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モダンな家に訪れる、古都の春。
1336年に設立された、室町幕府。
3代将軍となった足利義満が、左大文字山や衣笠山に囲まれた自然豊かな土地に目をつけて建てたものこそ「北山山荘」、のちの金閣寺であります。
世界各国から多くの観光客が訪れる京都のなかでも、世界遺産に登録された金閣寺は、いつでも人が途切れることがありません。
もともとは山荘と呼ばれていた建物ですから、現代的に言ってしまえば郊外に建てた別荘という感覚だったのでしょう。
金閣寺が建てられた衣笠山麓一帯は、平安時代には貴族が競って多くの別荘や邸宅を建てた地域でもあったとか。小高く水捌けの良い立地が居住に適していたそうで、自然豊かな環境は当時の行楽や狩猟を楽しむ絶好の場所だったそうです。
そして現在。たくさんの歴史の変遷を遂げながらも、今でもこのエリアは京都の高級住宅地のひとつとして数えられています。
2014年、北山の紅葉が少しずつ赤みを帯びてきた頃にオープンした「ベルフォート 金閣寺」。
その名の通り、歴史ある建物のすぐ近くに建てられています。
モダンなリビングは、古都の趣きに似合うスタイリッシュで落ち着いた空間に仕上がり。暮らしやすさのツボを押さえたキッチンも見どころです。
このエリアでの暮らしを堪能するうえで、季節の移ろいも楽しみのひとつ。 春は平安寺の桜花見からはじまり、夏は左大文字山の五山送り火、秋は北山の紅葉狩り、冬は金閣寺の雪景色。
600年以上前から、変わることのない四季の変化が毎年やってきます。
歴史のひとときをより身近に感じることができるのも、ゆっくりとくつろげる家があるからこそ。さっそく見ていきたいと思います。
最寄り駅からほどほどに歩きます。
「金閣寺まで100m」といった標識が定期的に建てられた道路には、修学旅行の学生やカメラを持つ観光客の姿がちらほら。
学生の熱い眼差し注がれる一方で、クールな佇まいを見せる住宅街。その並びにある真四角の白い建物が今回のお目当てです。
もともと建物はオーナーさんの実家で、下宿を営まれていたそう。
フラットな壁面にセットバックした正面玄関が印象的。ドア脇のおしゃれなランプが灯すオレンジ色の明かりが、暖かく出迎えてくれます。
集合ポストはすこしドアから離れた壁面にずらり。
雨降りの日に郵便物を濡らさないよう、取り出す際には注意したほうが良いかもしれませんね。
玄関のドアは、ソフトクローズ機構が組み込まれた引き戸式。
思い余って強めに閉めても、最後には静かにゆっくりと戸が閉じていきます。
扉を開けると、自転車置き場を兼ねたエントランスが現れます。
クリーム色に近い緑としっかりとした深緑の2トーンが新鮮な趣き。右手奥の扉を開くと、1Fの専有部がならぶ廊下へと続きます。
土間と廊下はフラットな関係。
スリッパなどにこちらで履き替えます。靴箱が壁際に設置される予定だとか。
奥に見える階段から、ラウンジのある2Fへ上がることができます。
廊下の壁はパステルカラーで彩られ、明るいフェミニンな雰囲気です。
階段を上がるとブルートーンのフレッシュな空間に出ます。
白いドアが、ラウンジへの入口。
くもりガラスからこぼれる温かな明かり。ホッとする瞬間です。
それでは、さっそくラウンジの内部へ。
金閣寺というフックから古民家・町家のような雰囲気を想像していましたが、予想を反してスタイリッシュなつくり。
空間の表情をつくりだすインテリアも、シックな色合いで統一。
カフェテイストの落ち着いたラウンジは、木の質感がひろがるモダンな雰囲気が立ち込めます。
奥行きを感じさせる空間には、ダイニング、キッチン、ソファスペースがゆるりとゾーニングされています。
運営事業者さんに聞くと、住宅としての暮らしやすさをいちばんに考えた結果、今の形が出来上がったそうです。
淹れたてのコーヒーを片手に仕事や勉強に集中したり、ワイングラスをかるく傾けながらおしゃべりを楽しんだり。日常のなにげない所作も、映画のワンシーンのように感じられるかも。
ダイニングに用意されたチェアは、専有部の数と同じ10席。
テーブルはつなげて、大きなダイニングテーブルとして使うこともできそうですね。冬の季節、シェアハウスなら一度は計画してみたくなる「入居者同士で鍋を囲む会」もお安い御用です。
吹き抜けの天井は、頂点に向けてゆるやかな傾斜を描きます。
ひとつの空間のなかで大胆な変化を見せるつくりは、一見した以上の自由さと開放感を感じさせます。
また、運営事業者さんがこだわったのがライティング。
明るく照らすだけではなく、 吹き抜けの天井に影を効果的に作り出すことで、さらに奥行きを感じさせる工夫を凝らしたとか。
改修する上でそのまま残された梁や柱も、モダンな空間に古き良き味わいを与えています。
明るい日差しが差し込むソファスペースは、いちばんのくつろぎスポットです。
壁一面に広がる窓からはさんさんと日差しが差し込み、日当たりも抜群。
白いタイルにファブリックの淡い色合いが映える、やわらかな北欧風の空間。専有部の数と比べると、ダイニングやソファスペースは贅沢な広さを持っています。
TVの裏の壁のタイルは、エコカラットという代物。
調質・吸着機能に優れた、空気をきれいにするデザインタイルだそうです。
ただ、ソファスペースは道路に面していることから、シェードは下ろしていることが多くなるかもしれません。
とはいえそれで光が和らぎ、ふだん過ごす上ではちょうど良い塩梅。カラフルな水玉模様も可愛らしいデザインです。
大きなソファの脇には、白くペイントされた飾り棚。棚にはキャンドルやオブジェが並びます。
棚には余白がたっぷり残されているので、お気に入りの小物をここに加えて空間を彩ってみてもよいかもしれませんね。
ソファ脇のドアから、直接玄関にアクセスすることも可能です。リビングからそのまま外出するときには、こちらが便利そうですね。
ソファスペースとキッチンの間にあるドアはトイレです。トイレは1Fにも設置されています。
ソファスペースとダイニングの間の空間には、存在感のある幅広のカウンターテーブルがあります。
ハイスツールをならべて、食事が取れるようになる予定なのだそう。このままでもスッキリとしていい雰囲気ですが、住空間としては腰掛けられるテーブルのバリエーションがあったほうが、やっぱり楽しいのかなと。
カウンターのなかにあるキッチンは、コの字型のシンプルな設計です。
わかりやすいコンパクトな動線は、使い勝手の良さがあります。複数名での調理も余裕をもって楽しめそう。
積極的に料理を楽しんでもらうことも、運営事業者の狙いなのだそうです。
豊富に設けられた収納にはたくさんの調理器具や食器が収まり、作業台の上には便利なアイテムが並んでいます。
ふと目に留まったのが炊飯器。ヘルシオブランドなんですね(驚)。
オーブンレンジのヘルシオはよく見かけますが、炊飯器を見たのは初めて。
数年間にシャープが本格的に高級炊飯器に参入した力作らしく、自動洗米なる機能が付いているそう。手が荒れがちな寒い冬場には、意外と便利な機能だったりするのかもしれませんね。
もちろんオーブンレンジもしっかりと用意されています。
シンクはワイドサイズ。
食器を洗うとなりで水を汲んだり、野菜を洗ったりすることもできそうです。
後片付けが便利なIHコンロは、3口。
グリル付きは、魚料理の多い和食ラバーズにとっては嬉しいポイントかと。
キッチンの手前にある廊下には、水まわり設備がまとまっています。
ラウンジとの間に設けられた壁は目隠しとしての役割があり、バスルームや洗濯機を使用する際に配慮された設計です。
洗濯機と乾燥機は、各フロアに1台ずつ設けられています。洗濯と乾燥が分かれているので多少の混雑は回避できそう。ただ、乾燥機は業務用ではないのでほどほどの時間がかかります。
運営事業者さんとしては入居者と相談し合いながら、そういった暮らしのルールやマナーを組み立てていきたいそうです。とはいえ物干し場も用意されているため、洗濯モノの乾燥について不便を感じることは少ないかもしれません。
窓が設けられた、明るい雰囲気の脱衣室。タオルや着替えが置ける棚が設置されています。
バスルームはコンパクトな空間。
シャワーからお湯を流せば、室内の温度もすぐに温まりそうです。
あえてバスタブは、もともとあったものを活用。
よく見るとステンレスの側面にはノスタルジックな一面がちらり。
たまには足をのばしてゆったり浸かりたいときは、徒歩5分の距離にある銭湯「金閣寺湯」もオススメです。昔ながらの雰囲気が良く、なんと露天風呂付きだとか。
トイレはオーソドックスなタイプ。
もちろんウォシュレット付きです。
廊下には洗面台が2台設置されています。
奥に見えるのが、202と203号室。
手元をやわらかく照らしてくれる、アンティーク調の壁掛けランプ。
洗面台はドアの近くに設けられているため、扉を開ける際にはすこし注意したいところ。
それでは続いて、2Fの専有部を見て行きたいと思います。
201号室はおよそ5.7畳の広さで、四角いシンプルな間取り。
ベッド、オープンクローゼット、サイドテーブルが小気味良く配置され、暮らしをイメージしやすい仕上がりです。
思わずニヤリとしてしまう、古都らしい粋な仕掛けも。
リモコンのボタンをピピッと押すと、白色灯が京都の春をイメージした桜色へと変化。こざっぱりとした部屋の雰囲気が一転、愛らしい表情に。
サイドテーブルに置かれたデスクライトも、ご覧のとおり。
ほら、さくら色。
すこし疲れたときや気落ちしているとき、ちょっとした気分転換のツールとして役立つこともあるかと思います。
オープンクローゼットは、サイドのはしご状の木枠もひとつの収納スポット。
フックをかけて帽子やマフラー、バッグを掛けることもできるかと思います。
203号室の窓は南向き。
フローリングや壁の色合いが1Fと2Fで異なりますが、基本的な設備面はどの部屋もおよそ同じ仕様です。
四角のカドがひとつ取れたような間取りもキュートです。
窓を開けてみると、まずまず抜けた住宅街の景色。
正面にならぶ木々のすぐ先に、金閣寺が佇んでいるそう。
日々訪れて、金閣寺をかこむ自然の移ろいを感じてみる。それも近くの公園へ散歩にでかけるくらいの心持ちで。いい気分のままに一句読んでみても良いかもしれません。
続いては1Fへ。
廊下には6室の専有部のほか、トイレやシャワルーム、洗面台がならびます。
動線の幅もたっぷり。洗面台で朝の身支度を整えている人がいても、問題なくうしろを行き来できます。
階段下のスペースに設置された、冷蔵庫はなにげなく便利な存在。
2Fのリビングまで戻ること無く、ドリンクやアイスをさっと手にとることができます。
突き当りのドアからは、物干し場へ出ることができます。
コンパクトなスペースですが、洗濯物や布団を干すには十分。
高い塀がちょうど良い目隠しとなり、外からの視線もさして気にならなさそうです。
シャワールームの脱衣室は、ゆったり広め。
奥に棚が設置されていることもあって、勝手良く使えそう。
浴室の内部はオーソドックスなスタイル。大きなミラーがあるところも嬉しいポイントです。
トイレは手洗い場付き。もちろん、ウォシュレット付きです。
こちらは収納スペースが豊富な101号室。
フローリングは濃いめのブラウン。
サイドテーブルも部屋の雰囲気に合わせて、ブラウンカラーをセレクト。シックな仕上がりです。
オープンクローゼット以外にも幾つかの収納が設けられています。
要領よく収納すれば、部屋をすっきり見せることができるはず。
建物の角に位置する105号室。
2面窓で採光もたっぷり。
気持ちの良い自然光がそそがれ、毎日さわやかな朝を迎えられそうです。
エントランスの自転車置き場で、愛車を雨に濡らさずに保管。
京都市内の移動は、電車よりも自転車が多いという人も少なくないはず。
自分のペースでゆっくりと街を散策していると、小さな路地の愛しい風景にも出会うこともありますし、京都にはそういう風景を大切にしている人が多い気がします。
この愛車をしっかりと保管できる空間は、そんな人にとっては願ったり叶ったりなのではないかなと。
最近では、本格的なサイクリングを楽しむ女性も増えているとも耳にしますし、羨む人もたくさん居そうです。
日常的には電車よりも、バスを利用する機会のほうが多いかもしれません。歩いて数分の西大路通には市バスの主要系統が多く出ているので、西院やJR京都駅へのアクセスも良好。
立命館や佛教大学も徒歩圏内。学生が多い場所だけに、コンビニやスーパー、ファミレスなど、暮らしやすい生活環境が備わっています。
静かな環境でゆったりした時間を過ごすことのできる、衣笠山麓の一帯。
家から眺めることのできる金閣寺や、立命館大学のすぐ裏手には石庭で有名な龍安寺。 ほかにも仁和寺・等持院など、数百年以上つづく名だたる名刹が建ち並んでいます。
過去と現代がどこかでリンクしている感覚を、街のいたるところで享受する。金閣寺を中心とするほかでは味わうことのできない不思議な暮らしは、古都・京都のなかでひときわ際立っているようにも思えます。
物件を運営管理されるのは、株式会社ジャスティスさん。
名前からして実直そうな印象を受けますが、実際のスタッフさんも物腰が柔らかく、とても気さくな感じです。
メインの事業はオフィス用品や家電、IT関連アイテムの販売なのだそう。
シェアハウスというよりも、賃貸の運営自体が初めて。にも関わらず今回の物件も、京都エリアのポテンシャルの高さを、改めてうかがわさせてくれる品質を備えているから驚きです。
運営管理は、わりとラフな形からスタート。入居者さんの暮らしぶりを見たり、実際に話を聞いたりして徐々に形を作りこんでいくスタイルを取るそうです。
モダンならではのくつろぎと、衣笠山一帯の歴史ある四季を満喫したい方はコチラからお問合せ。
金閣寺の対として語られることの多い、銀閣寺。
金閣は金箔が貼られているのに対し、銀閣は銀箔が貼られていません。
理由については諸説あるものの、研究の結果、もともとは漆が塗られていたということが判明。外観は銀色ではなく、黒かったそうです。
(ソン)
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