用の脱衣室。

右手の2室がシャワールーム、左手の1室がバスルームです。

脱衣室が共用なのは、オープンな設計と感じる人もいるはず。ぜひ一度現地で確認を。とはいえスペース自体は広く、動作面ではそれほどストレスを感じることはなさそうです。

ウッド調のバスルームはしっかりとしたサイズ。

1日の終わりにゆっくりと足を伸ばして、あたたまる。

さっと済ませたい人には、シャワールームがぴったり。

室内は棚付き。シャンプーなどのボトルを置くことができます。

上のフロアに続く階段は、リビング手前の廊下の先にあります。

まずは一気に3Fへ。

階段を上り切ると、共用のロフトスペースが姿を現します。

柔らかな起毛素材のラグも心地よく、寝転んだり、腰掛けて過ごすにはぴったり。

こちらにはプロジェクターを設置。シアタールームとして使うなら、低めの天井でも問題なさそうです。

よく見ると、マッサージ機能付きのクッションが置かれていました。

「ながらマッサージ」に、もってこい。

専有部は2Fにまとまっています。

階段の途中に設置されたブラケットは、レトロなステンドグラス製。

空間のテイストが、和から洋に変わる瞬間です。

廊下の突き当りは、リビングの吹き抜けにつながる間取り。

2Fの廊下にいても、リビングのにぎやかな雰囲気が伝わってきます。

吹き抜けの開放感もさることながら、どこにいても人の気配の届く一体感が心地いい。

廊下には、大きな鏡が設置されています。

お出かけ前の身だしなみチェックは、こちらで。

それでは最後に専有部を順に見ていきます。

まずは201号室。

広さは7.3畳。どの部屋もほぼおなじ素直な正方形の間取りで、家具の配置にもあまり悩むことはなさそうです。

アクセントとして効かせた壁紙は部屋ごとに異なり、ルームサインのカラーとリンク。

専有部のテーマカラーと窓向きが、部屋を選ぶ大きな基準になりそうです。

クローゼットタイプの収納は、なかなかのボリューム。

コートやシャツなど、オールシーズンの洋服が収まりそうです。衣替えをきちんとおこなえば、さらにすっきり。

コンパクトなベランダも備え付け。

物干しに便利そうですが、器具は自分で用意する必要があります。

202号室の壁紙は、ブルートーンのストライプ。

どちらかというと、メンズ寄りのシックな趣きでしょうか。

照明は暖色、昼白色、寒色に切り替えられます。

一転して、205号室はかわいらしいフェミニンな印象。

天井部までピンクの壁紙が施されているため、色合いのインパクトはぐっと強め。

窓枠の縁には、ピンチハンガーなどを掛けられる金具が取り付けられています。

耐荷重があるため量は限られますが、室内干しも可能です。

206号室はイエロー。

角部屋で、窓の代わりに扉からベランダに出ます。

ルーバー状の扉は、羽の向きを変えて風通しを調節することができます。

必要であれば、備品として高反発マットレスを選ぶことが可能。

多少硬く感じる人もいるようですが、低反発に比べ睡眠中の体への負担は軽減されるそうです。

最寄り駅は、京都市営地下鉄烏丸線北大路駅

四条駅京都駅まではそれぞれ直通で9分、13分です。

京都はバス路線も発達しているため、メインの足はそちらになるでしょうか。最寄りのバス停は徒歩3分のところにある「大徳寺前」。 そのまま京都駅、二条駅、千本今出川、四条大宮などへアクセスできます。

シェアハウス近くには、オーナーさんが経営するスパゲッティ屋さんも。

パスタではなく、あくまでスパゲッティ。たらこや味噌をつかった和風ソースが売りとのこと。

周辺は静かな住宅街で、スーパーやコンビニも5分圏内と日常的な買い物にも便利な環境。都心へのアクセス性と住環境のバランスがほどよく整ったエリアです。

茶の湯(茶道)文化とも縁の深い大徳寺も、歩いてすぐ。

緑も豊かで、天気の良い日には心地よいゆるやかな時間が流れています。

着物姿で番傘片手に、京都の仏閣巡り。

日常的に着物を着こなす大人の女性は、やはりカッコイイなあと思います。

シェアハウスを運営管理するのは、TSUKIカンパニーさん。

先祖代々の土地を生かしたいという気持ちから、シェアハウスの運営を思い立ったとのこと。

入居者の暮らしやすさを熟慮して、空間設計には自ら携わったそうです。本業はレストランのオーナーということで、プロ視点でこだわったキッチン設備も見どころです。

自宅が近くにあるということで、連絡も取りやすいのではないでしょうか。入居者の意見をしっかり聞きながら、一緒に家を作り上げていきたい、とのことです。京都らしい、やわらかな物腰が印象的です。

お問合せはコチラからお早めにどうぞ。

お茶会に欠かせないものと言えば、お茶うけ。

和菓子の聖地とも言われる京都では、様々な逸品を味わう楽しみが醍醐味になりそうです。

(ソン)

2015年05月11日

カテゴリ: デザイン物件 京都 女性専用物件

白い隠れ家

大胆で辛口な、わたしの家。

コンクリート打ちっぱなしの壁、ステンレスのキッチン、ダークブラウンの家具。

男性が好むインテリアの特徴として、「スタイリッシュ」「シンプル」「デザイナーズ」などのキーワードが挙がることがあります。でも、ほんとうは全ての男性がデザイナーズマンションに住みたいわけでもありません。

一方、女性が好む(とされる)インテリアの特徴では、ふんわり、ガーリー、キュート…お姫様系、などが挙がるでしょうか。

床も扉も真っ白。小物やテキスタイルに花柄やパステルカラーが使われた、かわいらしい部屋。「かわいい〜!」という声が今にも聞こえてきそうなトーン。

でもやっぱり、ほんとうは「もっと格好良い部屋に住みたい」と思っている女性だって沢山いるんですよね。

2015年の春、京都の二条に登場した「六重奏(セクステット)」。

全国に数あるシェアハウスのなかでも、ひときわエッジの立ったこの建物が、女性専用だということに最初は驚きました。

隠れ家を思わせる、コンクリート打ちっぱなし仕上げの内壁。建物の中心に、最上階の天井近くまで達する階段がグルグルと渦巻く大胆な間取り。その縦穴をとり囲むように専有部が配置された、スキップフロアの構成。

多様な確度から緻密かつ辛口に精査されたディテールの数々は、辛口の批評家筋もうならせてくれそうです。

ところが、何度見ても辛口なこの家で暮らせるのは、6人の女性達。

そのためと言っては何ですが、見た目の良さだけでなく機能面もしっかりしています。暮らしやすさまで考慮した上で、なおシンプルで調和の取れた設計にまとまるのは、新築ならではの恩恵かもしれません。

男性たちの、羨望の眼差しが目に浮かぶようです。

二条駅の最寄り出口から、徒歩で7分ほど。車通りの少ない、古い木造の建物が並ぶ住宅地を進みます。

京都らしい街並みを眺めつつ歩いていると、突然目に入る異質な建物。

とにかくインパクト大のこの建物が、「六重奏(セクステット)」です。

爽やかな要塞のような、あるいは、ともすると動き出すアニメのキャラクターのような。とにかく一度見たら忘れない外観です。

ちなみに、工事の真っ最中に届いていたCGの完成イメージがこちら。

実際の仕上がりがここまでイメージ図そのままというのも、なかなか珍しいのではないでしょうか。

アーチ屋根が可愛らしいポストは、各部屋ごとに用意されています。

「Do」「Re」「Mi」…と、部屋には音階の名前がついています。「101号室の◯◯さん」より、「Faの△△さん」の方が、なんとなく親近感が湧くのかも。

分厚いコンクリートで囲われた玄関は、一部がガラス張りになっていて、内部の様子がうかがえるようになっています。

ドアの前で、ふと横の壁面を見ると、渋めのフォントが壁に浮かんでいます。

いわゆる「デザイナーズ」風とも言える外観とのギャップが、チャーミングだと思います。

ナンバー式の電子錠をピピッと押して、建物のなかへ。

床も、壁も、天井も、コンクリート打ちっぱなしのクールな仕上がり。男性の好みそうな雰囲気ですが、女性専用です。

あとから設置したという靴箱は、やや濃いめの色味がコンクリートに負けずちょうどいいバランス。

1部屋につき1段。ということは、パンプスなら6〜7足ほど置けそうです。ブーツなどの背の高い靴は、各部屋で収納しましょう。

玄関を入ってすぐ、すりガラスの引き戸が取り付けられています。

リビングの空調を保ち、外部からの視線も遮ってくれる、重要な役割。木枠とコンクリートの組み合わせも素敵です。

玄関を上がると、すぐにリビングが広がります。

建物全体がスキップフロアの構成。階段を上った先のダイニングとは、1mほど高さが違います。空間が縦にズレていく、新鮮な光景。

リビング側には天井まで届く大きな窓が付いていて、明るさは十分。

これだけ大きな窓で開放感がありつつも、隣家の視線を気にせず過ごせるのは良いですね。ひと部屋ほどの広さの庭には、きちんと芝生も植えられています。

自然と視線のむかう位置に植物があると、日々、気付かないうちにリフレッシュできそうです。朝一番の深呼吸にも、ちょうどいい場所かも。

そうそう、「コンクリートの家は寒そう」と感じている方もいるかもしれません。

実はこのリビング、寒さ対策のために、なんと床暖房が入っているそうです。コンクリートでも、床暖房が設置できるんですね。さらに今後は床にラグも敷かれる予定とのこと。

ちょっとぐらいゴロゴロしながらTVを見ていても、風邪を引かずに済みそうです。ひとまず、安心して良いのではないでしょうか。

TVの後ろの白い壁はホワイトボード。

コミュニケーション用に使うことになりそうです。

パキラもすくすく。

続いて、階段を上ってダイニングとキッチンを見ていきます。

階段から先は、無垢材の床。足元が、ぐっとやわらかくなる感覚があります。

6人が同時に席につける長いテーブル兼作業台は、オリジナルデザイン。

テーブルだけでなく、イスや戸棚など、ほとんどの家具は京北町にある「knot」の手がけたオーダーメイド。

キッチンの作業台も兼ねているため、通常のものよりも少し高さがあります。

それに合わせて、イスの座面も少しだけ高めに。ピッタリのサイズは、オーダーメイドならでは。

ダイニングではイスに、リビングでは床に座ると、スキップフロアの効果も相まって、視線の位置がずいぶんと変わります。

ひとつづきの空間なのに、別の部屋で過ごしているような感覚。新鮮です。

壁側にはキッチンが。

掃除のしやすいステンレスの天板が、シンプルでいい感じの雰囲気です。

この空間で、なおかつ設備もしっかりしているのは何とも嬉しいところ。

ガスコンロだって、抜け目なく4口タイプです。

コンロの対面、テーブルの一角にはシンクが備わっています。

もともとシンクとガスコンロは並べて配置しようと思っていたそうですが、窮屈で使いづらくなってしまうため、バラバラにしたとのこと。作業場所もゆったり取れて、料理の幅も広がりそうです。

キッチン自体はシンプルな作りで、収納はオープンの吊り棚のみ。そのため、各部屋ごとに使える収納棚が別に設けてあります。

食器や調味料などはこちらに収納。引出しタイプもあるのが嬉しいですね。

この棚も「knot」に依頼した作品とか。確かに、扉のなかに引き出しがある収納って、なかなか見かけないですね。

すこし重みのある扉を開けて、上階へ。

階段を数段上るたび、秘密基地のような空間が上へ上へと広がっていいきます。

中央は階段室。数段ごとに水まわりや部屋への入口となるドアがあり、平面で見ると階段をぐるりと囲んでいるような構成になっています。

必然的に階段の上下が多くなりますが、「運動不足にはちょうどよい」くらいのポジティブな気持ちで暮らすのが良いと思います。

天井にはトップライトが設けられ、光の届くところはすこし明るくなっています。

階段の突き当たりのスペースの用途は検討中とのこと。良いアイデアがあれば、採用されるかもしれません。

どこも、映画に出てきそうな隠れ家感が満載。

まず、階段の途中に2箇所ある水まわりから。

午前中の光が心地よい洗面スペースは、ダイニングから数段ステップを上がったところにあります。

スツールや窓際に腰をおろして、じっくり歯磨きやスキンケアに取り組めます。 窓の外のベランダで、もちろん出ることもできます。

外からの視線もなく、お風呂あがりに少し風に当たるにもちょうどよいスペース。

庭も見下ろせますが、手すりはかなり低め。暗くなったら要注意です。

ここも、オススメはやっぱり朝。光を浴びるうち、徐々に頭がすっきり目覚めていきそうです。 洗面台の奥には、シャワールームがあります。

タオルや洗剤、シャンプーなどは棚に収納しておくのが便利そう。

高い位置でも手が届くように、ステップも用意されています。

シャワールームはシンプルなタイプ。

実は、リビングの隣に坪庭付きのバスルームがあるのですが、2015年3月時点では工事中でした。

猫足バスタブ(!)から眺める坪庭の笹が、なんとも風流なのだそう。ぜひ現地で確認してみてください。

もうひとつの水まわりは「Mi」と「Fa」の部屋の間に位置しています。

階段での移動が多くなりますし、部屋からアクセスしやすい配置は大事ですね。

下階の水まわりスペースに比べ、ややコンパクトにまとまった間取り。

バスルームは下階のみですが、洗面にトイレ、洗濯乾燥機がそろっていれば、日常的に不便ということはないでしょう。

トイレは手洗器が一体型のもの。

タオルハンガーやペーパーホルダーに使われているアイアンのさり気なさに、グッと来ます。

洗濯機と乾燥機の横から、階段室に出ることもできます。

ただし、ここからの出入りは、かなりの段差があります。

廊下に面したインナーバルコニーは、午後のひとときを過ごすのに良さそう。

やわらかい風が吹いて、なかなか気分が良い場所。春や秋には、外で読書を楽しむのが最高です。

ちなみに、バルコニーからはこの眺め。

まわりは静かな住宅地。のんびりとした雰囲気が漂う街です。

ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ。と、部屋は全部で6室。音階が上がるように、部屋も階段を上って段々高い場所に位置していきます。

それぞれ異なる間取りの部屋を、いくつかピックアップしていきます。

スタートはまず「Do(201号室)」から。

倉庫のように重みのあるドアをガラガラとスライドさせて、部屋へ入ります。

間取りはクセがなくシンプルで、使いやすそうな長方形。

奥にはインナーバルコニーが付いていて、洗濯物も干せます。 オープンタイプの収納もたっぷり。

棚やボックスを組み合わせて使うと、さらに収納力がアップしそうです。

ちょっとネックになりそうなのは、日当たり。窓向きの関係で、採光が良いとは言えません。もちろん天井照明をつければ問題ないと思いますが、気になる方は現地で確認を。

続いて「Mi(203号室)」の部屋。

収納は少なめですが、7.7畳の広さですし、いろいろ家具を置いても大丈夫でしょう。 ベランダは特徴的な形です。

建物を外から見たとき、角のカーブにあたる部分です。バスルームから眺められる坪庭から伸びる笹が、吹き抜けから顔を出しています。

この部屋最大の特徴は、ハシゴ。

ハシゴで上るロフトならわかりますが、下に降りる…?

現れたのは、地下室として使える秘密の部屋。

約2.9畳の空間は、様々な使い道がありそうです。

とは言え、天井までの高さは140cmくらいでしょうか。女性でも、まっすぐに立つのは難しいはず。

荷物置き場にしてしまうのも良いですが、これだけのスペース、なにか面白いアイデアを…と思ってしまうのは贅沢でしょうか。

ちなみに、小さな窓を覗いてみると…

ダイニングが!こっそり様子を伺えてしまいます。

最後は「Sol(302号室)」。

さきほどの地下室(?)に対し、こちらはロフト付きです。

下からみるとわかりづらいですが、実は4.3畳もあるんです。

結構な奥行き!天井高は60cmくらいですから、こちらは荷物置き場として使うことになりそうですね。

ロフトから部屋を見てみると、こんな感じ。

ロフトの前にはカーテンレールが取り付けられ、荷物を隠すこともできます。好みのテキスタイルを選ぶのも楽しみですね。

京都での生活に欠かせない自転車も、しっかり置けます。

京都駅までも自転車圏内。河原町方面へのアクセスは、乗り換えを考えると自転車のほうが便利かもしれません。

六重奏(セクステット)」の最寄り駅は、各線・二条駅

JR地下鉄が通っていて、京都駅まで6分、烏丸御池まで4分と、通勤にも遊びにも便利な立地です。

二条城とは反対方面の、地元の人達が長く暮らす住宅街。親子で代々受け継がれてきたような個人商店が、住宅に入り混じって点在しています。

駅前にはチェーンの飲食店やカフェが多いですが、シェアハウスから歩いてすぐの場所にあるカレー屋さん「森林食堂」が事業者さんのオススメとか。

外観からオーラがすごいですが、内部もこの調子でグリーンいっぱいのユニークな空間。

カレーのメニューも種類豊富で、行きつけにしたらかなり素敵です。

運営・管理を行うのは「株式会社フラットエージェンシー 本店」さん。

京都で40年以上続く不動産屋さんは、2004年から学生専用のシェアハウスの運営管理も行っているそう。実績があるのは、安心感がありますね。

「六重奏(セクステット)」は実に3年がかりのプロジェクトだったそうで、担当さんも「やっとの思い」でここまで来たとか。

プロジェクトチームに男性が多かったせいか、全体に格好良い雰囲気で作られています。オープン前に行われた内覧会でも、男性の反応がとても良かったそうです。

格好良さを求めて盛り上がる男性スタッフ陣に対し、女性陣が現実的なツッコミを入れながら、完成した建物。その甲斐あって、細かい使い勝手や生活の快適性はなかなか高いと思います。

独特の肌触りと、少し乾いた空気感に魅了された方。全国を見渡しても、稀有な存在感をまとったシェアハウスだと思います。

2015年4月現在、空室は残りわずかとのこと。お問合せはコチラからお早めにどうぞ。

この家を住みこなしているなんて、もう、それだけで魅力的。

格好良い女性は、素敵ですよね。

(テルヤ)

暮らし、慎ましく

澄んだ空気を、胸いっぱいに吸い込んで。

今日は予定が何もない。月に1度は空っぽの日を、あえて用意しています。

天気が晴れだと、ぶらぶらと思うままに書店を巡ってみたり、喫茶店に入ってカレーを食べたり。適当に選んだ本をパラパラめくって、普段目にしない言葉を手帳にメモしてみる。でも、基本ぼーっと頭のなかは空っぽ。景色や匂いが、空っぽの頭のなかを通り過ぎるのを楽しみます。

そんな1日を過ごすのにピッタリだと思うのが京都の街です。
三条大橋のスタバで一服したあと、カメラを携え自転車に乗って南禅寺までふらふらと散歩。鴨川を背に三条通りを東へズンズン進むと、建物はだんだん低くなり、正面に見える山がだんだん大きくなってくる。建物同士の間隔がひらくにつれて、時間もゆっくりになる。と同時に、この感覚は、このエリア独特のものであり魅力なのだとも思います。

だんだんとレイドバックされていく感覚、なにか非日常的なものが体の中に流れ込んでくる感覚は、市街地にほど近い場所にある南禅寺の魅力のひとつなのかな、なんて思います。

今回のシェアハウス探検隊で紹介する「Sloth life Nakatsugawa」は、そんな東山山麓エリアのシェアハウスです。

建物は大正時代生まれ、オーナーさんの祖父が建てた木造建築なのだそう。
以前は、さまざまな国籍のアーティストの集う集合住宅だった時代もあったのだとか。

ただ、市街地に隣接しながら静かでゆったりとした雰囲気を纏うこの土地で、1世紀近い時間を寄り添った住まいは、この土地らしい落ち着きと慎ましさを備えています。

住人さんは、木々の変化で季節を知り、食卓には季節の料理が並び、ときに薪を割ったりお茶会を開いたりしながら、快適に暮らしているそう。スローなライフスタイルが家のつくりとピッタリ合わさることで、唯一無二の暮らし心地を生み出しているようです。

「お寺に住み込んで精神を鍛える」ではないですが、Sloth life Nakatsugawaに住んで心を研ぎ澄ますという話もアリなのでは。

最寄り駅は蹴上駅

駅の構内から最寄りの出口へ続く道には、京都市動物園のかわいらしいポスターが貼られています。

地上にでると、そこは抜けの良い景色の三条通り。そこから、出口のすぐ脇の小道に入り、安養寺の参道へと足を伸ばします。

シェアハウスへの道のりは、鳥居を傍目にゆっくりと坂を上った先。自転車も押して歩けるように歩道は整備されています。

7分ほど歩道を進むと、「Sloth life Nakatsugawa」が見えてきます。運動不足な人だと「ふぅ」と一汗かくかもしれません。

ワサワサと緑の生い茂る環境は森の中のよう。実際に山の中にいるので、「森の中」という表現もあながち間違っていないのかもしれません。

大正時代生まれだからなのか、昭和のノスタルジーを飛び越えた品のある佇まい。

小ぶりな昔の名残りとも言えよう玄関扉。ガラガラと音を立てる引き戸が懐かしいです。

扉を開けると、ふわっと新しい家の匂いと明るい空間が広がります。

壁や柱は当時のモノがそのまま使われているものの、床や造りつけの家具はまるっとリノベーションされています。

年月を経た深みのある木の色と、みずみずしい木の色は意外にも調和が取れ、ほっと和む空間へと仕上がっています。

玄関に置かれた生花も、みずみずしくも深い味わい。

リビングは玄関の正面にあります。

リビングのドアは大きい透明のガラスの引き戸。

閉めている時も、廊下や玄関とつながっているような感覚になります。

それでは、リビングへ。

白い壁と無垢材の床が、照明の明かりをふわりと拡散。

ほっと気持ちが穏やかになる、温かみのある空間が広がります。

間取りはキッチン、ダイニング、リビングとだんだんと視線が下がっていくレイアウトですが、それぞれの空間に明確な仕切りがないため広々とした印象を受けます。

窓際のリビングは、床に腰を下ろすジャパニーズスタイル。

この手の空間では畳が敷かれていることが多いですが、無垢のフローリングの感触もほんのりと柔らかくて良い感じ。

よっこいしょと腰を下ろせば、うーんと伸びをしながらフローリングの節目を愛でる、そんな時間を誰もが一度は経験しそうです。

窓の外は、庭師さんが手入れしたという中庭があります。

こぢんまりとしていますが、窓に写るしっかりと組まれた石垣と生い茂った緑は迫力あり。作り込みすぎず、ほどよく自然のままのカタチを残した庭。眺めていると、時間がゆっくりと過ぎていきます。

窓の外の庭から少し目を外せば、意匠が素敵な建具に心を奪われる昼下がり。

骨董市で見つけたお気に入りの湯のみであつーいお茶を啜りながら、のんびりと休日を過ごしたいですね。

ダイニングとキッチンは品の良い佇まいの家具で構成された、良い意味で「ふつう」の空間。

ところどころに、アンティーク家具や古道具がセンスよく並べられています。

ダイニングテーブルをテラス照明だけは、ソリッドなデザイン。

このランプひとつで、ダイニングがきりっと締まっている気がします。

キッチンは大きなL字型のオープンキッチンです。

キッチンは一部がダイニングに開けたカタチ。

コンロまわりは壁に面しているので、壁面によく使う調理器具を並べておくことができます。

また、揚げ物や炒め物を調理するとき、ダイニングに油が飛び跳ねないなどのメリットがあります。

逆に食材を切ったり、盛り付けたり、という作業はダイニングに集まった入居者さんと楽しい時間を共有。

シンク台がダイニングに開けているので、面倒臭い食器の片付けも会話をしながら、さくっとこなせそうです。

なにより、おいしいものと嬉しそうな顔を見ながら料理をしていると、「もっと美味しいものをつくろう」と思うようになるから不思議です。

ちょっと手の込んだ料理をしよう。そんなときにあって嬉しいオーブンもあります。

ケーキも、パンも、焼き魚も、ラザニアも自宅でちょちょいと作れます。

廊下の奥には、もうひとつの共用スペースがあります。

場所は、階段を上がる手前の板間の奥。

そこは、「あ、懐かしいな」という感情が沸き上がってくる純和風の畳の空間です。

分厚い座布団を見ていると、実家の祖父母の家を思い出します。

正月、お盆、お祭りの日、親戚が集まってテーブルいっぱいの手料理を取り囲んで食べたなぁ。そんなことを頭の片隅で思い出しながら、少しのあいだ正座をして過ごしたのですが、ものの数分で脚が痺れてしまいました。

小さいころは大丈夫だったんですけどね。精神を鍛えるには良い空間かもしれません。

縁側で読書をするのもオススメです。

縁側に座っていると、陽の光をいつもよりも心地よく感じます。ほかほか体が暖まるのが気持ちいいのかな、なんて。

ときには、読書している隣で薪を割っている人を見かけるかもしれません。

というのも、薪ボイラーを導入する予定なのだそう。

つい、釜に薪をくべてフーフーと息を吹き込むようなものイメージしれしまいますが、意外と先進的なルックスになるのではと思います。当面は回収時に出た木材もあるとのことですが、来年の冬あたりには、本格的に薪を割っている入居者さんの姿を見かけそうです。

ちなみに、薪の割りかたにもコツがあるようです。

ワークショップなども開いているようなので、これを機械に斧の振り方、使い方を学んでみるのも良い人生経験になるかと。

それでは、水まわり設備を見ていきます。

バスルームは各フロアに1室ずつ設けられています。

ともに肩までゆったり浸かることのできるバスタブです。

窓があるので、換気もしやすいかと思います。

洗濯機はそれぞれのバスルームの脱衣室に設置されています。

バスルームの利用時間との兼ね合いがあるので、入浴時間の予約表を作ったり、ランドリー利用の予定表をつくるなど、ルールに工夫が必要かもしれません。

ちなみに、乾燥機は1Fのみ設置されています。

2Fの洗濯機で洗ったものは、廊下の突き当りにある物干しスペースを使ってくださいとのこと。

ちょっと面倒臭いかもと思いきや、この物干し場が洗濯機と行き来しやすかったり、雨の心配がなかったり、部屋干しするよりも、むしろ勝手よく使えるかと思います。

洗濯物が干されている生活感が、なかなか良い感じの風情とも感じられるから不思議です。

洗面スペースは、廊下の突き当りや階段の脇など行き来しやすい場所に設けられています。

とくに、1Fの洗面スペースは陽の光がよく入るスペース。朝の時間を、より心地よく過ごせられそうです。

それでは、部屋を見ていきます。

まずは、101号室から。和室の作りをそのまま活かした無垢フローリングの部屋です。

広さは8畳ほど。障子の窓の先には庭を悠々と眺められる縁側もあります。

雪見障子の小窓を開けて、外の様子をちらりと確認。雪見障子という位ですから、雪が積もった景色も一度は見てみたいもの。

寒さの厳しい冬の季節、楽しみがひとつ増えそうです。

こちらは201号室。

ガラスのデザインがとても印象的な窓が4枚ずらりと並んだサマは、洋館のようにも見えます。

磨りガラスは、程よく外からの視界をシャットしてくれているのですね。昼間ならカーテンいらずで過ごせそうです。

窓のガラスをよく見ていると、小さな気泡あったり、微妙に波打っていたり。

聞けば、改修前から使われていた窓なのだそうで、おそらく手作りのガラスなのだそう。これからも大切につかっていきたいものです。

収納スペースはこんな感じ。押入れの中棚は取り払われています。

最期に、こちらは203号室。

ふた間とも使え、合わせて9畳ほどの広さがあります。

ベッドルームと書斎という具合に部屋を分けて使うも良し、開けっ放しで広く使っても良さそうです。

冬以外のシーズンでは、たくさんの葉を付けた大きな楓が窓に映ります。

春の新芽、夏の青葉、秋の紅葉。毎日の小さな変化を、木を見て敏感に感じとるなんてのも乙です。

最寄り駅は、京都市営地下鉄東西線蹴上駅です。

三条駅まで電車で4分、自転車だと10分強といったところでしょうか。

駅を出た先にある三条通りには生活雑貨品を揃えるお店が少ないので、自転車で気軽に行き来できる三条や東山で買い物をすることが増えそうです。

お店が少ない代わりに、蹴上の周辺にはインクライン南禅寺といった時代に流されない景色が残っています。

明治の時代から1940年まで運行されていたという、蹴上インクライン。

残された線路と緑豊かな景色が相まった、情緒のある風景が残されています。言わずもがな、春には桜の名所となります。

運営・管理は、オーナーでもある「Sloth life Nakatsugawa」さんが行います。

今回はじめてシェアハウスの運営を行うオーナーさん。この土地や環境を最大限に活かすべく、薪ボイラーを筆頭にエコでスローなスタイルを取り入れたいと話します。新緑や紅葉などの四季折々の景色のほか、近くでは湧き水も楽しめるそうです。

また、この建物とはずーっと長い付き合いなのだそうで、この建物を建てたのもオーナーさんの祖父にあたるのだそう。

実は改修以前のSloth life Nakatsugawaの姿を知っています。というのも、偶然にも“ 気になる建物 ”メモとして残していたひつじ不動産スタッフがいたのです(!)。聞けば、どこか自由さを感じる雰囲気と、それとは相反する慎ましい佇まいを纏っていたのだそうです。

ビフォアーの状況のことを考えると、今回のリノベーションで建物が持っていたポテンシャルをグっと伸ばした、よりたくさんの人にこの建物の良さを理解してもらえる形になった、と言えるのではないでしょうか。

澄んだ環境のなかで、体の奥からきれいに素直になる暮らし。「あ、いいな」と思ったときが、暮らしを変えるキッカケです。お問合せはこちらからどうぞ

Sloth life Nakatsugawaから南禅寺境内へ続く散歩道も、贅沢な風景にあふれています。

木の葉の影を踏みながら水路沿いを進んだ先には、赤レンガの水路閣。橋脚のアーチの風格と言ったら…息を飲まずにいられません。

(イシクラ)

2015年02月12日

カテゴリ: デザイン物件 ユニーク物件 京都

古都のモダンな春

モダンな家に訪れる、古都の春。

1336年に設立された、室町幕府。

3代将軍となった足利義満が、左大文字山や衣笠山に囲まれた自然豊かな土地に目をつけて建てたものこそ「北山山荘」、のちの金閣寺であります。

世界各国から多くの観光客が訪れる京都のなかでも、世界遺産に登録された金閣寺は、いつでも人が途切れることがありません。

もともとは山荘と呼ばれていた建物ですから、現代的に言ってしまえば郊外に建てた別荘という感覚だったのでしょう。

金閣寺が建てられた衣笠山麓一帯は、平安時代には貴族が競って多くの別荘や邸宅を建てた地域でもあったとか。小高く水捌けの良い立地が居住に適していたそうで、自然豊かな環境は当時の行楽や狩猟を楽しむ絶好の場所だったそうです。

そして現在。たくさんの歴史の変遷を遂げながらも、今でもこのエリアは京都の高級住宅地のひとつとして数えられています。

2014年、北山の紅葉が少しずつ赤みを帯びてきた頃にオープンした「ベルフォート 金閣寺」。

その名の通り、歴史ある建物のすぐ近くに建てられています。

モダンなリビングは、古都の趣きに似合うスタイリッシュで落ち着いた空間に仕上がり。暮らしやすさのツボを押さえたキッチンも見どころです。

このエリアでの暮らしを堪能するうえで、季節の移ろいも楽しみのひとつ。 春は平安寺の桜花見からはじまり、夏は左大文字山の五山送り火、秋は北山の紅葉狩り、冬は金閣寺の雪景色。

600年以上前から、変わることのない四季の変化が毎年やってきます。

歴史のひとときをより身近に感じることができるのも、ゆっくりとくつろげる家があるからこそ。さっそく見ていきたいと思います。

最寄り駅からほどほどに歩きます。

「金閣寺まで100m」といった標識が定期的に建てられた道路には、修学旅行の学生やカメラを持つ観光客の姿がちらほら。

学生の熱い眼差し注がれる一方で、クールな佇まいを見せる住宅街。その並びにある真四角の白い建物が今回のお目当てです。

もともと建物はオーナーさんの実家で、下宿を営まれていたそう。

フラットな壁面にセットバックした正面玄関が印象的。ドア脇のおしゃれなランプが灯すオレンジ色の明かりが、暖かく出迎えてくれます。

集合ポストはすこしドアから離れた壁面にずらり。

雨降りの日に郵便物を濡らさないよう、取り出す際には注意したほうが良いかもしれませんね。

玄関のドアは、ソフトクローズ機構が組み込まれた引き戸式。

思い余って強めに閉めても、最後には静かにゆっくりと戸が閉じていきます。

扉を開けると、自転車置き場を兼ねたエントランスが現れます。

クリーム色に近い緑としっかりとした深緑の2トーンが新鮮な趣き。右手奥の扉を開くと、1Fの専有部がならぶ廊下へと続きます。

土間と廊下はフラットな関係。

スリッパなどにこちらで履き替えます。靴箱が壁際に設置される予定だとか。

奥に見える階段から、ラウンジのある2Fへ上がることができます。

廊下の壁はパステルカラーで彩られ、明るいフェミニンな雰囲気です。

階段を上がるとブルートーンのフレッシュな空間に出ます。

白いドアが、ラウンジへの入口。

くもりガラスからこぼれる温かな明かり。ホッとする瞬間です。

それでは、さっそくラウンジの内部へ。

金閣寺というフックから古民家・町家のような雰囲気を想像していましたが、予想を反してスタイリッシュなつくり。

空間の表情をつくりだすインテリアも、シックな色合いで統一。

カフェテイストの落ち着いたラウンジは、木の質感がひろがるモダンな雰囲気が立ち込めます。

奥行きを感じさせる空間には、ダイニング、キッチン、ソファスペースがゆるりとゾーニングされています。

運営事業者さんに聞くと、住宅としての暮らしやすさをいちばんに考えた結果、今の形が出来上がったそうです。

淹れたてのコーヒーを片手に仕事や勉強に集中したり、ワイングラスをかるく傾けながらおしゃべりを楽しんだり。日常のなにげない所作も、映画のワンシーンのように感じられるかも。

ダイニングに用意されたチェアは、専有部の数と同じ10席。

テーブルはつなげて、大きなダイニングテーブルとして使うこともできそうですね。冬の季節、シェアハウスなら一度は計画してみたくなる「入居者同士で鍋を囲む会」もお安い御用です。

吹き抜けの天井は、頂点に向けてゆるやかな傾斜を描きます。

ひとつの空間のなかで大胆な変化を見せるつくりは、一見した以上の自由さと開放感を感じさせます。

また、運営事業者さんがこだわったのがライティング。

明るく照らすだけではなく、 吹き抜けの天井に影を効果的に作り出すことで、さらに奥行きを感じさせる工夫を凝らしたとか。

改修する上でそのまま残された梁や柱も、モダンな空間に古き良き味わいを与えています。

明るい日差しが差し込むソファスペースは、いちばんのくつろぎスポットです。

壁一面に広がる窓からはさんさんと日差しが差し込み、日当たりも抜群。

白いタイルにファブリックの淡い色合いが映える、やわらかな北欧風の空間。専有部の数と比べると、ダイニングやソファスペースは贅沢な広さを持っています。

TVの裏の壁のタイルは、エコカラットという代物。

調質・吸着機能に優れた、空気をきれいにするデザインタイルだそうです。

ただ、ソファスペースは道路に面していることから、シェードは下ろしていることが多くなるかもしれません。

とはいえそれで光が和らぎ、ふだん過ごす上ではちょうど良い塩梅。カラフルな水玉模様も可愛らしいデザインです。

大きなソファの脇には、白くペイントされた飾り棚。棚にはキャンドルやオブジェが並びます。

棚には余白がたっぷり残されているので、お気に入りの小物をここに加えて空間を彩ってみてもよいかもしれませんね。

ソファ脇のドアから、直接玄関にアクセスすることも可能です。リビングからそのまま外出するときには、こちらが便利そうですね。

ソファスペースとキッチンの間にあるドアはトイレです。トイレは1Fにも設置されています。

ソファスペースとダイニングの間の空間には、存在感のある幅広のカウンターテーブルがあります。

ハイスツールをならべて、食事が取れるようになる予定なのだそう。このままでもスッキリとしていい雰囲気ですが、住空間としては腰掛けられるテーブルのバリエーションがあったほうが、やっぱり楽しいのかなと。

カウンターのなかにあるキッチンは、コの字型のシンプルな設計です。

わかりやすいコンパクトな動線は、使い勝手の良さがあります。複数名での調理も余裕をもって楽しめそう。

積極的に料理を楽しんでもらうことも、運営事業者の狙いなのだそうです。

豊富に設けられた収納にはたくさんの調理器具や食器が収まり、作業台の上には便利なアイテムが並んでいます。

ふと目に留まったのが炊飯器。ヘルシオブランドなんですね(驚)。

オーブンレンジのヘルシオはよく見かけますが、炊飯器を見たのは初めて。

数年間にシャープが本格的に高級炊飯器に参入した力作らしく、自動洗米なる機能が付いているそう。手が荒れがちな寒い冬場には、意外と便利な機能だったりするのかもしれませんね。

もちろんオーブンレンジもしっかりと用意されています。

シンクはワイドサイズ。

食器を洗うとなりで水を汲んだり、野菜を洗ったりすることもできそうです。

後片付けが便利なIHコンロは、3口。

グリル付きは、魚料理の多い和食ラバーズにとっては嬉しいポイントかと。

キッチンの手前にある廊下には、水まわり設備がまとまっています。

ラウンジとの間に設けられた壁は目隠しとしての役割があり、バスルームや洗濯機を使用する際に配慮された設計です。

洗濯機と乾燥機は、各フロアに1台ずつ設けられています。洗濯と乾燥が分かれているので多少の混雑は回避できそう。ただ、乾燥機は業務用ではないのでほどほどの時間がかかります。

運営事業者さんとしては入居者と相談し合いながら、そういった暮らしのルールやマナーを組み立てていきたいそうです。とはいえ物干し場も用意されているため、洗濯モノの乾燥について不便を感じることは少ないかもしれません。

窓が設けられた、明るい雰囲気の脱衣室。タオルや着替えが置ける棚が設置されています。

バスルームはコンパクトな空間。

シャワーからお湯を流せば、室内の温度もすぐに温まりそうです。

あえてバスタブは、もともとあったものを活用。

よく見るとステンレスの側面にはノスタルジックな一面がちらり。

たまには足をのばしてゆったり浸かりたいときは、徒歩5分の距離にある銭湯「金閣寺湯」もオススメです。昔ながらの雰囲気が良く、なんと露天風呂付きだとか。

トイレはオーソドックスなタイプ。

もちろんウォシュレット付きです。

廊下には洗面台が2台設置されています。

奥に見えるのが、202と203号室。

手元をやわらかく照らしてくれる、アンティーク調の壁掛けランプ。

洗面台はドアの近くに設けられているため、扉を開ける際にはすこし注意したいところ。

それでは続いて、2Fの専有部を見て行きたいと思います。

201号室はおよそ5.7畳の広さで、四角いシンプルな間取り。

ベッド、オープンクローゼット、サイドテーブルが小気味良く配置され、暮らしをイメージしやすい仕上がりです。

思わずニヤリとしてしまう、古都らしい粋な仕掛けも。

リモコンのボタンをピピッと押すと、白色灯が京都の春をイメージした桜色へと変化。こざっぱりとした部屋の雰囲気が一転、愛らしい表情に。

サイドテーブルに置かれたデスクライトも、ご覧のとおり。

ほら、さくら色。

すこし疲れたときや気落ちしているとき、ちょっとした気分転換のツールとして役立つこともあるかと思います。

オープンクローゼットは、サイドのはしご状の木枠もひとつの収納スポット。

フックをかけて帽子やマフラー、バッグを掛けることもできるかと思います。

203号室の窓は南向き。

フローリングや壁の色合いが1Fと2Fで異なりますが、基本的な設備面はどの部屋もおよそ同じ仕様です。

四角のカドがひとつ取れたような間取りもキュートです。

窓を開けてみると、まずまず抜けた住宅街の景色。

正面にならぶ木々のすぐ先に、金閣寺が佇んでいるそう。

日々訪れて、金閣寺をかこむ自然の移ろいを感じてみる。それも近くの公園へ散歩にでかけるくらいの心持ちで。いい気分のままに一句読んでみても良いかもしれません。

続いては1Fへ。

廊下には6室の専有部のほか、トイレやシャワルーム、洗面台がならびます。

動線の幅もたっぷり。洗面台で朝の身支度を整えている人がいても、問題なくうしろを行き来できます。

階段下のスペースに設置された、冷蔵庫はなにげなく便利な存在。

2Fのリビングまで戻ること無く、ドリンクやアイスをさっと手にとることができます。

突き当りのドアからは、物干し場へ出ることができます。

コンパクトなスペースですが、洗濯物や布団を干すには十分。

高い塀がちょうど良い目隠しとなり、外からの視線もさして気にならなさそうです。

シャワールームの脱衣室は、ゆったり広め。

奥に棚が設置されていることもあって、勝手良く使えそう。

浴室の内部はオーソドックスなスタイル。大きなミラーがあるところも嬉しいポイントです。

トイレは手洗い場付き。もちろん、ウォシュレット付きです。

こちらは収納スペースが豊富な101号室。

フローリングは濃いめのブラウン。
サイドテーブルも部屋の雰囲気に合わせて、ブラウンカラーをセレクト。シックな仕上がりです。

オープンクローゼット以外にも幾つかの収納が設けられています。

要領よく収納すれば、部屋をすっきり見せることができるはず。

建物の角に位置する105号室。

2面窓で採光もたっぷり。

気持ちの良い自然光がそそがれ、毎日さわやかな朝を迎えられそうです。

エントランスの自転車置き場で、愛車を雨に濡らさずに保管。

京都市内の移動は、電車よりも自転車が多いという人も少なくないはず。

自分のペースでゆっくりと街を散策していると、小さな路地の愛しい風景にも出会うこともありますし、京都にはそういう風景を大切にしている人が多い気がします。

この愛車をしっかりと保管できる空間は、そんな人にとっては願ったり叶ったりなのではないかなと。

最近では、本格的なサイクリングを楽しむ女性も増えているとも耳にしますし、羨む人もたくさん居そうです。

最寄り駅は京福電鉄北野線北野白梅町駅

日常的には電車よりも、バスを利用する機会のほうが多いかもしれません。歩いて数分の西大路通には市バスの主要系統が多く出ているので、西院やJR京都駅へのアクセスも良好。

立命館や佛教大学も徒歩圏内。学生が多い場所だけに、コンビニやスーパー、ファミレスなど、暮らしやすい生活環境が備わっています。

静かな環境でゆったりした時間を過ごすことのできる、衣笠山麓の一帯。

家から眺めることのできる金閣寺や、立命館大学のすぐ裏手には石庭で有名な龍安寺。 ほかにも仁和寺・等持院など、数百年以上つづく名だたる名刹が建ち並んでいます。

過去と現代がどこかでリンクしている感覚を、街のいたるところで享受する。金閣寺を中心とするほかでは味わうことのできない不思議な暮らしは、古都・京都のなかでひときわ際立っているようにも思えます。

物件を運営管理されるのは、株式会社ジャスティスさん。

名前からして実直そうな印象を受けますが、実際のスタッフさんも物腰が柔らかく、とても気さくな感じです。

メインの事業はオフィス用品や家電、IT関連アイテムの販売なのだそう。

シェアハウスというよりも、賃貸の運営自体が初めて。にも関わらず今回の物件も、京都エリアのポテンシャルの高さを、改めてうかがわさせてくれる品質を備えているから驚きです。

運営管理は、わりとラフな形からスタート。入居者さんの暮らしぶりを見たり、実際に話を聞いたりして徐々に形を作りこんでいくスタイルを取るそうです。

モダンならではのくつろぎと、衣笠山一帯の歴史ある四季を満喫したい方はコチラからお問合せ。

金閣寺の対として語られることの多い、銀閣寺。

金閣は金箔が貼られているのに対し、銀閣は銀箔が貼られていません。

理由については諸説あるものの、研究の結果、もともとは漆が塗られていたということが判明。外観は銀色ではなく、黒かったそうです。

(ソン)

2015年02月05日

カテゴリ: デザイン物件 女性専用物件

やるならとことん

磨く、重なる、生まれる旋律。

先日、イベントへの参加をきっかけに音楽スタジオに初めて足を踏み入れました。音楽スタジオ…音楽をやっている方なら馴染み深いかと思います。

イベントの内容はというと、様々な楽器に触れてセッションしようというもの。参加者のなかには楽器の演奏経験がない方もいらっしゃいました。当然、初めて触れる楽器を演奏するなんて、とても緊張してしまいます。セッションなんてムリ、ムリという様子。

ところが、ドラムセットを前にしてコーチのアドバイスの基にシンプルなリズムを刻んでいると、経験者さんのメロディーが自然と重なっていきます。一度流れができると、音幅は次第にスケールが大きくなり、気付けば立派なセッションに発展。みんなの笑顔がとても印象的でした。

シェア・ミュージック」は、まだまだ目新しい完全防音仕様の音楽スタジオ付きのシェアハウス。24時間いつでも楽器の練習が可能な防音設備と、プロが選んだ楽器・機材が見どころです。

音楽スタジオ付きと聞くとさぞかし大型物件なんでしょうと思いきや、なんと全6部屋。スタジオを利用できる時間もしっかり確保できそうですし、きっと深い密なコミュニケーションも生まれそうな予感がします。

良質な音楽には、技術とハートが大切と耳にしたことがあります。じっくりと練習して技術を高められる時間と、ふとした音の重なりから生まれる新しい旋律。

シェアハウスと音楽。それぞれ醍醐味が重なると、素敵な瞬間がたくさん生まれる気がします。

シェアハウスは白川通に建つ、3層に塗り分けられた四角い建物。

神宮丸太町、東山、蹴上と3駅のちょうど間くらいにありますが、1番近い蹴上駅が徒歩20分とまずまずな距離です。

共用部の玄関と、専有部につながる玄関は分かれて設置されています。

共有部の玄関は白木テイスト。ひさしの緑色と壁の黄色も相まって、かわいらしい面持ちです。

鍵に表示される数字をタッチ。くねくねと曲がった手すりを掴んでグイと引きます。

ドアを開けると、ダイニングテーブルが見えます。

玄関まわりは、シンプルですっきり。

靴箱は2階にあります。というのも、この玄関はラウンジ・ダイニング専用。

専有部は別の玄関からアクセスできる2階に集約されています。

靴を脱ぐと、すぐさまダイニングが広がります。

黒い天井と濃い目の焦げ茶の床、そしてスポットライトが落ち着いた雰囲気。

天井は解体され、かなりの天高に。圧迫感はまったくありません(写真ではわかりづらいですが)。ただ雰囲気を重視したのか、晴れた日の昼間でもあえて少し暗めの室内です。

裏手にお寺のある静かな環境もあいまって、ホッと一息つける空間。

ダイニングテーブルは、大きな一枚板の天板が素敵な逸品です。

聞けば、おなじタイプのテーブルを事業者さんの自宅や事務所でも使っているとか。とても使い心地が良いからと、今回も取り入れたのだそうです。

若干、天板と椅子との高さが合っていないような。これもご愛嬌。おそらく、すぐ調節してくれると思います。

テーブルのすぐとなり。キッチンは、作った料理をすぐにテーブルに運べる位置に設けられています。

業務用の大型キッチンと迷ったものの、何人かで同時に使えるように、ファミリータイプのキッチンを2つ並べることにしたそうです。

壁側はシンクとガスコンロのみ。食材を切る、盛り付ける作業は、収納を兼ねた対面の作業台で行います。

6人で大きめの冷蔵庫が2つと、自炊派にも嬉しい容量。

作った料理もたっぷり保存できるのが心強いですね。

食器や食材は専用の棚も設けられています。

キッチンの裏手、ダイニングからは見えづらい位置にあるのも好印象です。

空間の端にさり気なく佇むドアの先はトイレ。

トイレ自体はとてもプレーンな仕様ですが、対面にある洗面が目を引きます。

この佇まい、うーん渋い。和食屋さんに来た気分です。

では、ダイニング・キッチンの隣にあるリビングへ。

落ち着いた雰囲気はそのまま、レンガ、木、畳(!)と様々な要素を取り入れた不思議なスペースです。

リビングというよりも、多目的スペースやプレイルームの位置づけに近いかもしれません。

床や小上がりなどの床座を中心にした生活スタイル。

小上がりには小さなテーブルが設置され、掘りごたつのようにして使えるようになる予定だそうです。

小上がりに対し、小下がりというのでしょうか。床を楕円形にくりぬいて作られたスペースでは、寝転んでリラックスすることもできます。

内側はクッションで、寝心地もバッチリ。白い壁にはTVが設置されるとのことで、ゴロゴロしながらTVを眺めるのも良さそうです。

窓際はカウンター席です。この椅子たち、形も高さもすべてバラバラ。

聞くと、職人さんが作ってくれたオリジナルなのだとか。ひとつひとつ模様がつけられていて、表情が変わるのも面白いところ。

椅子を作ったときの余った木材で作った壁掛け飾りはプレゼントでいただいたもの。

和のテイストも不思議としっくり。キュートで粋なプレゼントに胸がときめきます。

レンガ壁には木製のベンチが取り付けられています。

床に座ればテーブルにすることもできます。が、事業者さんは本棚にしてもいいかもと思っているとか。大きめの写真集などでもキチンと収まりそうなサイズ感。

場所によって視線の高さが変わる。座る行為を通して、同じ部屋が違う見え方を楽しめます。「居場所を作る」とはまた異なる試み、なかなか興味深いですね。

さて、ドアを開けるとさらに部屋が続きます。

多目的に使用できるすこし小さな部屋。いよいよお待ちかねです。

ドアの先には防音スタジオ。こちらは休憩スペースといった立ち位置でしょうか。

赤いフチが特徴的な窓からは、音楽スタジオの様子を覗けます。

あまり覗きすぎて、練習の邪魔をしてしまわないように気をつけないと、ですね。

スタジオは2重の防音扉の先。

住宅地のなかで24時間利用可能なスタジオを計画するにあたり、防音にはかなり気を使ったそう。施行はプロが使うスタジオや防音マンションを防音設備専門の会社さんにお願いしたとか。

赤いカーペットに黒い壁、ふわりと浮かんでいるように見えるスタジオ。

初めて入った瞬間は、つい「わ!」と感嘆の声が出てしまう本格派です。

ドアを閉めると、とたんに静寂に包まれます。

外の世界とは隔離されたような静けさ。ピリっと気が引き締まるような感覚になります。

京都の老舗・ワタナベ楽器店に、プレイヤーがグッとくるラインナップを選んでもらったそう。プロが選んでいるあたり、やはり本格派。

PDP by DWのドラムセットに、マイネルのシンバル。

ROLANDのキーボード。

アンプもギターはJC-120、ベースはFENDERのBASSMAN。

もちろん、利用はすべて無料。バンドメンバーを招待することもできます。予約などの運用方法は、入居者さんと話し合いながら決めていければ、とのことです。

続いて、2階へと向かいます。

共用部の玄関とは分かれて設置されています。

また、専有部や水まわりのある2階へは、キッチンの隣にある扉からもアクセスできます。

ドアの先は靴が必要です。室内用のサンダルなどがあると便利だと思います。

帰ってきたらまずはリビングへ向かう人と、一度部屋へ戻る人、それぞれのスタイルにマッチしそうです。

階段をのぼると、アットホームな雰囲気の玄関ドアが構えています。

鍵は、共用部の玄関と同じくナンバーロックです。

玄関のタタキは広めですが、靴はキチンと収納するのが基本。

木製のシンプルな靴箱は、ひとり5〜6足収納できそうです。

廊下はL字型。

ちょうど角のあたりに、水まわりが集約されています。

廊下幅を広げて作られた洗面スペース。

シンプルな横長の鏡が、棚と雰囲気がよく馴染んでいて、随分とシックな雰囲気の洗面スペースです。

特徴的なのは、信号機と同じ配色で並んだ洗面ボウル。

食器のような、少し渋めの発色が素敵です。

今日は思い切り気合を入れたいから赤、なんて、気分に合わせた使い方もできるかも。

洗面グッズやバス用品は、ざっくりと仕切られた廊下の棚に収納しておくことができます。

奥行きはそれほどありませんが、シャンプーボトルや洗剤程度なら十分。小さなカゴに入れて収納しておけば、持ち運びも便利そうです。

洗面の対面には、やたらと広いトイレが。

テラコッタタイルを模した床と、濃いネイビーの壁の組み合わせがとても上品。

深いため息も、吸収してくれそう。穴場のリラックス空間です。

洗面台の裏には、シャワールームとバスルームが並びます。

シャワールームはシンプルなタイプ。隣はバスタブ付きのバスルーム。

夏場はシャワーで済ませてしまうことも多いかもしれませんが、寒くなってくるとバスタブのありがたみを感じることも多くなりそう。

6人でこの水まわり設備数なら、忙しい朝や就寝前の時間帯にも、ほとんどストレスを感じずに使用できると思います。

では、部屋を見ていきます。

201号室はイエロー。どの部屋も和紙のようなやわらかい壁紙が使われていて、やわらかな表情を見せます。

ちなみに6室すべて壁のアクセントカラーが異なります。

作り付けのクローゼットは変形タイプ。

現在はハンガーポールが設置され、洋服がかけられるようになっているそう。サイズが合えば、引き出しなどと組み合わせると収納力もアップできそうです。

水色の壁紙は205号室。

どの部屋も4.5畳前後で、広さは大差ありません。間取りと、窓向きと、壁の色を総合して選ぶことになるかと。

ドアとクローゼットの位置を考えると、家具の配置は自然と決まってきそうです。

他の部屋よりも広いクローゼットが特徴。

荷物が多い人は、これくらいの収納力が嬉しいかもしれませんね。

その他のカラーラインナップはこんな感じ。

落ち着いた雰囲気のグリーンに、

バリエーション豊かなピンク。

持っている家具に合わせるなら、相棒である楽器を置くなら。

色で部屋を選ぶのも、なかなか楽しいものです。

冒頭でも触れましたが、シェアハウスが建つのは白川通

神宮丸太町出町柳蹴上東山あたりの駅が利用できますが、歩くとそれぞれ20分以上かかってしまいます。

そのため、自転車移動が基本になりそう。駐輪場にはひとり1台分のスペースが確保されているので、利用しない手はないかも。スペースに余裕があれば、バイクの駐車もOKとのことです。

鴨東線の神宮丸太町駅と出町柳駅は、東福寺か三条で乗り換えて京都まで20分強。

東西線の蹴上駅なら京都まで15分と、電車に乗ってしまえばアクセスはまずまずです。

雨の日はシェアハウスのほぼ目の前から出ている市営バスに乗るルートが便利。「烏丸丸太町」で降りて烏丸線に乗り換えれば、25分ほどで京都に到着です。

シェアハウス周辺は京大や銀閣寺、哲学の道などのある文化的にも由緒ある地域。

一方、白川通は昭和初期に整備されはじめ、京都の道のなかでは比較的新しい通りです。

24時間スーパーやコンビニも徒歩5分圏内。便利さとある種の京都らしさを一度に楽しめる立地かもしれません。

シェア・ミュージック」の運営管理は、「株式会社日本の窓」さんが行います。

日本へやってくる外国人の窓口となり、ツアーを企画したり、日本の魅力を発信したりする旅行会社さん。

オーナーでもある女性の担当さんは上海出身で、京都に住み始めて早15年以上。海外からの視点と住んでいる人の視点、それぞれの特徴をうまくとらえながら、シェアハウスの企画に取り組んでいます。

今回のテーマは、自身も好きな音楽。「わたしはなにもできないんですけど」と謙遜しますが、歌が好きだったり、お子さんがバイオリンを習っていたりと音楽に触れ合う日常を過ごしているようです。

とはいえ、随分振り切った仕上がりにビックリしたのもたしか。

お話を聞いているあいだ、何度も出てきていた言葉は「やるならとことんやろうと思って」。その潔さは、女性の強さのようなものを感じました。

設備をその手のプロに依頼することで費用もかなりかかったのではと想像します。ただ、「本当に好きな人に思い切り使ってほしいから」という想いを聞くと、とても良い判断だなと思ったり。きっと本格的に音楽に取り組んでいる方でも満足できる仕上がりになっているはずです。

ずばり、この音楽スタジオを存分に使い込みたい方。お問合せはコチラからどうぞ。

大事なのは、相手をよく見て呼吸を合わせること。

音楽でも、日常生活でも、それはきっと同じなんですね。

(テルヤ)

2014年09月04日

カテゴリ: デザイン物件 ユニーク物件 京都

愛を紡ぐ

紡ぐ歴史と、受け継ぐ歴史。

家に求めるものは、人によってさまざま。

プライベートの空間の広さが欲しい人がいれば、部屋は寝るだけと口にする人もいます。暮らしの快適さは日当りで決まると考え方もあれば、収納スペースが家選びの判断基準だ、なんて声も。もちろん、近隣の生活環境もとっても大切です。

そんななか、家選びのひとつの判断軸として築年数は浅いほうが良いという傾向があります。経験と技術が集約された新築の家には、新しいライフスタイルのヒントがあることも多く、たしかに魅力的です。

ただ、京都の「ことりアパートメント」を訪れると、築年数が浅いイコール賢い選択とは、一概に言えなくなると思うのです。

ことりアパートメントの第一印象は、とても不思議なものでした。

“ひと目惚れ”とは少し違うけれど、とても印象深い佇まい。“味わい”より“深み”という言葉が似合います。

土間の雰囲気、階段の感触、建具の質感。部屋が3室とリビングが1室の小さなシェアハウスの中には、家好きであれば心いっぱいになるほどの情報が詰まっています。

また、誕生を控えた2013年の暮れのこと。惜しくも解体となった神戸塩屋の洋館「旧ジョネス邸」より大きな窓枠やドア、部屋番号の立て札がやってきたのだそうです。

偶然の出来事から受け継いだ名館の建具が、違和感なくピタリと空間に溶け込んだ風景を見ていると、なんだか運命を感じてしまいます。

歴史を受け継ぎ、これからも愛されるであろう、ちいさな棲家。

ことりアパートメントの物語はまだはじまったばかりです。

最寄りの駅から徒歩12分ほど、バス停からは6分ほどです。

町家の並ぶこぢんまりと細道に、ひょこんと建つ一軒家のような建物が「ことりアパートメント」。

一見、普通の住宅に見えますが、歴とした共同住宅です。

建物の玄関は、すりガラスの欄間窓に飴色のドアの組み合わせ。

日が落ちて辺りが暗くなる頃になれば、玄関先に立つとマリンランプのような玄関灯が自動で点灯します。

ドアをあけると、こんな感じ。小さな土間が広がっています。

階段が土間に面して設けられ、階段を上がるときは靴を脱ぐ仕様。今ではあまり見かけない珍しい間取りです。

共用のリビングは玄関を入ってすぐ隣のスペース。あえて入口のドアは設けていないそうです。

そして、じつはこの時点で「旧ジョネス邸」から受け継いだモノに触れています。さて、どこでしょう。

正解は玄関のドア。もともとは旧ジョネス邸のお手洗いのドアだったとのこと。ちょっと、驚きです。

その風格ある佇まいを考えると、ドアも玄関に設置されて居心地が良さそうです。

リビングスペースの入口には、段差が設けられています。

靴を履く時には腰を下ろせる良い高さ。とくにブーツの脱ぎ履きには使いやすいと思います。

洗濯機が入口の土間に置かれている風景も、どことなくノスタルジックですね。

リビングは無垢のフローリングが心地よい、モダンな仕上がりです。

ソファ、テーブルなど、スタイリッシュなデザインが並びますが、どこか和の雰囲気を感じます。

おそらく、引き戸のデザインやソファの直線的なラインに、和テイストが潜んでいるのではと予想。

DIY家具がちらほら見えるのも、ほっこりポイント。

あまり多用しすぎるとスタイリッシュさを欠いてしまうDIY家具ですが、この位の塩梅であれば、既製品の尖ったデザインを丸くして心地よいムードに仕上げてくれる気がします。

ソファスペースの対面には、シンプルなキッチンが設置されています。

リビングとしてはコンパクトな作り。これも住人3人の棲家と考えれば、隅々まで手が届く暮らしやすい大きさかも。

そして、部屋の真ん中にはズンと存在感のある大きな窓。

そう。この窓も「旧ジョネス邸」からやってきました。

金具やガラスまで、当時のモノを使っているそう。移設の際に、窓枠からガラスまで丹念に拭き上げたそうですが、ガラスにはちょっと曇りがとれない部分もあったとか。

これも100年近く雨風にさらされてきた証と考えると、愛おしく感じます。

リビング脇のキッチンを少し細かく見ていきます。

キッチンには陶製のシンクとIHヒーターが1台ずつ。ステイン塗装された質感の良い棚板に設置されています。

IHヒーターは1口のみ。各部屋にガスコンロ台があります。

料理は基本自室で、とのことですが、作りすぎてしまったおかずをタッパーに入れて「食べてね」とメッセージしておく程度は大丈夫ではと思います。

よく見ると、タイル壁の境目には小さな棚板が。

設計者さんの言葉を借りると、「花を一輪飾るのに、ちょうどいいスペース」。

個人的にお気に入りは、この壁付けライト。

ライトのフォルムももちろんのこと、ライトから申し訳程度に伸びたスイッチの取り付け位置がキュートです。

キッチンの脇にはコンパクトですが収納棚が設けられています。

キッチンペーパーやラップなど、とっさに必要となるモノを藤のカゴに入れてストックしておくと便利かも。

ことりアパートメントは、もともと風呂なし1DKアパートでした。

その名残もあって、ことりアパートメントの各部屋にはキッチンとトイレはありますがバスルームはありません。

その代わり、リビング脇に1室バスルームが設けられています。

バスルームは広いとは言えませんが、バスタブにお湯を張ってゆったり浸かれるスペースはあります。

3名で使うことを考えると、時間もあまり気にせずゆっくりできそうです。

バスルームの隣にはトイレが設置されています。

個室内に設置された棚の質感も、トイレットペーパーホルダーも、ちょっと素敵です。

それでは、土間仕様の廊下を渡って、奥の101号室へ。

部屋の入口には「第一別室」のプレートが掛けられています。

おなじく、2Fの202号室には「第ニ別室」、203号室には「第三號(ごう)室」のプレート。察しのとおり、こちらも旧ジョネス邸から受け継いだ物のひとつです。

旧ジョネス邸の間取りや室内の装飾、部屋がどのように使われていたのかなど、想像しながらインテリアを興じるのも乙な楽しみ方かと。

部屋の入口はリビングと同じく段差が設けられています。

ちゃんと玄関があるこの感じ。なんだか、ほっと落ち着きます。

101号室は、奥に和室を控えた1DKの間取りです。

室内は、フローリングの張り替えとクリーニングこそしたものの他の設備は基本的に以前のまま、とのこと。

とはいうものの、柱やキッチンに大きなキズもなく、まだまだ現役の雰囲気を纏っています。

キッチンには2口のガスコンロ付き。リビングのキッチンに比べ作業スペースも広めです。

となりの和室は6畳の広さ。2間分の押し入れ収納が設けられています。

2面に渡る大きな窓には障子が設置されていて、外の明かりを柔らかく取り込んでくれます。

外からの視線も防いでくれるため、カーテン要らずかも。

朝はカーテンを開けるまで暗いほうが良い方は、遮光カーテンを設置したほうが良いかもしれません。

その際は、まずカーテンレールを取り付ける必要がありますので、あしからず。

入口の脇にはトイレが設けられています。

洗い出しの床と三角タンクのトイレ。

洋式ですが、日本人なら「そうそう、これこれ」と思わんばかりの仕上がりです。

それでは、階段を上がって2Fへ。

ちなみに、階段の手前で内履きに履き替えます。

外履きは手にもって、部屋まで持ってあがります。

階段を上りきると、左右に部屋のドア。

北向きの部屋が202号室、南向きの部屋が203号室です。

こちらは202号室。

101号室と同じく1DKですが、キッチンまわりの間取りが面白い形をしています。

他の部屋に比べて、キッチンが広め。それに伴い奥に広がるような間取りです。

冷蔵庫の置き場所次第では、キッチンが主役の部屋にも仕上げられそう。

奥の和室はこんな感じ。

チェックポイントは、収納スペースの広さ。101号室と比べるとタイトな作りです。

部屋がふた間あって専有部の広さも申し分ないので物の置き場に困ることはないかと思います。

ですが、なるべく物は収納スペースに片付けたい方は、収納量をあらかじめチェックしておいた方が良いかも。

玄関脇のトイレは101号室と同じ仕様です。

最後に、こちらは203号室。

101号室を反転させたような間取りです。

和室はこんな感じ。押し入れ収納もしっかり設けられています。

玄関脇のトイレに、ちょっと変わった仕掛けが施されています。

玄関とトイレとの壁のランプが、トイレの照明に切り替えに応じて点いたり消えたりします。

ひとり暮らしが基本なので誰にお知らせする訳でもないのですが、行灯のようなフォルムと仕掛け具合が心をくすぐります。

1Fの廊下の突き当たりには裏庭スペースがあります。

ゴミや季節物の共用備品の置き場として活用されるとのこと。

自転車やバイクは家の前のスペースに駐輪します。

1人2台まで大丈夫とのこと。

原付と自転車の二刀流でも問題ありません。

最寄り駅は北野線・北野白梅町駅です。

駅までは徒歩で12分ほど。嵐山方面へ通勤する方、または通勤で阪急線を利用する方は、北野線・四条大宮駅から直通電車が出ているので便利に使えるかと思います。

また、徒歩10分圏内にいくつかの市営バスのバス停もあるので、行き先と利用時間に応じて使い分けられそう。

ちなみに朝の通勤時間、最寄りのバス停から京都駅までの移動時間は30分ほどです。ご参考まで。

周辺は町家の並んだほっとする雰囲気。高い建物もなく、のんびりとした風景が続きます。

また、2分ほど歩けば北野天満宮があります。境内の風景から京都の四季をめいっぱい感じられるかと思います。

運営・管理は「202カンパニー株式会社」さんです。

ことりアパートメントが202カンパニーさんの管理物件ではじめて登録となりました。現在では、あわせて2件のシェアハウスの管理をされています。

じつは、関東と関西、それぞれの地でシェアハウス管理に携わってきた経験のあるお二人です。実際にシェアハウスに住んでいた経験もあるそう。設計などのハード面はもちろん、コミュニティや運営体勢といったソフト面の設計経験を豊富に持ち合わせています。

人の住まいや暮らしのことですから、予想できない事が起こることもあります。そんなとき、焦らずポイントを押さえて適切に対処してくれる管理者さんがいると、本当に心強いもの。加えて、イマの感覚を理解してくれる柔らかなブレーンを持っているので、さまざまな事に柔軟に対応してくれると思います。

なにより、家好きなお二人。インテリアに限らず、建築、コミュニティに興味のある方は楽しく付き合って行けるかと。

さまざまな想いを、たくさん詰め込んだ小さなアパートは現在は満室(2014.8)。興味のある方は、空室情報を念入りにチェックしていると、いつか運命のタイミングに遭遇できるはず。お問合せはコチラからどうぞ。

窓越しの景色は、ぼんやりと白く、明るく映ります。

うとうと昼寝をしてしまったとき。寝惚け眼で眺めた、白昼夢のような景色です。

(イシクラ)

2014年08月27日

カテゴリ: デザイン物件 ユニーク物件 京都

クリエイティブと向き合う

自分と向き合う時間、気兼ねなく趣味に没頭する時間。

編み物は、冬の趣味だと思っていました。

ところが最近、季節に左右されない一年を通して楽しむことができる趣味なのだと、とあるイベントを通じて知りました。

麻で冷房対策用のストール、リネンで涼やかな夏バッグ。夏には夏らしい素材で様々なものを作ることができる、実はとてもクリエイティブな内容なのだそうです。

ほかにも、ジャム作り、ピラティス、ガーデニング、家庭菜園、カメラ、DIY。編み物にとどまらず、ひと昔前に比べて、余暇に楽しむアクティビティの知識が増えたような気がします。

趣味や興味を持つことが増え、様々な人とも知り合い関わり合う仲になる。そんな環境のなかで芽生えたのは、自分と向き合う時間を大切にしたいという思いでした。

シェアハウス つろぎ」はガレージをスタイリッシュな住まいに作り変えた、泉州でおそらく初となるシェアハウス。

広さも高さもあるラウンジは、入居者同士のコミュニケーションを楽しみつつ、アクティブに自分だけの時間を過ごすときにも相性が良さそうです。

空間にあふれた個性的なインテリアは、趣味に没頭するなかでアイデアを与えてくれるきっかけになってくれそう。

随所に自然を取り入れたという空間には、ゆっくりと落ち着いた空気感が漂っています。

ふっと気を緩められる空間のなか、自分らしい居場所を見つける。自分と向き合う時間、気兼ねなく趣味に没頭する時間。ふたつの時間を行ったり来たり。

有意義な時間をいつでも繕うことができそうな空間を見つけました。

最寄り駅から続く、ゆるやかな坂道。

まわりの建物は戸建てが中心で落ち着いた環境です。広がる空の景色と合わせて、とても気持ち良い雰囲気。

シェアハウスはその一角に佇んでいます。2階部が大きく張り出した建物が目印。

1Fには、運営事業者さんのオフィスが入るそうですが、居住部とは分けられた設計となるそうです。

個性的な風貌は、もともとは倉庫として使われていたときの名残。ブルーからホワイトに塗装し直された外壁はは、さわやかな印象を与えます。

正面玄関はアプローチの先で、奥まったところにあります。

手前に設けられたブロック塀は、ちょうどよい目隠しに。

シェアハウスのサインは陶器製。

正面玄関は、ウッドデッキの一角に設けた設計です。

デッキは椅子などを持ち込めば、お茶会も良いかも。

帰宅してきた住人さんとの挨拶も、心地よく自然に生まれそうな気がします。

ドアの鍵はオートロックで、非接触式。

ドアにはガラスがはめられていて、内部の明かりがぼんやりとこぼれます。

それでは、カードをかざして解錠。さっそく内部へ足を踏み入れてみます。

玄関から、この開放感。縦にも横にも広がりを見せます。

一面に敷かれた繊維素材のカーペットが土足エリア。

仕事で疲れた体からすっと力が抜けていくような、ゆったりとした雰囲気が出迎えてくれます。ドアや窓から差し込む日差しもさわやか。

玄関スペースには、いくつかの機能が盛り込まれています。

入り口脇につくられた掲示板はコルクボード。気になるイベントをピックアップして住人さんを誘っても良いかも。海外のアーティスティックなポストカードやチラシなど、さっそくピンで貼られています。

隣には、レトロな風合いのポスト。

郵便物を取り出す作業も絵になりそうな、ちょっとした雰囲気です。

シューズルームには、ひとりあたり縦一列分のスペースが当てられた靴箱が設置されています。

基本的に靴は、下部のオープンになっている棚に保管することになるかと。

収納量としてはだいたい3足分でしょうか。日頃からよく使う靴がメインとなりそうです。

扉付きの中央部にはポールが渡されていて、コートなどを掛けることができます。

シューズホルダーなどを使えば、ぐんと靴の収納量が増します。さらに上の棚には箱に入れたパーティー用の靴を、1〜2足ほど入れておくことも。

使い方によって収納量もまずまず。シューズ類はまとめて保管することができるかと思います。

玄関からリビングまではひとつづき。

振り返ると、明るい色使いが心地良いラウンジの空間が出迎えてくれます。

アースカラーをベースにした落ち着いた雰囲気に、抑えどころにビビッドなインテリアを配置した塩梅が絶妙。ナチュラルだけど、かわいらしいガールズライクなテイストに仕上がっています。

開放感ある高さを感じれど、剥き出しの鉄骨は無骨なハード感をほとんど感じさせないつくり。

モスグリーンのソファは、大きめの4シーター。

ファブリックな質感は、季節を問わずに座り心地も良さそうです。

壁に設けられた飾り棚には、事業者さんがセレクトしたユニークなインテリアやコレクションが並びます。

年代物の美術書や書籍からはじまり、鉄製のブロカントなカゴや置き時計、北欧テイストの小さな人形やオブジェなど種類も豊富。

なかでも、まず目に飛び込んだのは数奇な運命に翻弄された戦場カメラマン、ロバート・キャパのフォトブック。

そもそもはロバート・キャパとは個人名ではなく、二人の男女のカメラマンが創りだした架空のカメラマン。その設定からしてドラマティックな展開で、さらにはいくつかの謎を持つ写真を残したことでも有名で、写真を撮ることが好きな人の興味をくすぐりそうな一冊。

こちらの棚には美術書ずらりと並べられています。

ゴッホが絵を描きはじめたのは、26歳の頃だったとか。意外と遅いスタートですね。

何ごともはじめるのに遅すぎることはない、という教示でしょうか。(ゴッホが評価された時期はとりあえず置いといて)

雑誌はクリエイティブなジャンルが多め。

仕事で悩んだり、アイディアを求めたりするときに参考になる機会もあるのでは。

ロケットをモチーフにしたようなオブジェもユニークな存在です。

経験から、きれいなものばかりを並べていると飽きるのも早いものです。

あえてテイストをハズしたり、ウィットに富んだオブジェで空間をアレンジする。これが、インテリアの醍醐味だと思います。暮らしに溶け込むちょっとしたクセが、愛着に変わり、ちょっとした刺激を与えてくれるのではないかと。

TVは一見、小ぶりに見えますが大型サイズ。空間の広さを印象づけるインテリアにもなっているようです。

アンティーク調のセンターテーブルも味わい深いつくり。

さまざまなテイストをほどよく空間に溶け込ませたラウンジは、幅広い層に受け入れられそうです。

ちなみに、ラウンジから玄関を見るとこんな感じです。

実は「自然を取り入れる」というテーマも込められています。その証拠に、いたるところにグリーンが。

TV脇に置かれたグリーンは、ぷりっとした多肉系。

天井からは吊るされたプランターには、エアプランツ系。

4シーターのソファを中心に、いくつかのシーンに分けられた設計。

さわやかな日当たりのなかでくつろぐことができる一人がけのソファや、お茶とおしゃべりを楽しめるカフェテーブル、おいしい料理を囲むカウンターテーブル。

気分によって席を選べるのは、この広い空間だからできる贅沢かも。

さまざまな家具が置かれていますが、ゆったりと詰め込みすぎず。無理のない余白のある空間です。

共用のラウンジでありながら、たまには隅のソファを自分だけの時間にしてしまうこともできるかも。

ソファに腰がけながら手編みを楽しんだり、テーブルの上でデッサンしてみたり、TVでミニシアター系のちょっとお洒落な映画を鑑賞したり。

少しまわりに人の気配を感じるなかで作業を行うのも心地が良さそう。

窓側から見ると左手がリビングで、右手がダイニングといったところ。

ダイニングスペースの一角には、コーヒーメーカーが置かれています。

フレーバーも何種類か用意されています。淹れたてのコーヒーがすぐに飲めるのは、忙しい朝の時間帯には特にうれしいポイント。

左手のドアから庭に出ることができます。

開放的な庭には、一面に芝生が敷かれています。

ちょうど今のこの時期には、緑いっぱいのふかふかの絨毯として大きく変化していることかと。

個性的な木々も植栽されています。

春には、桜が見頃を迎えます。

日差しが和らぐ秋の季節には、シートを敷いてピクニック気分でお茶やランチを楽しむのも一興。

もしくは週末の朝、マットを持ちだしてヨガやピラティスで爽やかな汗を流す気持ちの良い時間を満喫することもできそうです。

自然との調和がテーマだからこそ、庭の仕込みにもかなり力が入っている様子。建物と同じくらい敷地面積も広く、のびのびとして気持ちが良い空間です。

キッチンはダイニングスペースの隣に設けられています。

2つある入口は、丸みを帯びたユニークなつくり。

キッチンはふたつのシステムキッチンの間に、作業台が設置されています。

動線も幅広く、ゆとりを持ちながら複数名で料理することができそうです。

コンロは3口のIH式が2カ所。

コンロ脇や中央の作業台下には、業務用のコンパクトサイズの冷蔵庫が3台ほど設置されています。

ひとり当たりのスペースを計算すると、ちょっとコンパクトかも。料理が好きな方は、部屋に冷蔵庫を用意すると良さそうです。

鏡面仕上げの作業台は、どこからでもアクセスできて使い勝手も良し。

幅広のスペースがあることで、トライできる料理のレパートリーもぐっと増えるのでは。

吊り棚や作業台下の収納には、食器や調理器具が並んでいます。

フライパンや鍋類は、コンロ下の収納に。キッチン家電は、入り口脇に造作されたくぼみにすっぽり収まっています。

ぴたりと収まった家電コーナーは、見た目もすっきりしています。

隣はストッカールームです。

部屋ごとにスペースが割り当てられています。

収納ボリュームはこんな感じ。

多少高さを持っているため、調味料のボトルもほどよく保管できるかと。

廊下を進んだ先、コンクリート床のスペースに水まわり設備が集約されています。

正面にバスルーム、左手にトイレ、右手に洗面台と洗濯機&乾燥機(有料)が並びます。

洗面台まわりは、木とタイルの素材が清潔感を感じさせるつくり。

幅広の鏡は、朝の身支度も手早く済ませられそう。

バスルームは、入り口脇の黒板に自分の順番を書き込むルール。

お風呂から上がる時間も合わせて記入すれば、より親切かもしれませんね。

脱衣室は広さに余裕があります。

用意されたラックには、着替えやバスタオルを置くことも。

バスルームはゆったりと足を伸ばすことができるサイズです。

スライド式のドアを開くと、トイレが現れます。

はい、ウォシュレット付きです。

洗濯機脇のドアから出た先は、屋外の物干しスペース。

ちなみに玄関からシューズルームを通って、水まわり設備に直接アクセスが可能。

グルグルと場所から場所への移動がしやすい回廊式の間取り。率直に暮らしやすそうだなと思います。

部屋は2Fです。

鉄製の階段は、横幅も広め。動線としても余裕があります。

廊下はカーペットタイルが敷かれています。

防音性に優れ、多少ラフな足取りでもほどよく音を吸収してくれることかと。

ちなみに、1Fと同じく回廊型の設計です。

廊下の先には洗面台が3台設けられています。

天板の上にペーパータオルが常備されているのも、うれしいポイント。

手拭きとしてはもちろん、メイクのときにも活躍しそうです。

トイレはこちら。

ピンクの壁紙が可愛い感じ。シャワルームの脱衣室には、ベンチが置かれています。

湯冷ましで一息つきたいときにはちょうど良いかもしれませんね。

カラフルなフックはタオルなどを掛けておくことができます。

シャワールームはシンプルなデザイン。

真ん中には鏡。鏡の有無で、入浴中の快適度はうんと変わりますからね。

共用の掃除機などは、物置スペースから持ち出して使うことも。

目に留まったのは、エイのようなフォルムを持つRAYCOPの存在。

ある時期、話題になった(?)ふとんクリーナー。ふとんやベッドに取り付いたハウスダストを除去してくれます。干すのもひと苦労する、脚付きマットレスのベッドには重宝しそうです。

では、部屋を見ていきます。まずはモデルルームの204号室から。

広さは6.7畳。ナチュラルな床材と淡いベイビー・ブルーのクロスが爽やかな空間です。

基本的にはどの部屋も同じスペックです。小物の置き方、家具の選び方は参考になるかと。

収納は大きめのクローゼットタイプがひとつ。

クローゼットの上にもスペースがあり、ほかにも収納を持ち込んで上手にスペースを活用すれば多くの生活品を収めることができそうです。

210号室もモデルルーム。204号室にくらべて、広めの間取りです。

クロスは淡いイエローカラー。かなり明るい印象を受けます。

広さも十分。比較的荷物が多い方でも、ちゃんと整理整頓さえすればストレス無く暮らせるかと。

ドア前には土間的なスペースを用意。

部屋では素足派という方も、廊下に室内履きなどを置く必要がなくなるため、共用部をすっきりと保つことができそうです。

クローゼットは棚板とハンガーを使い分けられます。収納量も申し分なし。クローゼットの上も、収納として使えそうです。

窓の外は駐車場です。

住まいとは関係はありませんが、車持ちの方は利用する機会もあるかもしれませんね。

216号室は長方形の間取り。奥行ある空間に仕上がっています。

こちらは2名入居が可能。それもあってドアをふたつ設置したのだそう。

知り合い・友達同士とは言え、タイミングによってはプライベートな時間を持ちたいこともあることかと。

そのようなときには真ん中にちょっとしたパーティションを設けることで、お互いのプライバシーをある程度は確保できそうです。

剥き出しの壁は、最初の入居者だけ壁紙を選ぶことができます。

窓から顔を出すと、庭の風景が広がります。

最寄り駅の日根野駅までは、歩いて15分ほどの距離。

JR阪和線関西空港線が使用でき、関西空港天王寺(阿倍野)に直結しています。

JR熊取駅までも徒歩12分の距離。関西のソラに近く、海外旅行が好きな方、もしくは関西空港にお勤めの方にとって便利な立地です。

建物は落ち着いた住宅街のなかにあり、そこから歩いてほどなくイオンやジョーシン電機などのお店であり、生活用品などはそこでそろえることができます。

ファミリーが多く生活がしやすい環境で安心感あるエリア。観光大学も徒歩5分の距離です。

ちなみに、玄関前のスペースに自転車やバイクを15台まで駐輪可能。

自転車やバイクがあれば、通勤も買い物もより快適になるかと。

「シェアハウス つろぎ」を運営管理されるのは、株式会社シグマ企画さん。

住まいのほかにカフェやギャラリーなど、多岐にわたるライフスタイルを提案されています。シェアハウスの運営は今回が初めてとのこと。ですが、多くの設計で培ってきた経験やセンスが存分に発揮されているのが今回の物件で、それこそつろぎの大きな持ち味のひとつなのかなと。

ちなみにつろぎとは、「くつろぎ」から「苦」をとって「つろぎ」。

“心と体にやさしいくつろぎの空間”をコンセプトにした家づくりを目指したそうです。 建物の1Fの一部が運営居事業者さんのオフィスになるそうですから、相談ごとがあればわりとスピーディーに対応してくれるかもしれません。

ナチュラルな環境のなかでシェアハウスならではの楽しみに加え、自分だけの時間もしっかりと味わいたい方はコチラからお問合せを。

建物の間を通る坂道を上ったところに、事業者さんが運営するカフェレストラン「つろぎ」があります。

シェアハウスと同じ名前のこちらのレストラン。

15年ほど前にオープンされたそうで、今では地元の方のみならず、ここ目当てに県外の遠方からもお客さんが来られるそうです。

内部は和風をベースとした、味わい深いつくり。

ふと視線を窓に向けると、湖畔に佇んでいるような水辺の景色がぐっと心に沁み入ります。

撮影の帰りにランチを頂きましたが、美味しいというより、うれしいという感覚。絶品でしたよ。

週末ランチを楽しんだり、記念日をここで祝ったり。

足繁く通いたくなるようなお店が近くにある、とても贅沢なことだと思います。

(ソン)

2014年08月01日

カテゴリ: デザイン物件 ユニーク物件 大阪

最上階デイトリップ

最上階、生まれるスタイル。

昼下がりの太陽とビールの相性が良いのは、誰もが知っていること。

ビルの窓、アスファルトの地面、公園の木々。太陽の光を受けて光が散らばる都会の風景がビールのはじける泡の音とシンクロすると、シュワシュワと幸せな居心地に包まれる感覚になります。

とくに爽やかでエネルギッシュな初夏のムードに包まれながら、ビールの泡にまみれたい。公園、海、山、川と、妄想を膨らませていると、遊びたくてはち切れんばかりの子ども時代に戻った気分。

でも、めいっぱい気持ちよく遊んでいる大人のほうが格好いいと思います。

仕事はきっちり仕上げる。その分、遊ぶときは思い切りはじける。

日本橋・黒門の4階建てのマンション「KUROMON TERRACE」の最上階ラウンジには、そんなスタイルをもった人たちが集まりそうな予感がします。

ラウンジは最上階フロアをフルに使った間取りにテラス付き。ですが、どこか秘密基地のような籠もり感も漂わせています。

空間の中央に鎮座したキッチンは、少々荒削りな料理姿も見栄え良くしてくれそう。片隅でマイペースにネットにふけっても、それはそれでゆるめのスタイルとして仕上げてくれそうな空間です。

プライベートスペースも個性派が揃っています。壁やフローリング材にはじまり、土間付き、ワンルームタイプにユニットタイプなど、バリエーションに富んだスタイルが魅力的。

住みこなすには暴れ馬かもしれませんが、波長が合えば暮らしのスタイルはぐんと広がりそうです。

毎日でも、週に3回でも1回でも良い。自分に合ったペースで、ふらっとトリップする。開放できる場所があるだけで、仕事もプライベートも少し充実しそう。

そこから、新しい暮らしのスタイルが生まれるんじゃないかな、と思うわけです。

日本橋駅から徒歩5分。

街角の酒屋さんの脇のレンガ壁が、エントランスの目印です。

KUROMON TERRACEは、朝一番から活気のある黒門市場のすぐ近くにあります。

夜になるとぼんやりとライトが灯り、バーの様な雰囲気になるそう。

メインエントランスは奥へと続く細長いアプローチの先にありますが、サブエントランスは通りに面しています。夜の小道に抵抗がある方でも、おそらく大丈夫。

エントランスの鍵はナンバー式です。

エントランス扉の先は、共用の廊下スペース。廊下沿いには部屋のドアが並びます。

とはいえ、すっかり家に帰ってきた気持ちになるのは、廊下の床に雰囲気を帯びたフローリングが敷かれているからでしょうか。

完全にプライベートになりきっていない曖昧な空間が、妙に居心地が良いです。

メインラウンジは最上階。

エレベーターはありません。木の手すりに手をかけつつ、階段で4Fまで駆け上ります。

階段を上りきると、秘密のサロンのような佇まいのラウンジがお待ちかね。

ずっしりと重厚なOSB合板のドアも、シークレット感を匂わせています。

ドアの先は、パッと広がる大空間。

重みのあるドアとのギャップが気持ちよく、つい「おっ」と一歩踏み出してしまいますがラウンジは土足厳禁です。

入口の小上がり部分で内履きに履き替えます。

ラウンジは間仕切りのない、大きな箱状の空間。

白くペイントされた天井の鉄骨は圧迫感こそ感じないものの、良い意味での異物感を漂わせています。

対して足下を彩るのは、明るい色味のフローリングと柔らかそうなグリーンのカーペット。

ハードとソフトの緩急が、インテリアを楽しむリズムを作っているようです。

ほかにも、端正なフォルムのベンチに無造作なテーブルを合わせていたり、レンガ調の壁紙に和のテイストがほのかに漂う古建具を合わせたり。

随所で結構遊んでいます。

一見、ノンジャンルにも思える組み合わせも、空間全体で見ると心地いい流れが生まれています。

また、これだけ様々な要素を盛り込んでいるにも関わらず、まだどこか未完成の佇まいをしているのが、このラウンジの魅力。

この状態から住人さんの色が加わることで、いかようにも進化する。今はまだ成長段階の空間と言えそうです。

テラスへ出られる窓の傍には大きなソファ。

陽がサンサンと入り込むこの場所で冷えたビールをぐぐっと飲めば、いつでも日常からチルアウトできそうです。

ラウンジの窓を開けると、デッキが敷かれたテラスに出ます。

テラスには、さあランチを楽しんでと言わんばかりに、テーブルとチェアが用意されています。

通り側は背の高い建物がなく、抜け感も十分。隣の建物もデイタイム以外は人通りが少ないとか。

休日は気兼ねなくテラスを利用できそうです。

テラスの奥には、物干しスペースとランドリーが設けられています。

天気がいい日は、洗濯物もあっという間に乾きそう。

青空の下でこのテラスに立てば、ベタですが、誰もが真っ白なシャツとシーツを並べて干してみたくなると思います。

ひとまずラウンジに戻って、キッチンへ。

ラウンジの中央に鎮座するL字のアイランドキッチン。真っ白な天板がラウンジの明るいテイストにマッチしています。

L字の短辺にあたる箇所は、カウンターテーブルとして利用されることが多くなりそうですね。

また、キッチンのサイズが大きなこともあって、シンク・コンロのとなりや奥のスペースを作業台として使えます。手の凝った料理も難なくこしらえてしまえそうです。

キッチンの対面はオープンシェルフ仕様。共用の食器やキッチン家電が並びます。

使いたい時にサッと取り出せ便利に使える一方で、見せる収納の力量が試される一面もあるため、しっかりとルールを設けたほうが良いかもしれませんね。

家電のなかには、油を使わず熱と空気で揚げ物を作るノンフライヤーなるツールもありました。

キッチン脇の磨りガラス窓で発見したのは、ヒゲメガネ。

おそらく深い意味はないのでしょう。だからか、クスっと笑わせてくれる、陽気なやつです。

ラウンジには共用のトイレが1室設けられています。

もちろん、暖房便座・ウォシュレット機能付き。手洗い場と鏡も設置されています。

その他のトイレやバスルームは、各部屋内にそれぞれ設けられています。

共用の廊下はこんな感じ。

レトロでノスタルジック。すこし異国のムードも漂っているような気がします。

それでは、部屋を見ていきます。

こちらは105号室。

ワンルームタイプの部屋で、広さは13畳ほど。ミニキッチンとシャワー・トイレ設備が室内に設けられています。

収納スペースも確保されているため、荷物の置き場に困ることはなさそう。

ベッドを置いてなお、ダブルソファにローテーブル、シェルフくらいであれば置けるスペースがありそうです。

一番の特徴は入口の土間スペース。

室内まで自転車を持ち入れたり、キャンプ用品のメンテナンスの時などに重宝しそう。

土間の幅に合った棚を設置すれば、靴棚や工具置き場としても活用できそうです。

設置されているキッチンは、あくまで補助用のミニキッチン。ガス栓はありません。

電気ポッドがあればお湯を湧かせられます。

水まわり設備はこんな感じ。シャワーとトイレはカーテンで仕切られています。

敢えてバスタブを置かないシャワールームスタイルは、浴槽の掃除など余計な手間が省けるメリットがあります。

外国の映画に出てきそうなシャワーヘッドが設置されているところも二重丸かと。

こちらは205号室。105号室のちょうど真上に位置する部屋です。

間取りは105号室と同じ。入口まわりの土間スペースも健在です。

窓側にレンガ模様の壁紙を採用しているからか、少し大人びたムードが漂います。観葉植物も似合いそうですね。

よく見ると、収納や入口のドアもカスタムしているよう。手持ちの家具との相性でどの部屋がいいか検討してみると良いかもしれません。

つづいて、こちらは301号室。

301号室は、301a号室と301b号室からなるユニットタイプの部屋です。

それぞれの部屋は鍵付きの個室。キッチンや水まわり設備をユニット内の住人さんと共用で利用することとなります。

ユニット内の水まわり設備はこんな感じ。シャワールームの対面にはトイレがあります。

301a号室の広さは6.2畳ほど。壁・床ともに明るい色味で統一されているため、ほどよく開放感があります。

加えて収納スペースが設けられてるため、インテリアのレイアウトも色々と試せそう。

301b号室はこんな感じ。間取りは少々異なりますが、広さ、収納スペースともに301a号室と同等のスペックです。

202号室は、202a号室と202b号室からなる土間スペース付きのユニットタイプ。

ユニット内の共用スペースは301号室に比べてゆったりとした設計。

何より、広めに設けられた土間スペースは自転車乗りには嬉しいかも。明るい場所で雨に濡れずカスタム出来そうです。

202a号室はこんな感じ。L字の間取りです。

202b号室は、入口ちかくの細い空間を上手く使えれば面白い空間に化けそう。

共用スペースから一定の距離を確保できているため、音に敏感な方にも向いていそうです。

最寄り駅は、各線・日本橋駅

難波駅も徒歩7分の距離。交通面で困ることはまずなさそうです。ミナミに職場がある人は、自転車があれば電車いらずかもしれません。

また、「Garden Terrace KUROMON」まで歩いて3分ほど。

もし交流会などで仲良くなる機会があれば、黒門市場でばったり顔を合わせることがあるかもしれません。

つい話し込んでしまって、うっかり食材を買い忘れてしまわないように気をつけて。

運営・管理は「上野商事株式会社」さんです。

Garden Terrace KUROMONの建物の2Fに事務所があるため、いざという時にはすぐ駆けつけてくれるはず。

不動産事業のほか飲食店も経営されているとのことで、パーティーの際のお土産にも期待できそうです(なんてね)。

KUROMON TERRACEはおよそ1年の構想を経て完成したそう。随所に、空間を面白くさせるためのチャレンジや居心地がよいバランスを探った形跡が垣間見えます。

手の込んだ細工があれ?と思うような細部に仕掛けられているため、住み慣れたころにキュートな一面を発見するかも。思わぬサプライズが暮らしを華やかにしてくれそう。

楽しいこと、面白いことが嫌いな方にはちょっと不向きかもしれません。逆に、遊びも仕事も真剣に楽しんでやる、という方にはピッタリな住まいだと思います。

気になる方は、こちらからお問合せください。

秘密基地を作るなら山の上、木の上。とにかく空に近い場所に魅力を感じたものです。

ここは最上階のテラス付き。

あとは、最高のプランをその手で書き上げれば、文句なしです。

(イシクラ)

2014年07月05日

カテゴリ: デザイン物件 ユニーク物件 大阪

あふれる個性にふれる

「建てたかった家を、建てたんです。」

Share House REUNIONのオーナーさんと話をしているとき、彼女の言葉の節々から感じ取られた強い意思。まさにそれを凝縮したような一言でした。

海外のシェアハウスで過ごした経験をもとに一から設計した、力強くダイナックな住宅。

ソファスペースからダイニング、キッチンへとひとつづきに繋がったリビング。グリーンウォールの塀に囲われる中庭の菜園。ライブラリースペース。そして居住エリアから独立した汎用性の高いフリースペース。どの空間も、開放的でゆとりのある贅沢なつくりです。

あえて既存の建物を活かすリノベーションではなく新築という方法を選んだのも、理想を追い求めた結果なのでしょう。

展示会や個展を開くこともできる、フリースペースは本格的な仕上がり。アートやクリエイティブなことへの関心が高いオーナーさんの想い入れが汲み取れる空間となりました。

良い家には、暮らしのなかで家に込められた作り手の個性やインスピレーションを楽しむ醍醐味があります。

もちろん、個性的であるほど入居者さんの好みもはっきりと分かれます。ただ、歯車がカチリと合えさえすれば、坂道を転がるように心地よく刺激に満ちた暮らしが広がっていく、とも言えます。

やりたいことをやった、というシンプルな意思から発せられる引力。

一度訪れると心を掴んで離さない魅力が、「Share House REUNION」にはあるのです。

交通量の多い4車線の国道を歩くことおよそ5分。

高層マンションや商業施設、オフィスビルが立ち並ぶ一角に建つクリーム色の住宅が「Share House REUNION」です。

建物に面した幅の広い国道のおかげか、存分に日当たりの恩恵を受けています。

よく見ると、隣のビルの入り口が歩道に接面しているのに対し、シェアハウスの玄関には小さなアプローチが設けられています。

実はこれ、道路に対して少し角度をつけて建設することで生まれたゆとりの空間。この設計により、建物内にも小さな菜園スペースを確保。これぞ、クリエイティブと言えるかと。

ポストは専有部ごとに用意されています。

正面玄関には幅広のひさしが設置されているため、雨降りの日でも余裕をもって出入りできそう。加えて、ドアの鍵がナンバー式なので、鍵を失くす心配もありません。

鍵のテンキーパネルは、個性的なデザインです。

では、真新しいドアを手前にカチャリと引いて、さっそく内部へ。

期待に膨らむこの瞬間が、たまりません。

扉を開けると、目の前に表れるのは淡いブルーの壁とランプ。

たとえるなら、空と太陽。なかなか小粋で芸術的な風景ではないでしょうか。

そんな輝く太陽は、以前の建物に残っていた骨董品なのだそうです。

聞けば、1950年代生まれのかなりの年代物。

電球を付け替えたところ、今でも十分に使えるようになったのだとか。

靴箱はフラットな表面で、見た目もすっきり。木製で味わい深い色味です。

室内用の履物を1足、シューズを2足、ショート丈のブーツを1足、これでぴったり埋まる収納量。

出番の少ない履物は、専有部で保管することになるかと思います。

玄関を上がったすぐ先がリビングです。

ダイニング・キッチンへとひと続きになった開放感のあるリビングと、4人掛けの大きなオーダーメイドソファ。

ターコイズブルーと要所で使われる深みのある木の風合いが、どことなく北欧を彷彿させるテイストです。

空間に合わせた特注のソファは、日当たりをいちばんに感じる場所に置かれています。座り心地も一級品。ふわふわ、ふかふか、ついごろんと寝そべってしまいたくなるほど。

ちらりと見える天井に通された梁も、実に良い感じ。白い空間によく映えます。

ソファを照らす照明は、オーナーの友人によるオーダーメイドなのだそう。

モスクの礼拝堂をイメージし、あえて錆とひび加工を施して、味わいある雰囲気へ。日が暮れる頃にはさらに幻想的な演出を施してくれそうです。

ほかにもリビングの随所に、オリジナルのアイテムが散りばめられているのだとか。

おそらく、いつまでも愛せる楽しみ尽きない空間だと思います。

無駄のないシンプルな構成の中に見え隠れする、ほどよい遊び的要素。スマートな大人感と肩肘張らない空気感が共存する空間は、スタイリッシュなライフスタイルをイメージさせます。

愛着を持って長く暮らしたいからこそ、格好よさと愛嬌を持ち合わせていてほしいな、なんて。

リビングの窓からは、三角形の菜園へ出られます。

縁側に見立てた小さなデッキがチャーミング。晴れた温かい日には、本を片手に日なたぼっこも楽しめそう。

網戸が備え付けられており、窓を開放しても虫の侵入を防げます。

リビングを抜ける心地よい風の通り道が、うつろいゆく季節の便りを運んできてくれることかと。

コンパクトにまとまった菜園は、バジルやローズマリーなどのハーブや、小さめなら野菜も栽培することができます。

どんな料理もそこに自ら育てた新鮮な食材を加えれば、いっそう美味しさに磨きがかかるものです。

格子状のアクリル樹脂製のつい立ては、ツタを巻いて一面をグリーンウォールになる予定。

目の細かい格子は、ツタが這いやすく、一方で根が絡みすぎないようにする一石二鳥の工夫。今年の夏頃には立派な緑の壁ができあがるとのこと。

ツタが成長するにつれて、リビングの風景が緑でいっぱいになっていく。素敵な暮らし方だと思います。

再度リビングに戻り、さらに先に進んでみます。

落ち着いたリビングとは対照的に、ダイニング&キッチンはちょっぴりハードな佇まい。

直線でマットな質感のダイニングテーブルと、ステンレス製のキッチンが、シャープさを引立てます。

壁のカラフルなモザイクタイルは、アートのよう。モダンな空間に彩りを添えます。

注目したいのは、テーブルとキッチンの位置。細長く、一直線に並んでいます。

毎日の食事はもちろん、手の込んだ調理をするときはダイニングを調理台として使うこともできます。パーティーの時は、料理を食べる人、キッチンに立つ人、隔たりなく楽しい時間を過ごすことができそう。

インダストリアルデザイン的な味わいある3連のペンダントライトも、空間の雰囲気に一役買っています。

木枠にはめこまれたくもりガラスの先、おぼろげな姿で見えるのはライブラリーの様子。

少し曖昧な空間の境界線が、開放感と適度な距離感を生んでいるよう。

この絶妙な塩梅が、暮らしやすさの秘訣と言えそうです。

キッチンは、アイランド型のシンプルな設計。無駄なものがなく、フラットな印象です。

作業台のスペースも幅広く、キッチン前に並んで談笑しながら料理しても余裕があります。

横に並んだダイニングテーブルと相まって、リビングよりも会話が生まれるスポットになるかも。

シンクには水切りカゴが付いています。お皿もそうですが、調理中に洗った野菜の水を切っておくのにもちょうど良さそう。

ガスコンロは4口です。火力も十分ですし、五徳をとればフラットな構造なので後片付けがしやすいかと。

調理器具やキッチン家電は、シンク下に収まっています。

収納容量はなかなかのもの。生活感が出てしまうキッチン家電などはごっそり収納しています。

逆に食器類は、魅せる収納。タイルのコンビネーションと真っ白な食器、お互いの輪郭をくっきりと浮かび上がらせます。

ちなみに、この家のルールは「基本的に使ったらもとの位置に片付ける」。片付けは、少しシビアなイメージを持っておくくらいが丁度いいかと思います。

キッチン脇には、部屋ごとに使えるストッカーが用意されています。

調味料のほか、パスタやお米といった食材もそれなりに保管しておけそう。

棚に置かれているのはオールド・トンプソンのスパイスラック。

種類も豊富で組み合わせられることも考えると、レシピのパターンは無限に近くなるのでは。料理好きの探究心をくすぐるアイテムです。なお、スパイスは随時補給されていくそう。

キッチン脇にはスツールが並んでいます。

パーティーや食事会のときにも重宝しそうです。

リビングのソファ脇の扉の先には、洗濯機と乾燥機が設置されています。

洗濯機の上には、部屋それぞれの収納を用意。

洗剤などはもちろん、リビング脇にあることを考えると用途は多々ありそうです。

トイレはウォシュレット付き。

小さな手洗い場が設けられ、シンプルな空間になっています。

ところ変わって、こちらはライブラリースペース。

またの名、ギャラリーとも呼んでいるとのこと。

天井まで届く巨大な本棚には写真集をはじめとしたさまざまな書籍が収められていく予定なのだそうです。

本棚は共用ですが、入居者がここに本を置くときはデザインチェックが入り、アートブックの類い、またはデザイン性の高いものだけに限られます。

本棚の書籍をひとつ手に取ってみます。

こちらの本は、Beyond Bawa。

東南アジアの有力な建築家であったGeoffrey Bawaについてまとめた本で、REUNIONのデザインコンセプトもBAWAから影響を受けているそうです。

表紙からも、ゆったりと時間を楽しむ家・写真・ライフスタイルが詰まっていることを想像できます。

ふと視線を足元に移すと、ラフに仕上げられたテラコッタのタイルが敷き詰められています。室内で床材として使われているのは珍しいかも。

本棚の対面には、欧風の空間に意外とマッチしている大きな和箪笥。

玄関の照明と同じく曽祖父から譲り受けたそうで、かなりの年月を経ているとか。

そこで引き出しのひとつを裏返してみると、作られた年が記載されていました。

大正3年(1914年)、今年でちょうど100年。なるほど、納得の存在感です。

ギャラリーの階段手前にある掃き出し窓から、テラスに出られます。

隣家に面していますが目隠しの塀が高いため、自由度は高め。

スツールやテーブルを持ってきて、Tea&読書。ヨガマットを持ってきて、ストレッチなどもできそうですね。

ギャラリーの隣には、吹き抜けの空間。

吹き抜け空間の先にはフリースペースが併設されています。

上を見上げると台形の空が突き抜けています。

ではそのままフリースペースへ向かいます。

無垢材の手ざわりが心地よさそうな、白を基調とした空間が広がります。

ぱっと見ると窓が小さい印象ですが、実は日当たり抜群。ほどよく明るく、落ち着いた雰囲気に満ちています。

左手の窓からは、庭に出ることができます。

フリースペースでは入居者自身がイベントを企画して使用することもできれば、運営事業者さんが外部向けのイベントを企画することもあるのだとか。

中庭というワンクッション。そして、直接フリースペースに繋がる別口の玄関。これらは、意図的にそれぞれ空間をしっかりゾーニングするための設計です。

外部向けのイベントを企画したとき、見知らぬ人がぱたぱたと家のなかを歩き回られるのは精神衛生上よくないことだと思います。このゾーニングは、そんな暮らしのノイズを取り除き、またフリースペースを使いやすく活用の幅をぐっと広げるグッドデザインだと思うのです。

ヨガレッスンを受けたり、ホームシアターで映画を楽しんだり、個展を開いたり、ワークショップを開いたり。何もないシンプルな空間だからこそできること・楽しめることは山ほどありそうです。

壁の一角には、ヨガマットなどを保管しておくのに便利そうな収納スペースが設けられています。

また、壁際の天井にはスピーカーが設置されています。

写真の背面側を含める5方向から迫力あるサウンドを楽しめます。

左手の窓脇にはバックヤードとトイレが設けられています。バックヤードは姿見付き。イベント時には控室や着替え場所としても使えるかと。

トイレはシックなテイストです。

あ、もちろんウォシュレット付きです。

2Fへつながる階段はスケルトン。

廊下を広く開放的に見せ、圧迫感ないつくりです。

思わず「!」と唸ったのが、これ。

最初は飾り程度にしか見えていなかったのですが、いざ階段を登るや思わず手にとって「これは手すりなんだ」と教わりました。

人間の行動学に則したと思わせる、手すりに見えない手すり。建物のクリエイティブな要素を感じさせるひとコマです。

2Fから床の素材が変わります。

ファブリックの質感は踏み心地もやわらかく、防音性も兼ね備えています。慌ただしい朝の時間帯、多少ラフに歩いても問題ないことかと。

中庭を囲む廊下には、部屋が並んでいます。

窓を除くと、ちらりと中庭の様子が伺えます。

ちなみにフリースペースと居住スペースの間には、管理人室があります。

階段を上がったすぐ左手に、水まわり設備がまとまった部屋が設けられています。

右手前から女性専用のトイレとシャワールーム、その隣が男女兼用のトイレとシャワールームです。

洗面台は2台。

水栓のハンドルは、船舶の舵のようなデザイン。洗面ボウルの下にも、小さな収納が付いています。

タオルや洗面道具などを置いてくおくのに使用できます。

シャワールームの手前は脱衣室です。

コンパクトな空間でもタオル置き場やハンガーフックなどを適度な間隔で設けているため、利便性の良い空間にしあがっています。

それでは、部屋を見ていきます。

まずは、201号室から。

各部屋に取り付けられたドアの表面は、黒板仕上げ。

家のコンセプト的にアートやクリエイティブに興味を持つ住人が集まりそうな下地もあって、今後、大作が生まれることも期待したいところ。

部屋は、木の趣を感じるシンプルな風合い。

部屋は全部で3タイプ。それぞれ個性が異なります。

収納スペースもしっかりと確保され、部屋をすっきりと使えます。

デスクとチェアは各部屋に備え付けられています。

照明はレトロな佇まい。

暖色系のあたたかい明かりを灯してくれます。

アクセントクロスのパターンは部屋によって様々。

ブルー系のストライプ模様はボーイッシュな印象です。

202号室はロフト付きの専有部。

通りに面していて、四角い窓からたくさんの日差しが差し込みます。

収納は高さがあるため、普段使わないものは上部に収める形が便利そうです。

シェアハウス探検隊の記事でもよく見かける、室内で物干しができる器具が設置されています。

乾燥機を使わずとも、外出中や就寝中にも干すことができます。

天井近くにも窓が取り付けられていて、吊るされた紐から開閉することも可能。

対流が滞りがちなロフトまわりも、風通しが良くなりそうです。

はしごを登った先のロフトはこんな感じ。

備え付けのベッドが置かれています。

上から見た専有部の様子。高さがあります。

柵が設けられているので安全かと思いますが、万が一のことを考えると、寝相の悪い人はロフトで寝ない方が身のためだと思います。

208号室は、一風変わった“半”和風のつくり。

床が床上げされており、一部に畳が敷かれています。畳敷きの下は収納として使えます。

ベッドよりも布団派、椅子よりも胡座(あぐら)派の人にはぴったりかと。

ひとつ気になるのは、寝具の存在。ベッドと比べどうしても生活感が出てしまい、なおかつかさばります。

でも、壁に設置されたスイッチをぽちりと押せば、

なんと、畳が起き上がり収納が現れる驚きの仕掛けが。

これなら簡単に出し入れができそう。手間のかかる床上げを施した理由も納得です。

撮影時にはまだ工事中でしたが、外には屋根付きの自転車置場が設けられています。

風雨をしのぐことはできますが、盗難予防のために鍵はしっかりめが良いかと。

フリースペース用の玄関は、正面玄関とは反対側に位置しています。

最寄り駅は、大阪市営地下鉄御堂筋線西田辺駅

なんば心斎橋駅まで14〜5分、梅田新大阪駅にも30分とかからずに直通で行くことができる好エリアです。

JR阪和線南田辺駅も徒歩圏内。目的に合わせて路線を選べるのが嬉しいですね。

隣町はJリーグのなかでも勢いのあるサッカーチーム、セレッソ大阪のスタジアムがある長居駅

長居スタジアムではほかにもラグビーやアメフトのリーグ戦や、市民参加型のマラソン大会も定期的に催されており、毎週末をアクティブに過ごすこともできます。

それでなくともシェアハウスの周辺は大型スーパーや、散歩にちょうど良さそうな公園がそろう、暮らしやすい環境があります。

シェアハウスを運営するのは、「株式会社弘洋」さん。

今回が初めての運営とのことですが海外でのシェアハウスにおける経験と、住まいづくりにおける真摯な姿勢に裏打ちされた素敵な住宅に仕上げられています。

実際にオーナーさんも一緒に住む予定とのことで、運営スタイルは細やかな配慮が期待できそう。その分、キッチンやダイニングに関しては魅せる収納しかり、入居者さんも整理整頓には抜かりない姿勢が求められそうです。

オーナーさん曰く、アート(特に写真や彫刻)やインテリアに高い興味を持っているので、その想いを具現化した建物が持つ空間やコンセプトに共感を持つ人にぜひ入居してほしいのだとか。

快適なくつろぎと適度な刺激、なおかつ個展を開くことができる空間を持つ家に魅力を感じた方は運命かもしれません。

コチラからお問合せを。

シェアハウスも、オーナーや設計士さんの個性・思い入れが現れやすい建築。そこで暮らすことは、一般的なひとり暮らしではなかなか得られない経験でしょう。

自分のセンスと共鳴しあう家と巡り会えたとき。

それは、最愛の人を見つけたような、人生で最も胸の高鳴るときなのかもしれません。

(ソン)

移り変わる季節、歴史

奥へ奥へと興味をそそる、”うなぎの寝床”の魅力。

駅から目的地まで歩くこと13分。

その日、京都は気温36度に達しました。駅を出るなり身体はすっかり火照ってしまい、両手の荷物が意識を朦朧とさせました。ただ、京町家の並ぶ西陣に足を踏み入れると、どこか涼しげな気持ちになったことを覚えています。

たどり着いた先は、「京だんらん 西陣千両ヶ辻」。

先日、ダイジェストでチラリとお見せした、京町家を改装したシェアハウスです。

敷地の奥行きは約30メートル。

京町家ならではの「通り庭」と呼ばれる土間から、中庭を望む縁側から茶室、ダイニング、蔵へと空間が幾重につながります。

先へ先へと進むにつれて様々な表情を見せる住空間。奥底で眠っていた冒険心が、チクリチクリと刺激されます。

足を止めて目を閉じると、ゆっくり流る時間をしっかりと感じることができます。通り庭の外とも中とも言い表せない不思議な空間は、アスファルトの熱気やビルの反射熱を忘れさせてくれる雰囲気に包まれています。

時おり、足下をすーっと風が通り抜け、どこからか風鈴の音が聞こえる。すると、夏の景色がふわりと浮かぶ。

どこか懐かしく大切にしたいシーンを運んでくれる気がします。たぶん、春も秋も冬にも。

今もう一度確かめておきたい風景を運んできてくれる日常が、はじまる予感がします。

最寄りの今出川駅から、今出川通りを真っ直ぐ。堀川通りとの交差点を超えたあたりで住宅街へ一本入ります。

すると、とたんに京町家が立ち並ぶ西陣の風景に。

京町家の面々の中、大きくセットバックした外観が特徴的な一軒。

思わず背筋が伸びそうな、凛とした雰囲気のアプローチ。ここが「京だんらん 西陣千両ヶ辻」です。

よく見ると、規則性を持って並べられた石畳。どこかモダンにも見えます。

玄関の引戸は、ポーカーフェイスながら夏と冬で違った一面を見せてくれます。

それはルーバーの隙間部分。1枚はガラス、もう1枚は網戸。夏場は網戸をメインの扉とすることで、ドアを閉めたままでも通気可能な素敵な仕掛けです。

玄関を開けると建物の奥にある裏庭まで、約30メートルも続く土間。この土間を「通り庭」と呼びます。この長い通り庭が京町家を「うなぎの寝床」と表現する由来です。

多くの京町家の通り庭は、かつては炊事場だったのだそう。高さ5〜6メートルはありそうな吹き抜けに、天窓を設けた排煙設計のつくりは、その名残なのだとか。かつては熱や煙を逃がすために必須だった設備ですが、今では優しい光を届けるトップライトの働きをしてくれています。

そしてふわりと浮かぶまぁるい照明。ドキドキ。期待が高まります。

そのまま、奥へ奥へと吸い込まれそうな気持ちをグッとこらえ、玄関まわりを見ていきます。

土間とタタキは靴箱によってゾーニングされています。

土間部分の白い扉はすべて靴箱。中で高さが変えられます。

玄関扉のすぐ脇には、アウトドア用品などを収納する戸棚も設置されています。

さらに、廊下側にも容量たっぷりの靴箱。

ロングブーツなどが多くなければ、ひとり10足は充分しまえます。とても心強い収納力です。

さて、うなぎの寝床を奥へと進みます。

廊下の両側はガラスの掃き出し窓。通常の廊下よりも、建物と建物をつなぐ渡り廊下のような感覚です。

すこし進んで振り返ると、チラリと見えていた坪庭の全貌が。

太陽の光がサンサンと取り込む建物のつくり。建物内を明るく照らす役割も担っています。

そして、そこには小さくも風情ある眺め。

白い玉砂利と苔とのコントラストに、思わず目を奪われます。

廊下の先にはダイニングが待ち構えます。

日本庭園や町家の落ち着いたイメージとは一転、明るくサッパリとした空間。

突き当たりの一面はほとんど窓。たくさんの光が差し込んで、優しい色合いのダイニングをふわりと包み込みます。

特徴的なヘリンボーンの床がアクセント。視線を奥へと誘導するような効果もあるかもしれません。

デザインはかわいらしいのですが、やわらかい色合いの中で一際存在感を放つポスト。

オーナーさんのお母さんがお住まいだったときに実際に使っていたものなのだそう。入居者さんからの意見を聞く目安箱として、新しい役割を担い始めたばかりです。

こちらは、出窓を利用したベンチが特徴的なコーナー部分。

白いサッシを使うことで窓枠の存在感を弱め、より開放的な空間を演出しているよう。

そして、空間の主役となるのは8人掛けの大きな一枚板のテーブルと、北欧の雰囲気も感じるチェアです。

空間や使い方のイメージを細かく伝え、オリジナルで作ってもらったのだそうです。

木目の綺麗なナラ材が使われ、さらりとした手触り。改めて、無垢材の心地よさを再確認できます。

実はチェアの座面に使われたファブリックは床のヘリンボーンに合わせたパターン。

新しくもあり、どこか伝統模様の懐かしさも感じられる、不思議な感覚です。

キッチンはダイニングの脇にあります。

細長く横に広がるキッチン。

作業スペースと食事をとるスペースがカウンターによって区切られ、動線がぶつからない設計です。

スタイリッシュなデザインのオーブンは、裏庭で育てた野菜を調理するのにもってこい。収穫したての野菜を粗塩でローストして食べたいなぁ、なんて。グッと料理のバリエーションが広がりそうです。

カウンターの上には収納スペースがずらっと並びます。

シェアハウスの運営経験から、特に注力したという収納スペースの確保。

暮らしを快適にする大切なポイントをしっかり押さえています。

続いて、ダイニングの隣にある和室へ。

以前はお茶室として使われていたのだそうです。

元々ある材や建具はなるべく残し、雰囲気を大きく変えないように修繕していったのだとか。

ぼんやりと広がる行灯のような照明が、さらにムードを演出します。

ダイニングとの間は襖で仕切ることもできます。

ちなみにこの襖、簾戸(あしど)に変えることもできるのだそう。玄関同様、夏は自然の風が通るような工夫が施されています。

実は小さなにじり口も。後ほど外側から見て行きたいと思います。

休みの昼下がり、畳にゴロリと寝転がる。

これが最後、と力を振り絞るセミの声を遠くに聞きながら、夏の終わりを感じたりして。

さて、続いて水まわりを順番に見て行きたいと思います。

玄関近くの廊下はランドリースペース。

洗濯機と乾燥機が分かれていて、効率よく洗濯物を回すことができます。どの専有部からも適度な距離があり、音が気になりづらいのも生活していく上では重要なポイント。

向かいには、バスタブ付きのバスルームとシャワールームがひとつずつ。

脱衣室は洗濯機を設置しても余裕なほど、ゆったりサイズです。

温かみのある色合いのタイルが、どの季節にも快適なバスタイムをもたらしてくれそう。

窓から差し込む光との組み合わせを見ると、朝の時間もきっと気持ちよいはずです。

一歩足を踏み入れると、足にザラリとした感触を覚えます。

なかなか珍しい洗い出しの床。

その窓からは中庭がチラリ。

外からの目線はしっかり遮ることができるよう、ブラインドが設置予定とのこと。ただ、視線がないときには緑を眺めながら、ゆっくりバスタブに浸かりたい気もします。

シャワールームはスタンダードなタイプですが、全身鏡付き。

時間やタイミングによって、バスルームと上手く使い分けをすると良さそうです。

トイレは全部で3カ所。

人数を考えても、不便な状況はないと思います。

2Fへ続く階段は、玄関からタタキに上がる入り口の目の前。

階段を上がった目の前は、開放的なホールのようなスペース。

特に目的が決まっている場所ではありません、とのこと。

ちょっと雑誌を読んだり、お風呂上がりに一息ついたりと、休憩スペースのように使うことが多くなりそう。

一角には洗面台も設置されていて、爽やかな朝の目覚めが期待出来そうです。

くるりと振り返ると、奥に吹き抜けが見えます。

開放感の秘密は天井が高いことだけではなさそうです。

近づいて見下ろすと、通り庭のちょうど真上に当たる位置。

「火袋」と呼ばれるこの空間。先ほど下から見上げたときとは、また少し印象が変わります。

年季の入った木製の窓枠の枠の先に、お隣さんの緑が。

朝ドラなどで見たことのある昔の学校の窓のようなレトロさに、ギュッと心を鷲掴みにされてしまいました。

それでは、お待ちかねの専有部を見ていきます。

まずは、201号室。

改めまして、「九条ねぎ」の部屋です。

そう、「京だんらん 西陣千両ヶ辻」では、全室に京野菜の名前が付けられています。撮影にお邪魔したときにも「堀川ごぼうと賀茂茄子、どっちにしよう〜」と、美味しそうな悩みが聞こえてきたり。京野菜の持つやわらかな響きが、建物の雰囲気に良く合います。

通りの面しているので、日当たり良好。

道路面ギリギリに建っていることの多い町家ですが、今回はセットバックして建っているいる分、向かいの家からの視線は少し遠めです。(とは言え、カーテンは必要だと思います)

斜め天井で、面積よりも開放感を感じる空間。

クローゼットの上のスペースにも物を置けたりと、収納力はなかなかです。

205号室は「賀茂茄子」。

各部屋とも間取りは素直な長方形。配置に悩むことはあまりなさそうですが、既に家具を持っている人は、広めの部屋を選んだほうが良いかもしれません。

引き違いの窓では珍しく、床の部分まで全面的に窓ガラス。

腰上の高さまではすりガラスになっていて、外部からの視線を避けるようにできています。

「賀茂茄子」の隣のドアからは、ベランダに出ることができます。現在は物干し竿も設置されているとのこと。

屋根には透明なポリカーボネートが張られ、多少の雨なら凌げます。太陽光もダイレクトに当たりますし、洗濯物が乾くのも早いかも。

ベランダから下を覗けば、坪庭が。

青緑の屋根の色は、銅と酸素・二酸化炭素等の化学変化で現れる「緑青(ろくしょう)」という現象なのだそうです。簡単に言ってしまえばサビなのですが、この明るい青緑色になるまではそれなりの時間を要するそうです。

下の屋根が最近張り替えた銅の屋根、上の屋根が元々あった既存の屋根。いつかは、下の屋根も緑青色に染まるはず。

パッと見ただけでも、時間の経過を感じるワンシーンです。

ベランダを挟んだ反対側にも建物がつながっています。

奥の建物へのアクセスは、ベランダを通るルートと1階の和室の隣から階段を上るルートの2種類。

ちなみにベランダを通るルートの場合は、内側から鍵が掛かっていることがあるかもしれませんのでご注意を。

爽やかなブルーだった手前の空間に対し、奥側はベビーピンクのかわいらしい内装。

階段の手すりは、リビングのヘリンボーンと同じ斜め模様に統一されています。ちょっぴり木の枝のようにも見えたり。

「聖護院大根」の206号室。大根ですが、見た目はカブに似ています。

各部屋のサインは、イラストレーターさんにお願いして描いてもらったのだそう。サインというより、飾られた絵画のニュアンスを強く感じます。

イラストだけで部屋の名前がわかるようになるまでには、ちょっぴり時間がかかるかもしれませんね。

緩やかな船底天井に、水平垂直の窓枠。

最も町家や和の雰囲気を残している部屋とも言えそうです。

建具は以前から使われていた年季物。

現代のサッシのようにスムーズに動かないところにまで愛着が湧いてしまいます。

実は収納もたくさんあります。

3段に分けられた収納に押し入れ、更には屋根部分を利用した地袋まで。

窓の向こう側に収納がある感覚、なかなか面白いのです。

最後に通り庭を進んでみます。

ガラス越しの縁側を横目に、先へ進みます。

和室のにじり口も、内部に人がいれば出入りができます。こういう小さな扉、いくつになってもワクワクしてしまうのですよね。

建物の屋根がかかった部分を抜けると、リビングの先のウッドデッキに出ます。

裏庭で採れた野菜を洗ったり、日向ぼっこをしたり、布団を干してみたり。

そしてウッドデッキの先には、大きな蔵が待っています。

それではいざ、蔵の内部へ。

外は30度を超えていても、薄暗い室内には土壁のひんやりとした空気が漂います。

奥の壁は一面の本棚。入居者さんが持ち寄った本を並べて、ブックシェアリングをする予定なのだとか。

ふと壁に目をやると、波打っていることに気付きます。

このうねりの正体は、壁の中に埋め込まれた横柱なのだそう。上から土壁を塗り固めることで生まれる、不思議な形状です。

この蔵、実は2階建て。

ハシゴに近い勾配の階段を使って、2階へ。

1階より明るく、天井の高い2階はより共用部らしくソファが置かれ、のんびり寛げるスペースです。

スクリーンとしても使えるように一面の壁は白く塗装されています。

人数を考えても適度なサイズ感。プロジェクターを持ち込んで、蔵で映画鑑賞会なんてなかなか楽しそうです。

そうそう、無線LANも完備してます。色々と活用できそうなスペースなのです。

蔵の奥には広々とした裏庭。

まだ手つかずの状態ですが、これから土を入れ替えて畑を作り、京野菜を育てる予定なのだとか。

入居者さんと相談して進めていくとのことで、イチから庭作りに携わる貴重な機会となりそうです。

自転車置場も庭の一角に。

自転車は、通り庭経由で移動させます。屋根も付いていますし、家の表側に停めておくより何かと安心です。

シェアハウス周辺は京都町家とアパートなどの現代住宅が混在する、住宅エリア。

大通りが近いですが、一本入ったとたんに静かになる場所でもあります。

最寄り駅は市営地下鉄烏丸線今出川駅。京都駅からは8分ほどです。

また、シェアハウスから2分の場所に京都駅行きのバス停があります。結構、便利に使えそう。バスだと京都駅まで30分ほどです。

駅の隣に同志社大学と京都御所が並び、とても緑の多いのが特徴的。

駅からはすこし距離があります。

個人的には自転車がオススメ。古都の街並を探索するにも、マストなアイテムになるかなと。

京だんらん 西陣千両ヶ辻」を運営しているのは「株式会社八清」さん。

京都の町家や年季の入った建物の再生&リノベーションを中心に行っている、京都の不動産屋さんです。

京町家が取り壊しの話を聞くと、つい「もったいない」と感じてしまいます。ですが、実際にそのままの状態で住むとなると、空間設備等や建物の状態がハードルを高くしてしまっているのも事実。

月日が経てば人の暮らし方も変わります。古い建物を壊して、新しく綺麗にしてしまうのは1つの手です。なにせ、<再生>となると、その建物の設計思想や暮らし方・使われ方をちゃんと理解した上で、現代の暮らしに落とし込んでいく作業が必要ですから。

ただ、八清さんは<再生>という手を選びます。手掛ける物件を見てみると、残すもの・新しくするものが絶妙な塩梅で、落とし込みされていることに惚れ惚れとします。しっかりとした知識と技術、建物の良さやポテンシャルを本当に良く理解しているからこそなんだろうなと、いつも思います。

スタッフの皆さんはとても気さくで、いつも朗らか。キリッと締まった雰囲気を持ちつつ、やわらかく穏やかな表情を見せる今回の物件は、スタッフさんたちにも通ずるものがあるような気がします。

中庭を眺めて四季を感じたい方、蔵に畑に通り庭、全てにグッと来てしまった方。もちろん、「町家再生、待ってました!」という玄人の方も。

専有部は着々と埋まってきています。お問合せはコチラからお早めにどうぞ。

移り変わる空間、季節、そして歴史。

飽きない魅力が詰まっています。

(テルヤ)

2013年09月17日

カテゴリ: デザイン物件 ユニーク物件 京都